【英語】ROIとIRR
今日ご紹介するビジネス英語は、「ROI」と「IRR」。
これらは、それぞれ、以下のフレーズの略語だ。
ROI = Return on Investment
IRR = Internal Rate of Return
いずれも、投資のリターンを表す指標だ。しかし、その内容には違いがある。
ROI(Return on Investment)
ROIは、「投資収益率」または「投資利益率」と訳される。シンプルな投資指標で、投資額に対してどれだけ利益が出たかを示すものだ。
計算方法も単純で、投資によって得られた利益を投資額で割って求める。すなわち、(回収額 − 投資額)÷ 投資額である。
例えば、あるプロジェクトに100万円を投資し、最終的に130万円を回収できたとする。この場合、利益は30万円である。したがって、30万円を100万円で割ると、ROIは30%となる。それは、この投資が30%のリターンを生んだ、という意味になる。
ROIは計算が簡単で直感的に理解しやすいため、ビジネスの現場では広く使われている。ただし、後述するIRRとは異なり、投資期間の長さは考慮されない。
IRR(Internal Rate of Return)
IRRは、「内部収益率」と訳される。
この概念は、投資の正味現在価値(NPV、後述)がゼロになる割引率のことを指す。言い換えれば、投資によって得られる将来キャッシュフローの現在価値の合計が、初期投資額とちょうど等しくなるときの利率を指す。
投資では、通常、最初に資金を投じても、収益は、その後数年にわたって回収される。IRRは、こうした時間の経過を考慮して計算される収益率だ。簡単に言えば、その投資が年利何%の投資に相当するかを示す指標である。
例えば、ROIの箇所でみた例と近い例で考えてみよう。まず、初期投資として100万円を支出する。その後、5年間は特に収入はなく、5年後に130万円を回収できるとする。この場合、投資全体としての利益は30万円であり、先述のROIで見れば、30%のリターンということになる。
しかし、IRRでは、このリターンを、投資期間である5年を考慮して、年利ベースに換算する。つまり、「年利何%で複利運用すれば、100万円が5年後に130万円になるか」を計算する。この場合、その利率はおよそ5.4%となる。
IRRは、投資期間とキャッシュフローのタイミングを考慮するため、M&A、不動産投資などの投資評価の文脈でよく用いられる。(ただ、複数回の投資や回収が発生する場合には、複数のIRRが存在することもあり、解釈には注意が必要である。)
NPV
ところで、投資評価の文脈においてよく登場する概念に「NPV」という略語がある。これは「Net Present Value」の略であり、日本語では「正味現在価値」と訳される。
NPVについては、以前の記事で解説したので、ご関心のある方はそちらも参照していただきたい。
ROI、IRR、NPVは、いずれも投資の場面で使用される略語だ。ビジネス英語のみならず、日本語オンリーの会議で使用されることも多い。ビジネスパーソンの基礎知識として覚えておかれるとよいだろう。
ご参考になれば幸いです!
私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。
Kindleで出版中の私の電子書籍2冊(国際会議の英語と採用面接の英語についてのノウハウ本)も、よろしければ是非ご覧になってください。Kindle Unlimited対象です。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。