【温泉】羽根沢温泉「共同浴場」(山形県鮭川村)
今日ご紹介する温泉は、山形県鮭川村にある温泉地・羽根沢温泉にある共同浴場。2023年に、こちらに日帰り入浴に訪れたときのお話だ。
羽根沢温泉は、山形県の最上地方にあり、JR新庄駅から車で約30分の山間に位置する、とても小さな集落だ。大正8(1919)年に石油の試掘を行った際に温泉が湧いたという。私が訪問した当時は、宿が3軒、公衆浴場1軒のみで構成されており、辺りはシーンと静まり返っていた。

大きな駐車スペースの先に、木造の建物が。

「多目的集会」と書かれていて、集落の集会所として使用されていることが分かる。

共同浴場の入り口は、この建物の側面にある。矢印のついた表示に従って進むと・・・。

入り口が現れた。

裏側から見た外観。

2023年時の入浴料金は、300円。

入り口は無人。コイン投入式になっていて、100円硬貨を3つ投入すると、鍵が開く形式になっていた。

硬貨を投入して、無事に扉を開けると、男女別の入り口が現れた。


中に入ると、先客は誰もいなかった。簡素で小さな脱衣場で服を脱ぎ、ご対面した浴槽が、こちら。きわめてシンプルな、3人サイズの浴槽。シャワーなどはない。

お湯に入ってみて、驚いた。お湯が、とろっとろなのだ。まるでローションに浸かっているようだ。肌をさすると、ぬるぬるする。うっかりすると、浴槽の中で滑ってしまいそうだ。
色はほぼ無色透明だが、明らかに硫黄と石油の香りがする。少し舐めてみると、塩辛さとともに、苦さを感じた。灰色っぽい湯の花も舞っていた。あまり他で経験したこともない、とても複雑なお湯だと感じた。
温度はやや熱めの適温。あまり長く入ると湯あたりしそうな予感がしたので、そこそこに切り上げた。上がった後の保温効果も極めて高く、しばらくずっと身体がぽかぽかしていた。
こちらが温泉分析書。泉質は、含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉。源泉温度45.2度。Ph値は8.4。溶存物質は3,622mg/kg。

以下の温泉表示によると、加水、加温、循環なしのかけ流し(消毒材は使用)。

なんというユニークなお湯。かなりの名湯だ。それなのに、この温泉地の雰囲気がかなり寂れているようで、お客さんが少ないのではないかと気になった。観光地が周りに多くないせいだろうか。この素晴らしい温泉地が少しでも長く営業継続できるよう、ひとりの温泉マニアとして、今後もリピートしていきたいと思った。
いいお湯でした。お世話になりました!
羽根沢温泉についての山形県公式観光サイトはこちら。
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