『ハロウィン・クリスマス』行事を通して子どもたちは何を感じる?
こんにちは、保育士歴8年目のさや先生です。
最近の保育現場では、季節やカレンダーに合わせて
さまざまな行事が行われています。
でも──
その行事は、何のためにやっているんだろう?
気づけば「毎年やっているから」という理由だけで続けていないでしょうか。
行事が「形だけ」になっていない?
ハロウィンやクリスマスといった行事は、
ただ仮装を楽しむためのイベントになってしまっていることが多いように感じます。
また、七五三やお正月などの日本の伝統行事も、
その由来や意味を十分に伝えないまま、
「毎年やるもの」として恒例化している園も少なくありません。
もちろん、子どもたちが楽しく過ごすことはとても大切です。
でも、それだけでは“行事の本当の力”を活かしきれていない気がするのです。
行事には「文化を受け継ぐ力」がある
行事を行うということは、本来「文化を受け継ぐ」という意味があります。
私たちが今も続けている行事の一つひとつには、
先人たちが大切にしてきた祈りや願い、そして感謝の心が込められています。
たとえば──
・七五三は、無事に成長できたことへの感謝。
・お正月は、新しい年を迎える喜びと心のリセット。
・節分は、悪いものを追い出して心を整える日。
その意味を少しでも子どもたちに伝えられたら、
行事は単なるイベントではなく、
「心を育てる保育の時間」 になります。
毎年同じテーマが、子どもの“感じる力”を弱めてしまうことも
そもそも保育や教育の世界では、「テーマ保育」や「月の行事」といった形で、あらかじめ年間の活動が計画されていることが多いですよね。
もちろん、それには季節を感じる目的や、保育の流れを作る意義もあります。
でも──
そのテーマが子どもたちの“今の興味や発達”を十分に考えずに設定されていると、行事は“ただやらされている活動”になってしまうことがある と研究では指摘されています。
例えば、毎年決まった内容の「七夕飾り」や「ハロウィン製作」を
同じように繰り返すだけでは、子どもが自分で考えたり、想像したりする余地が少なくなってしまいます。
行事が“形”として繰り返されるうちに、
子どもが「なんでこれを作るの?」「どうしてこの日を祝うの?」と
感じるきっかけが薄れてしまう。
これは、子どもの主体性(自分で選び、考える力)を育てるチャンスを
知らないうちに奪ってしまっている のかもしれません。
行事を通して、子どもたちの何を育てたいか
行事を取り入れるときに大切なのは、
“何をするか”ではなく、“何を育てたいか” という視点です。
たとえば──
・ハロウィンで仮装することよりも、友だちと助け合う楽しさを伝える。
・クリスマスでプレゼントをもらう喜びだけでなく、「贈る嬉しさ」に気づける時間にする。
・七五三では、「大きくなったね」と言葉で伝えることで、自分を誇らしく思える気持ちを育てる。
どんな行事でも、“子どもたちの心がどう動くか”を考えていけば、
日常の中に「生きた学び」が生まれます。
行事は「感情を経験する場」
行事を通して子どもたちが感じることは、
楽しいだけではありません。
少し緊張したり、恥ずかしかったり、思いどおりにいかなかったり──。
でも、その一つひとつが大切な“感情の経験”です。
うれしい・悔しい・怖い・誇らしい。
そんな心の揺れを感じる時間こそが、
行事を通して育っていく“人としての土台”なのだと思います。
最後に
行事は、文化を伝え、心を育てるための大切な機会です。
ただ楽しむだけではなく、
その行事を通してどんな心を育てたいのか──
その問いを持ちながら、子どもたちと一緒に過ごしていけたら。
きっと、毎年の恒例行事が“子どもたちの心に残る時間”へと変わっていくはずです。
