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あなたの幸せの「色」は?

今回ご紹介するのは、教員のお仕事をしながら5児を子育て中のshiiimoさん。パワフルでエネルギッシュな印象のママさんが書いたお仕事小説だ。

shiiimoさんちは、長女が不登校。同じく、我が家も娘が不登校。これまで、子どもが出てくるものは何となく避けてきたけど、noteの中で偶然お会いしたご縁もあり、『しあわせの色を、ママにおしえてよ』の感想文を書いてみた。

こちらの感想文では、一部ネタバレがあります!
未読の方は、先に小説をお読みください。
リンクを貼っておきますね。
↓↓↓


◆あらすじはこちら◆


【あらすじ】

主人公の木下 愛(きのした あい)はITの専門学校教員として働く一児の母。単身赴任の夫、啓太(けいた)の帰りを待ちつつ、キャリアのため仕事にも奮闘していた。
そんな中で、娘の幸(さち)が発達障害ではと保育園から指摘を受ける。そんなはずはないと思いながらも、幸が友達をケガさせてしまい、「娘が発達障害かもしれない」という現実は確信へ。しかし受け止めきれないでいた。
教員としての仕事を心の頼りに頑張る愛。しかし余裕もなくなり、家族にもつらく当たる自分に心が疲弊していく。
そんな彼女が、自分が信じて支えてきた生徒、夫、そして愛する娘に改めて向き合うことで、この世界のやさしい「色」に気づいていく。

第1話 あらすじ 参照


『しあわせの色を、ママにおしえてよ』はお仕事小説部門で投稿されている。子育ての葛藤と、仕事と家庭との両立で悩むママ、愛が主人公だ。

印象的だったのは、ご主人の啓太さんが妻のことを「愛」と名前で呼ぶのではなく、愛称の「アコ」と呼ぶシーン。それと、ご主人が終始丁寧な敬語使うこと。

「みんなと同じ呼び方は、なんだか、つまらないです。僕とあなたに流れる空気のように、特別な形がほしい。……アコってどうですか。けっこう、気に入っているんですけど」

啓太さんのキャラ、男性だけど可愛らしい一面


なんとも愛らしい関係。呼び方で相手の特別になるなんて、そんな発想はなかったので新鮮だった。

お仕事小説なのだけど、家族のシーンが多い。結婚して、子育てしながら働く大変さが伝わってくる。

このシーンがリアルだ。

「どうして、まきばのヨーグルトがないの!」

雨上がりの幸の不機嫌さは続く。お気に入りのヨーグルトを切らしてしまっていた私の作戦ミスはいなめない。これでおよそ十五分はロスするだろう。

「まきばのヨーグルト」我が家も買ってるよ〜


職場に着くまで、家族のシーンは続く。そう。朝の支度から始まり、保育園に送り届ける。子どもがアジサイに真っ赤に塗る回想がある。

何色に見えてるのか、気にする愛。発達のことをスマホで調べるシーンもある。

滑り込んできた電車に乗り込んで、私は後ろから誰もスマホ画面をのぞけないような位置に立つ。



『発達障害  特徴』
『発達障害  5歳  サイン』
『自閉症  成長過程』
『ADHD  わかったのはいつ』



スマホでつらつらと文字を打っては、流れてくる情報たちを追いかける。
どこかの医者の記事の抜粋。Youtube。経験者が語るあれやこれやの、SNS…………

やっぱり……そうなの? 
と思ったらシュッと指で画面を彼方へ飛ばして。

せ、切ないねぇ(ジーン……)



ようやく職場にたどり着く。そう、これはお仕事小説。お仕事のシーンが進んでいく。だけど、わたしは家族の行方が気になった。子どもの発達の悩み、夫が単身赴任中で一人でがんばる様子。

子どもが発達障害かもしれないと他者から言われたとき、どう向き合うのか。そんなところが気になった。

そして、「しあわせの色が見つかるといいな」と思いながら読み進めた。

何か問題とぶつかったとき、頭を切り替える必要がある。いつもの部屋で過ごし、いつもの職場へ行く。「いつもの日常」から離脱する必要性が出てくる。

子どもが「発達障害かもしれない」。不穏な空気が流れそうになったとき、夫である啓太さんが旅行の企画をしてくれる。家族というチームを良い方へ持っていこうとする。そんな努力が感じられた。

その旅行先で、愛は啓太さんに、これまで我慢していた気持ちを思いっきりぶつける。「旅行先だったから、気持ちを吐露できたのではないか」。そんなふうに思った。啓太さんも愛にズバッと気持ちをぶつけてくれる。

他人どうしが暮らしていれば、いろいろな試練がおこる。夫婦を続けていくためには、相互に理解し、歩み寄っていく必要がある。

最終回で、「しあわせの色」がようやく見つかった。物語の結末にふさわしく、幸せな家族の風景だ。きっと、試練が先にあって、「それをどう乗り越えていくか」人生はその連続なのだろう。

自分の人生がうまくいきはじめると、相手に、周りにも寛容にもなれる。「自分が幸せな状態であること」。それは、子育て中とか、仕事をしている・していないに関わらず、共通して大事なことだ。

作者のshiiimoさんは、教員として働きながらも5児を育てるママさん。忙しかったと思う。睡眠時間を削って書いたと思う。『しあわせの色を、ママにおしえてよ』を書ききったことに敬意を込めて。

shiiimoさん、


おつかれさまでした!!


ま、まさかだけど、小説よりも先に「感想文」を読んでしまった人いる!?

もう一度、リンク貼っておこう〜


#創作大賞感想

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