【温泉】筌の口温泉「旅館 新清館」(大分県九重町)
今日ご紹介する温泉は、大分県九重町にある筌の口温泉「旅館 新清館」さん。
九重連山の北麓の、深い緑に包まれた山あいに位置する、隠れ里のような小さな温泉地だ。江戸時代初期の正保年間にはすでに村人が利用していたと伝えわる。その後、享保13(1728)年に湯小屋が建てられ、湯治場として発展したという。
まずは、こちらのショート動画(2:34)をご覧いただきたい。
大分県のショートPR動画、『シンフロ』だ。大分県を代表するたくさんの温泉で、女性たちがシンクロナイズドスイミングを披露する映像だ。とてもユニークで、演技も素晴らしく、PR動画としての完成度も高い。
この動画で最初に紹介される温泉が、こちらお宿の大きな露天風呂なのだ。この動画に魅了された私は、いつかこの湯に浸かってみたいと思っていた。
今年(2026年)、ついに念願が叶い、日帰り入浴でこちらを訪れる機会を得た。今日はそのときのお話だ。
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こちらへは、車で伺った。目的地が近づくと、細い下り坂道が現れた。次第に対向車とのすれ違いが難しい狭い道となり、「本当にこの先に温泉があるのか?」と不安になった。その坂を下りきると、お宿の建物がひっそりと姿を現した。

館内は、静まり返っていた。誰もいないようだ。「こんにちはー!」と叫ぶと、お宿の方が現れ、日帰り入浴を受け付けてくれた。

古民家風の休憩コーナー。情緒豊かで落ち着く空間だ。

さあ、露天風呂へ向かおう。建物から出て、露天風呂へ続く小径へと進む。

辺りには、木立が生い茂っている。一瞬、山歩きをしているかのうような錯覚に陥る。

少し進むと、分かれ道となっていた。右に行けば、混浴の「こぶしの湯」、左に行けば、女性専用の「かえでの湯」があるという。

まずは、混浴の「こぶしの湯」に行ってみることにした。

恐る恐る、混浴風呂の脱衣所を開ける。誰もいない。

そして、その先には、大きな露天風呂が現れた! かなり広い。まるで池だ。お湯は見事な黄土色。なんという野趣あふれる空間。まさに秘湯だ。

独泉だったが、いつ男性がやってこないとも限らない。サクッと脚だけ浸かり、そそくさと女性専用風呂へと移動する。

こちらが、女湯の脱衣所。陰翳礼讃!

こちらが、女性専用の「かえでの湯」。こちらも広い。湯が黄色い。まさに『シンフロ』の舞台そのもの!

お湯は、惚れ惚れするほど、美しい黄金色。濃厚な濁り湯だ。金気臭とともに、土の香りも感じられる。温度はぬるめで、時間とともに、ゆっくりと身体の芯が温まっていく。

お湯を口に含むと、鉄さび味と、炭酸味が感じられた。

こちらが、温泉分析書。泉質は、ナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉。泉温は、48.8度。pH値は、6.6。溶存物質は3,000mg を超える。遊離炭酸も750mgと、非常に多い。

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木立に囲まれ、自然と一体になったような露天風呂。静寂に包まれながら、あたたかなお湯に身をゆだねた。こんな贅沢な時間があるだろうか。まさに、至福のひとときだった。
さらに、ここが『シンフロ』の聖地であることも、嬉しさを倍増させてくれた。もちろん、シンクロナイズドスイミングはできなかったけど(笑)。
おんせん県・大分が、そのPR動画の舞台に選んだのも納得の名湯。アクセスは決して良いとは言えないが、しかしその先には、ここでしか味わえない極上の湯浴みが舞っている。温泉好きの方には、ぜひ一度訪れてみていただきたい。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらのお宿の公式サイトは、こちら。
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