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【英語】grandfather (rule/clause)

今日ご紹介するビジネス英語は、英単語 "grandfather"。読みは「グランドファーザー」

誰でもご存知の「おじいさん」「祖父」という意味の単語だ。

今日は、この「おじいさん」という単語が、ビジネスの文脈では全く違った意味になるというお話だ。

その意味は、「変更前の条件を継続して適用する」というものだ。新しい規則や法律が施行された後でも、それ以前に既にある状況や条件には適用されないという特例を設ける際に使われる。新しい変更が遡及して既存の状況に影響を与えないようにするためだ。

この用語は、新旧のルールの公平性を保ちつつ、過度の混乱や不利益を避けるために設けられる。また、社会的に広範囲にわたる影響を考慮して、段階的な適用を容易にする目的でも用いられる。

例文を見ていただくのが分かりやすいだろう。

"The company has introduced a revised benefits package, but employees who joined before 2023 will be grandfathered under the old plan."
(会社は改訂された福利厚生パッケージを導入しましたが、2023年より前に入社した従業員には、古い規定が現状のまま継続して適用されます。)

"We're changing our software licensing model, but we will grandfather your current license to ensure that your business is not disrupted."
(私たちはソフトウェアライセンスモデルを変更していますが、お客様のビジネスに支障をきたさないように、現在のライセンスは現状のまま継続されます。)

こういった、何かの変更にかかわらず、現状維持を認める特別なルールを "grandfather rule" と呼び、そういうルールを定めた契約書や規定などの条文を "grandfather clause" と呼ぶ。

なぜ、この「おじいさん」という単語が、「現状維持のための特別ルール」という意味を持つようになったのだろうか。これは、祖父の時代から続く権利が、新しい変更により直接影響を及ぼさないように保護する、ということを意味する比喩表現だ。

この表現の由来は、19世紀末から20世紀初頭にかけてのアメリカ南部で、黒人の選挙権を事実上制限するために使われたことによる。当時、アメリカ南部のいくつかの州で、選挙権を持つための識字試験や財産要件などの新しい制限を導入したが、これらの制限は、白人有権者にも影響を及ぼす可能性があった。そこで、この "grandfather rule" を設け、ある特定の日付以前に投票権を持っていた人々やその子孫は、新しい制限の適用を免除するとされたのだ。

このように、もともと、差別的な文脈で使われていたものだが、今日では差別的な意味合いは消えているので、安心して使える。

ご参考になれば幸いです!

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