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大谷翔平の隣で泣いていた、ある新人捕手の話。外野のノイズが踏みにじる「当事者だけの真実」

今日はメジャーリーグのお話書いてみます。
読みにくかったら、すいません。

画面越しに見るメジャーリーグは超華やかです。
でも、グラウンドの上で繰り広げられるのは、日本の野球と同じような、泥臭い人間同士のドラマでした。

今シーズン、ドジャースの正捕手がケガで離脱しました。その過酷なマウンドの先に立つことになったのが、新人捕手のダルトン・ラッシング選手です。
これは、大谷翔平という天才の光に焼かれながらも、必死に前を向いた若者の話です。

13メートル間で起きた残酷な不協和音

大谷選手のボールを受ける。
それは野球界で最も名誉で、最もエグい重圧がかかる仕事です。

それまで防御率0.74と無双していた大谷選手ですが、ラッシング選手と組んでからの3試合で、防御率は4.34へと跳ね上がってしまいました。そして6月下旬の試合、ついに不協和音がむき出しになります。

サインが合わずパスボールで失点。
判定チャレンジを巡っても意見が衝突します。
マウンド上の大谷選手は見たこともないほどイラ立ちを露わにし、途中から捕手のサインを拒否して自ら球種を指定し始めました。

世界中が見ている前での、公開処刑のような時間。
ダグアウトに戻ったラッシング選手の目からは、悔しさと情けなさで涙が溢れていました。
先輩たちが優しくハグしてくれることさえ、今の彼の心にはきつかったはずです。

試合後、彼は声を震わせました。
「大人の男として、あんな風にサポートされなければいけないなんて……情けない」

「外野」という名の、無責任な裁判官たち

事件が起きると、すぐに「外野」が騒ぎ出します。
SNSやメディアでは、安全な場所から言葉のナイフが次々と投げつけられました。

「ラッシングじゃ大谷の良さを殺してしまう」
「リードが未熟すぎる、マイナーに落とすべきだ」

これらは一見、データに基づいた「正論」に見えます。
でも、160キロを超える魔球の恐怖と戦い、天才を理解しようと夜も眠れずに命を削ってきた人の努力を、画面のこちら側が「未熟」の一言で片付けていいはずがありません。
外野がとやかく言う正しさは、現場で戦う人の尊厳をただ踏みにじるだけのノイズでしかないと思います。

泥の中で、二人が交わした「本当の対話」

けれど、二人の絆は外野のノイズよりも遥かに強固でした。

ラッシング選手は泣いた後、絶対に逃げませんでした。
「彼は歴史上最も偉大な選手だ。若い自分がすべてを背負い、彼を全力で支える」

大谷選手もただ突き放すわけではなく、
「僕がどんなピッチングができるのかを見せること自体が、もう一つの対話」
と語り、自らの姿勢で若き捕手を引っ張ると話しました。

翌週のパドレス戦、チームは再びこの二人をバッテリーに指名します。
結果は完璧なリベンジでした。
大谷選手は110球の熱投で9奪三振、ラッシング選手も完璧なキャッチングと盗塁阻止でマウンドを守り抜いたのです。
そこには、大谷選手と対等に視線を交わす
「ドジャースの捕手」
がいました。

僕たちが野球に心を震わせるのは、完璧な数字が見たいからではありません。
そこにドラマがあるから。

メジャーリーグを特別な空間であると思っている人もいるかもしれません。超人が競い合う華やかな空間だと。でも彼らも人間です。
一人の若者が大谷翔平という天才の隣で涙を流し、それを乗り越えて本物になっていく。
外野の雑音なんてどうでもいい。あの夜ラッシング選手が流した涙と、リベンジで見せた堂々とした笑顔。

それだけが、このストーリーにおける唯一の真実です。

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