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【英語】span of control

今日ご紹介するビジネス英語は、 "span of control" というフレーズ。読みは「スパン・オブ・コントロール」

この "span of control" は、組織の運営において、ひとりの管理者が同時に管理することができる部下の人数を示す用語だ。

日本語で「管理限界」と呼ばれることもあるそうだが、外資系企業では、日本人の間でも、「スパン・オブ・コントロール」とカタカナ読みをすることが多い。

この概念は、組織における人員管理の文脈で使われる。たとえば、ある組織を立ち上げる場合に、管理者とメンバーの数の割合をどうするか、そして、組織の階層(部門、部、課、チームなど)をいくつ設けるかなどを設計する。その際に、ひとりのマネージャーに管理させる部下の数の理想的な割合が、この "span of control" だ。

例文を見てみよう。

"Our company's principle for span of control is that each manager oversees at least seven subordinates."
(当社のスパン・オブ・コントロールの原則は、1人の上司が7人以上の部下を管理することです。)

"The company's span of control was too wide, leading to difficulties in effective management and communication."
(会社のスパン・オブ・コントロールが広すぎて、効果的な管理とコミュニケーションに困難が生じていた。)

"By reducing the span of control, the supervisor was able to give more attention and support to each team member. "
スパン・オブ・コントロールを狭めることで、監督者は各チームメンバーにより多くの注意とサポートを提供できるようになった。)

ひとりの管理者の持つ部下の数が少ない場合は、"span of control" が狭い ("narrow")という言い方をする。業務が非常に複雑であり、部下に対する丁寧な指導が必要な場合に適している。しかし、ひとりの管理者の持つ部下の数が少なすぎると、管理者の数が増えてしまい、人員管理にかかるコストが増え、情報共有や意思決定の工数も増えてしまうというデメリットがある。

これに対して、ひとりの管理者の持つ部下の数が多い場合は、"span of control" が広い("wide")という言い方をする。業務が比較的単純であり、部下が高い自律性を持っている場合に適しており、情報共有や意思決定が迅速に行えるメリットがある。しかし、 ひとりの管理者が管理すべき部下の人数が多すぎると、個別のサポートが不十分になったり、管理者の管理業務の負担が増大するというデメリットもある。

グロービス経営大学院のサイトによると、一般的な事務職では1人の上司が直接管理できる人数は5~7人程度と言われているそうだ。

私の勤めた外資系企業では、おおむね、上司と部下の数の割合が「1対5」~「1対7」くらいが望ましいとされていた。そして、"span of control" がそれより狭いチームに対しては、"span of control" の適正化を図るように指示が入ることがあった。つまり、ひとりの上司に管理させる部下の人数をもっと増やし、管理者を減らして組織をよりフラットにせよ、それにより人員を削減し、経営の効率化を図れ、というのだ。

しかし、一旦、管理者にしてしまった社員をプレーヤーに戻したり、長年定着している階層を減らして組織のフラット化を図るのは、なかなか難儀なのだ。だから、会社で誰かが "span of control" というフレーズを口にするのを聞くと、「リストラの指令が来るのか?」と、ドキッとしてしまう・・・。

ご参考になれば幸いです!

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