〖喫茶備忘録¦京都・オレンジ色の看板が目を惹く喫茶店の、絶品モーニング〗
来訪日:2025.5.15
阪急京都線の長岡天神駅は特急の停車駅なのだが、降りてみるとどこかレトロな雰囲気が感じられてとても落ち着く街だ。
その駅のホームからも良く見える、可愛らしい三角屋根と鮮やかなオレンジ色の看板が目印のお店が「純喫茶フルール」である。

このお店には何度も足を運んでいるのだけれど、この日は初めてモーニングの時間帯に訪れることができた。
色んな喫茶店でそれぞれの個性豊かなモーニングが楽しめると思うが、このフルールのモーニング限定メニューである「スクランブルエッグトースト」には以前から特に心惹かれ、ずっと気になっていたのだ。
モーニングの提供は10時〜11時までの1時間のみということでなかなか難易度が高かったのだが、ようやく予定が合う日が見つかったので、念願のモーニングを食べに出かけた。

隣のあひるも可愛らしい
お店の前に着くと、まず目に入るのが大きなショーケースと、その中に並ぶ美味しそうなメニューのサンプルたち。
レトロなお店の入り口横にたいていあるこのショーケースが私はとても好きで、それがあるお店を見つけるとテンションがより上がるのだ。
とはいえこれだけ立派なショーケースは、他の喫茶店ではあまり見ない。それよりデパートなどに入っている洋食屋さんなどでよく見かけるように思う。

重みのある昔ながらのドアを開けて中に入ると、通路が奥に伸びているその横にもいくつかテーブル席がある。そしてその壁側は大きな窓になっていて、綺麗に手入れのされた庭を楽しみながら食事ができるようだ。
私はその先の、お店の中央にある噴水を越えてさらに一番奥の席に案内されたので、その間もじっくりと内観を楽しみながらついていく。
ここに来るたびに、店内に立派な噴水や銅像があり、また天井には煌びやかなシャンデリアもあるその豪華絢爛さに惚れ惚れしてしまう。他にも壁の絵やテーブルランプなど、一つ一つの装飾に強いこだわりと美意識を感じられてとても心が弾むのだ。

高い天井に吊られた煌びやかなシャンデリアが輝く
席に着くと、早速店員さんがメニューとお冷、おしぼりを持ってきてくれる。でも今日の私はスクランブルエッグトーストを食べると心に決めているので、迷うこともなくすぐに注文した。
注文を済ませてから、また後で追加もするかもしれないしな..と思いながら残しておいてもらったメニュー表をゆっくり眺める。
そうしていると、元来優柔不断な性格なので、
あれもいいな、いやこっちも気になる...と色んなメニューに目移りしてしまい、余計にお腹が空く。

そうこうしているうちに出来上がったようで、念願のスクランブルエッグトーストがテーブルに運ばれてきた。
目の前で見てみると、写真で見て想像していたよりもかなり厚さがあり、中に挟まれたスクランブルエッグも収まり切らずにはみ出しているほどの迫力だった。
すでに食べる前からバターと卵のいい香りが漂ってきていて食欲を刺激していたが、一口食べてみるとトロトロの卵と外はサクサク&中はふんわりしたトーストの組み合わせの抜群の美味しさに衝撃を受けた。
口の中いっぱいに芳醇な香りが広がり、幸福感で満たされるような美味しさだった。
あまりに美味しいので、食べ終えてなくなってしまうのが嫌だと最後の方はゆっくり食べ進めていたが、それでもあっという間に完食してしまった。
かなりのボリュームではあったが、中のスクランブルエッグが本当に柔らかくなめらかな口当たりだったので、もう1つくらい食べられそうだと考えたくらい、絶品だった。
関西に来てから、卵サンドといえば分厚い玉 卵焼き挟まれたものが定番で(これもまた大好きなのだが)、こういうタイプのサンドは珍しく思えた。
関東の卵サンドもスクランブルエッグだが、こういうのではなくマヨネーズと和えたサラダ風のものが多い。三者三様、どれも魅力があって美味しいのだけれど、私個人的にはこのフルールの卵サンドが、一番大好きな卵サンドとなった。

調度品の全てが素敵すぎる店内
この喫茶店が家の近所にあったなら、何度もこのモーニングを目当てに通い詰めるだろうと思うくらい特別な美味しさだったので、また近いうちに予定の合う日を見つけて必ず訪れようと思う。
また、長岡天神には他にも気になるレトロなお店やパン屋も多くあるので、次は街をゆっくり散策してみたいとも思う。
