【温泉】二股らぢうむ温泉(北海道長万部町)
今日ご紹介する温泉は、北海道は長万部町の山奥にある秘湯、二股らぢうむ温泉。
その名のとおり、ラジウム成分が含まれている温泉として有名だ。明治時代に湯治場として開湯し、その効果を求めて、日本各地から多くの方が湯治に訪れている。2022年の夏、こちらに1泊2食付きで宿泊した。
アクセス
こちらへのアクセスは、自動車一択だ。長万部から18キロほどの山奥にある。周囲は深い原生林で、お宿までの山道には、対向車との離合困難な場所もある。運転には注意が必要だ。
こちらのお宿には、長万部駅からの送迎サービスもある(要事前連絡)。私もそのサービスを利用させていただいた。
JR長万部駅へ到着。

乗降客はあまりおらず、駅前のロータリーで、既にお宿の車が迎えに来てくれていた。ありがたい。
外観
お宿の車で山道を進み、着いたのがこちらのお宿。外観はとてもシンプルだ。


複数の棟がつながっている。

館内
こちらが受付。日帰り客用の券売機も備え付けられている。この日は、宿泊客のみならず日帰り客も多く、受付あたりは大変混雑していた。

館内は迷路のよう。通路でつながっていて、階段を上がったり下りたりして移動する。


休憩室もある。ここで、湯治客の方々が団らんしているシーンをよく見かけた。私も、会話に参加させていただいた。


運動ができるコーナーもあった。

湯治客からのお礼の手紙が、たくさん掲示されていた。

客室
私の泊まったのは、スタンダードなトイレ無しの和室。

シンプルな室内だが、必要なものはそろっている。お布団敷きなどはセルフの、湯治スタイルだ。


温泉
さて、お目当ての温泉へ行ってみよう。
こちらでは、女性のみ入浴可能の女湯エリアもあるが、それ以外は混浴となっている。大きな浴槽や景色の良い露天風呂は混浴エリアにあり、女性にはややハードルが高い。
こちらが、温泉への入り口。脱衣エリアは男女別になっている。

こちらが、女性の脱衣エリア。奥には、混浴エリアへの入り口がある。

女湯
早速、女湯の浴場へGO。こちらが、内湯エリア。

芸術的な析出物に、テンションが上がる!

そして、お湯の表面は、湯の華でびっしりと覆われていて、膜を作っている。シャリシャリとした手触りだ。

女性専用の露天エリア。

露天風呂の目の前の空間は、赤褐色の析出物で覆われている。

そして、女湯エリアの窓から下をのぞき込むと・・・。
有名な石灰華ドームが見えた!

この石灰華ドームは、温泉中の炭酸カルシウムが沈殿・析出してできたもので、北海道の天然記念物にも指定されている。上述のとおり、世界に2か所しかない貴重なもので。もう一か所は、米国イエローストーン公園のマンモス温泉郡にあるという。
ドームの周りには、混浴の露天エリアが広がっている。このドームを眺めながら、ゆっくり露天に浸かってみたいが、男性客がたくさん出入りしているので、参戦する勇気が出ない・・・。


混浴エリア
女性の脱衣所から虎視眈々と混浴エリアの気配を探っていると、ふと、男性客がいなくなったと思われる瞬間があった。お、これはチャンスだ!
そこで、バスタオルで身体を巻いて、恐る恐る、混浴エリアに突入してみる。
おお、誰もいない! これはチャンス。
こちらが、混浴内湯エリア。

歩行用プール
混浴エリアには、なんと、大きな歩行用のプールがあった。

その先のドアは、ドームを間近に眺めることができる混浴露天エリア。そちらへと足を進めかけたところ、背後に男性客が入室してきた気配を感じた。これ以上混浴エリアに滞在する勇気がなく、そそくさと女湯エリアへと退散した。
温泉分析書
こちらが、温泉分析書。泉質は、ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉。

お湯は素晴らしかった。完全なる源泉かけ流し。光の加減で、赤褐色に見えたり、うぐいす色っぽく見えたりする。鉄のような香りが漂い、舐めてみると、塩気と苦みのある、複雑な味がした。湯の表面には、大量の湯の華が漂い、湯の表面に膜を張る。お湯はぬるめで、ゆっくり浸かることができる。これほど個性的なお湯には、なかなかお目にかかれないだろう。
食事
こちらでの食事は、食事場所で、全員一斉にいただく。湯治場らしい、ヘルシーなメニューだ。
わたしはこのとき1人で泊まっていたので、1人用の食事エリアに案内された。他にも大勢おひとり様がいらっしゃり、お隣になった方と、自然に会話が弾んだ。

夕食
バランスも量もちょうどよい、ヘルシーなメニュー。お味も良かった。

朝食
こちらも、まるでお手本のような和朝食だ。

原生林に囲まれたロケーション、素晴らしいお湯、ヘルシーな食事など、全てが私の好みだったが、こちらで嬉しかったのは、他のお客さんと交流できたことだった。お客さんは療養目的の方が多いようで、皆さんマナーがよく、騒がしい観光客などはいなかった。休憩室でガチの温泉愛好家の方々と出会い、「どこの温泉が好きか」というトピックで盛り上がり、北海道のおススメの温泉をたくさん教えてもらった。なんと、ハネムーンに来ているカップルにも出会った。ハネムーンにここを選ぶとは、筋金入りの温泉マニアだと感心した。
また、こちらの宿泊料がリーズナブルであることにも感動した。素泊まりで7,860円、1泊2食付で大人8,400円(連泊割引あり)。日帰り入浴も大人1100円で可能だ(以上は2024年6月現在の情報。常に最新情報をご確認ください)。
アクセスはとても不便だが、体調回復のため長期で湯治を考えている方や、温泉としっかり向き合いたい温泉愛好家にはうってつけの温泉地だ。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらのお宿の公式サイトはこちら。
私の他の温泉系の記事は次のリンク集からどうぞ!
いいなと思ったら応援しよう!
サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。