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【温泉】甲子温泉「旅館大黒屋」(福島県西郷村)

今日ご紹介する温泉は、福島県西郷村にある甲子温泉「旅館大黒屋」さん。

山奥の一軒宿であり、150年の歴史を誇る老舗だ。白河藩主松平定信公も愛したという。日本秘湯を守る会の会員宿でもある。

温泉マニアの間では、足元湧出の大岩風呂が特に有名で、長らくの間、行ってみたいと思っていた。念願叶い、2023年の冬に、こちらに2食付きで1泊する機会を得た。


アクセス

こちらのお宿には、お宿の無料送迎を利用させていただいた。宿泊客向けのサービスで、事前に予約が必要だ。

JR新白河駅に到着。

お宿のマイクロバスがやってきた。他のお客さんたちと一緒に、バスに乗り込む。

約30分、車はどんどん山奥へ向かって進んだ。旅館への最後のアプローチは、かなり急な下り坂だった。マイカーの場合、4WD車でかつスタッドレスタイヤ着用でないと厳しいとのこと。2WDの場合は、ご相談すれば、臨時駐車場へ案内してくれるらしい。

外観

こちらが、お宿の外観。

ところどころ、雪が積もっている。

公式サイトには、分かりやすい絵図が掲載されていた。

公式サイトより

館内

こちらが、ロビーエリア。太い梁が印象的な、シックな和風の空間だった。

客室への廊下。シンプルな造りで、きれいで清潔。

客室

私たちが宿泊した客室が、こちら。お布団は既にセットされていた。広縁にこたつがセットされていた。

洗面エリアも、とてもきれい。洋式トイレもついていた。

アメニティも、必要なものは一通り揃っている。

温泉

こちらの浴場は複数あって、それぞれ、大岩風呂櫻の湯恵比寿の湯という名前がついている。

大岩風呂は混浴で、その隣の櫻の湯は女湯だが、大岩風呂には女性専用の時間帯があり、その時間は櫻の湯が男湯となる。恵比寿の湯のほうは、男女別になっているが、男女が交代の時間もある。

チェックインの際にもらったこちらの案内書が分かりやすかった。

全ての温泉へは、宿泊している本館から、「温泉通路」を通ってゆく。こちらが、温泉通路へと続く扉。

大岩風呂

まずは、名物の大岩風呂へ行ってみよう。大岩風呂へは、通路を下っていく。

一旦ここで、外履きサンダルに履き替える。防寒用の大きなジャケットも用意されていて、寒い冬にはありがたい。

更に下る。

そしてさらに、急な階段を、ひたすら下る。

そして、屋外に出る。さらに階段を下り、橋を渡ると・・・。

湯屋に到着だ。

こちらが、念願の大岩風呂。その大きさと、神秘的な雰囲気に圧倒された。

混浴の時間帯だったが、このとき、幸い、他のお客さんは誰もいなかった。そこで、男性のお客さんが来られたらすぐに退出できるよう、お守りのバスタオルを片手に、思い切って突入することにした。

いやはや、なんという大きさ。公式サイトによると、縦5メートル、横15メートル、深さ最大で1.2メートルもあるという。湯船は深く、立湯ではあるが、段差もあり、座って浸かれる場所もある。

このときのお湯の温度はぬるめで、最初は少し寒いかなと感じたが、しばらく浸かっていると、身体の芯から温まった。とてもやさしいお湯だ。

公式サイトによると、こちらの湯船では、鳥居の湯口から44~45℃の温泉が豊富な湯量で流れ出すとともに、岩盤の足元から31~34℃の温泉が、じんわりと自噴しているということだ。足元から自噴する温泉は、全国でもかなり貴重だ。

豊かなお湯に身をゆだねながら、湯屋を見渡してみた。壁には、大きな「子宝石」が祀られていて、鳥居もあった。なんとも厳かな雰囲気だ。

また、壁には、昭和36年の温泉分析書が掲げられていた。

櫻の湯

大岩風呂のすぐ横にある浴場。原則として女湯だが、大岩風呂が女性専用の時間帯には、男湯になる。

檜を使用していて、大岩風呂と同じお湯を使用しているとのこと。こちらも、何とも味わいのある良い湯船だった。

恵比寿の湯

温泉通路の途中には、恵比寿の湯がある。男女別のお湯だ。男女それぞれの浴場に、内湯と露天風呂がある。大岩風呂に行く前に、こちらに立ち寄って、身体を洗った。

こちらが女湯。まずは内湯。

そして、露天風呂。外気は寒いが、開放的で、山を間近に眺めることができる。何とも清々しい気分になれる。

そして、こちらは男湯。まずは内湯。

そして、露天風呂もある。

温泉分析書

以上の浴場に使用している源泉については、公式サイトに詳しく記載されていた。2種類の源泉について紹介されており、温泉分析書(平成26年3月のもの)をPDF形式で見ることができる。

大岩風呂(2号源泉)
https://www.kashionsen.jp/sitedata/spa_analysis02_1.pdf

恵比寿の湯(1号源泉)https://www.kashionsen.jp/sitedata/spa_analysis01_1.pdf

泉質は、大岩風呂と櫻の湯のほうは、単純温泉(弱アルカリ性)。恵比寿の湯のほうは、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(弱アルカリ性)。いずれも加水・加温なしの完全な源泉かけ流しで、素晴らしい湯使いだ。

食事

極上のお湯を楽しんだ後には、お待ちかねの夕食。

夕食

品数の多い、和食のコース料理。なお、特別料理として会津の場馬刺しも追加オーダーした。

1品1品、丁寧に調理されていることの分かるお料理だった。全て、とても美味しくいただいた。

朝食

雪景色を眺めながら、朝ごはんをいただく。

とてもヘルシーな和朝食。お腹が喜んでいるのが分かる。

自然豊かな山奥の一軒宿で、これぞまさに秘湯というロケーション。歴史ある貴重な足元湧出の大岩風呂をはじめ、複数の湯船の湯めぐりが楽しめる。そして何より、完全かけ流しの鮮度抜群のお湯を堪能できるのは贅沢の極みだ。150年もの歴史を持ちながら、館内はとてもきれいで快適で、お料理もサービスも素晴らしかった。心身ともにリラックスできる旅となった。

いいお湯でした。お世話になりました!

こちらの施設の公式サイトはこちら。

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