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馴染みのない果実で秋を感じる

帰宅すると玄関に覚えのない箱が置いてある、思わず身構える。いかにも果物が収められているであろう見た目をした平たい段ボールに、二十世紀梨と書いてある。梨だ、梨だ、梨だ!

二十世紀梨と見ただけで、差出人は察しがついた。義父だ。夫と結婚する前からこの時期になると梨を送ってくれる。二人で食べるにはとても多いだろうと思うがいつも20玉入っている、すごく嬉しい。

以前書いたことがあるが、果物自体が愛だと思っている節がある。息子夫婦に果物を選んで送る手間をかける愛、届いた梨を前に義父に写真を送る息子の愛、夫が帰宅して冷えた梨を食べられるようにせっせと冷やしておく愛、冷蔵庫の中に冷え冷えの甘い梨という存在があること自体が愛。


私が昔から馴染みのある梨は所謂「和梨」、皮が茶色くて、爽やかな丸い甘みのあるあれ。スーパーで見かけるのも和梨が多いだろう。夫と知り合って初めて「二十世紀梨」というものを知った。義父が送ってくれるようになってから初めて食べたが、早々に好きな果物にランクイン。

和梨とはまた少し違って、薄緑から綺麗な黄色に熟す。シャクッとした歯応えに、少し酸味を感じる爽やかな甘さ。


夕食後に夫と食べた二十世紀梨は、ちょうどよく熟していて、冷えていて、甘くて、しゃっくりとしていて、秋を感じた。


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