10年の、歩み
2016年4月14日。
当時は塾長として、社会の講義をしていました。
夜半の9時過ぎに、長崎市でもはっきりと建物が揺れる地震が発生しました。その震源は熊本市であり、現地の被害は甚大なものということでした。
その頃はちゃんと家庭があって。
さっきの地震怖かったよね~と会話をしていました。
娘は大学中退して、宅浪をしながら再起を目指していた頃です。
その地震から36時間後の、16日の昼過ぎに本震が発生しました。
震度7を記録する、阪神・淡路大震災クラスの地震でした。大地は引き裂かれて、多くの方の家屋に被害が及びました。

そして。
熊本城がこんな状況でした。
余震がほぼ収まりつつあった5月連休に天草に渡り、そこからJRで熊本市に入りました。同級生が被災していたのですが、大分県の実家に避難してたので会えず仕舞い。ですが熊本城をこの目で確かめたかったのです。
規制線が張られて、中には入れるワケもなく遠目で見るだけです。
多くの人々が所在なく、城の周囲を歩いていたのを覚えています。
とても静かな光景です。
胸に迫る雄弁な姿です。
熊本城から駅に至る道も、ガラス片や建築物の欠片が落ちています。なので輪行してきたBROMPTONを無言で押して歩いていました。
被災していた友人と電話で話していると。
「でもな、肥後人はな。あれを建て直す」と明確に答えます。
全壊した自宅のことを置いて、城を立て直すという肥後人の決意を語るのです。
そうして天守閣の再建完成が2021年3月になります。
昨夏では天守閣の前で練習をしている、大学生の集団がありまして。実にお城は熊本人の心の象徴なのでしょう。
自宅が全壊した友人も別ビルを購入して、仕事を再建しています。

とはいえ。
未だに工事現場の箇所は多く、完全に再建できるのは2052年という長きに渡る復興劇になりそう。
私は命が続いているかな😭
振り返ればこの10年で。
家庭が喪失して独居暮らし。
何とか家族が欲しいという毎日です。
振り返れば、自分の変貌も大きいね。
まさかの、熊本県民になっているとは想像もつかないし。料理の腕もここまでなるとはね~❤️
ひとりの身軽さは、理解できるよ。でもね。ちゃんと向かい合ってご飯を食べたり、珈琲☕️を淹れておしゃべりをする。
そんな、当たり前な時間を復活させたいのです。

