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【読書録】『台湾はだか湯めぐり 北部篇』捲猫

今日ご紹介する本は、コミックエッセイ『台湾はだか湯めぐり 北部篇』(中央公論新社、2024年)。著者は、台湾出身のエッセイ漫画家、捲猫まきねこ氏(三浦裕子訳)。

本書は、著者が2022年に台湾で出版した『捲兔的台灣裸湯:北部篇』という作品の日本語版で、台北から日帰りできる温泉についての、コミックエッセイだ。紹介されている温泉地は、北投、烏来、金山、紗帽山。オールカラーで、かわいいウサギのキャラクターが温泉に入る様子が生き生きと描かれている。

普通のコミックとして読んでも、読みやすく、面白い。とくに、イラストが可愛い。お風呂のシーンばかりなのだが、全員ウサギなので、いやらしくないのが良い。

そして何より、台湾の温泉の情報量がすごかった。本書でレポートされている24の温泉施設については、営業時間や料金などの基本情報のほか、施設の見取り図などがイラストで分かりやすく示されている。そのほか、楽しいコラムも多く、説明台湾のお風呂の歴史や、現地での入浴マナーなど、実際に温泉を訪問するにあたって有益なが盛り沢山だった。

私は、2024年に台湾を旅行し、北投温泉と烏来温泉を巡った。その計画段階で、情報収集に苦戦した。よくある海外旅行ガイドブックでは、台湾の温泉の紹介はあることはあるのだが、私の求めるレベルの詳しさではなかった。また、インターネット上の情報も集めたが、同様に、私の満足ゆくものではなかった。

そんななか、たまたまこの本の存在を知ったので、ポチってみた。すると、これが大当たりだったのだ。私の台湾温泉旅行計画に最も役立ったのが、この本だった。もちろん、スーツケースに入れて、台湾にも連れて行った。

とりわけ、各温泉施設の平面図は、とても役に立った。少しだけ写真で紹介させていただこう。たとえば、以下のようなものだ。

北投の北投青磺名湯のページ
烏来の小川源温泉のページ

この本を熟読して、北投温泉では1泊2日で4軒、烏来温泉では日帰りで2軒の温泉施設を厳選して、旅の計画を立てた。実際に訪問してみたところ、いずれの施設も、本書で予習していたイラストのとおりだった。とても緻密な取材をされていることがうかがえた。

ところで、台湾では、湯船に入る直前に足に湯をかけることや、シャワーキャップをかぶることなど、日本の温泉施設の入浴とは異なるマナーがある。郷に入っては、郷に従え、だ。

そういった初心者には把握しづらい情報も、この本では、漫画で分かりやすく説明してくれていた。そのため、現地でおろおろすることも少なく、スムースに、リラックスして入浴できた。そのおかげで、お湯としっかり向き合えたし、現地の方とも楽しく交流できた。

北投と烏来の温泉めぐりに、本当に、役に立った。著者の捲猫さんがこの本を出してくれたことに、そしてこの本の日本語版が出版されたことに、心から感謝している。

台湾北部(北投、烏来、金山、紗帽山)で温泉めぐりを計画される方には、自信を持ってオススメしたい。

ご参考になれば幸いです!

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