【英語】MSA / SOW
今日ご紹介するビジネス英語は、英略語の "MSA" と "SOW"。読みはそれぞれ、「エス・エム・エー」と「エス・オー・ダブリュー」。
いずれも、企業間でのサービスの供給契約に関する契約書面だ。以下、それぞれの書面について見てみよう。
MSA = Master Service Agreement
"MSA" は、"Master Service Agreement" の略語。日本語では「マスターサービス契約書」「取引基本契約書」などと訳される。外資系企業では「マスター・サービス・アグリーメント」「エム・エス・エー」と、そのままカタカナ読みして使われることも多い。
MSAは、長期的なビジネス関係を管理するための包括的な契約書だ。基本的な条件や一般的な業務範囲、責任、保証、賠償、紛争解決手続きなどが規定される。当事者間のビジネスの全体的な枠組みを定義するもので、個別具体的な業務内容や成果物等の詳細は、別途、業務の発注の都度、次に述べる "SOW" に記載されることになる。
SOW = Statement of Work
"SOW" は、"Statement of Work" の略語。日本語では「作業仕様書」「個別契約書」などと訳される。外資系企業では、「ステートメント・オブ・ワーク」や「エス・オー・ダブリュ―」と、そのままカタカナ読みして使われることが多い。
"SOW"は、上述の "MSA" で定めた一般的な枠組みの範囲で、特定のプロジェクトや業務の具体的な内容、納期、成果物、コスト、リソースなどの個別具体的な業務の内容を具体的に記載した書面だ。
これらの略語を使った例文を見てみよう。
"We have signed an MSA to establish the general terms of our partnership, and now we are working on drafting an SOW for the upcoming project to outline the specific tasks, deliverables, and timelines."
(私たちは、パートナーシップの一般条件を確立するためのマスターサービス契約書に署名しました。そして、具体的なタスク、成果物、タイムラインを明確にするための次のプロジェクトに関する作業仕様書の作成に取り組んでいます。)
この"MSA" と "SOW" は、通常、セットで使用される。まずは、企業間で "MSA" を締結し、一般的な取引のルールを決める。そして、実際に業務が発生する都度、個別具体的な条件などを記載した "SOW" を締結する。
通常、"SOW" は、"MSA" で定められた基本的な枠組みに従って締結されるので、"SOW" と "MSA" の内容が矛盾することは、まずない。もし "SOW" の内容が例外的に "MSA" の定めと矛盾せざるをえない場合は、その旨も "SOW" に記載して合意しておく。
契約の相手方とある程度長期的な取引関係が見込まれる場合は、"MSA" の契約期間は、1年契約~3年契約など、ある程度長期間のものにすることもある。また、どちらかが解約しない限り無期限としたり、自動更新とすることもある。これに対して、"SOW" は、単発の業務やプロジェクトごとに合意するので、"MSA" よりもその期間は短いものとなる。
あなたの会社、またはあなた自身が、サービスを提供する業務を行っている場合は、サービス提供の相手先が外資系企業であれば、この "MSA" と "SOW" を締結することを求められるだろう。また、逆の立場で、サービス供給会社からサービスの供給を受ける立場であっても、この "MSA" と "SOW" を締結することで、契約に伴うタスク管理やリスク管理ができるはずだ。
ご参考になれば幸いです!
私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。
Kindleで出版中の私の電子書籍2冊(国際会議の英語と採用面接の英語についてのノウハウ本)も、よろしければ是非ご覧になってください。Kindle Unlimited対象です。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。