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【温泉】田沢温泉「ますや旅館」(長野県青木村)

今日ご紹介する温泉は、長野県青木村の田沢温泉にある「ますや旅館」さん。

山あいの小さな温泉地にある老舗旅館。創業は明治時代にさかのぼり、島崎藤村ゆかりの宿としても知られる。登録有形文化財に指定された美しい木造建築に泊まり、源泉かけ流しのぬる湯を楽しめる、温泉ファン垂涎のお宿だ。

2025年に、こちらに2食付きで1泊する機会を得た。今日はそのときのお話だ。


外観

お宿へのアプローチは、坂道になっている。右手にあるのが、「ますや旅館」さん。

木造三階建ての建屋が、美しい。

こちらが、入り口。

玄関。

館内の窓から、別棟の外観を臨む。美しい・・・!

館内

こちらが、玄関。

ロビー。古風で居心地の良い空間。火鉢もある。

民芸品などが所狭しと展示されている。

歴史を感じる看板。

昔の旅館の絵や写真も飾ってあった。

館内へと進む。

館内には、たくさんの階段がある。

長い廊下。

お宝の展示コーナー。

休憩所。センスが良い。

卓球室があった。

かなり広い。本格的な試合もできるかも?

客室

この日宿泊したのは「藤村の間」。島崎藤村が宿泊していた客室だ。

8畳2間のゆとりある造りで、定員は2~4名。このとき私はひとりで訪れており、もともとは1人泊が可能な別の部屋を予約していたのだが、この日は空きがあったとのことで、思いがけずこちらに通していただいた。

何という幸運! 思わず頬がゆるむ。嬉しい滞在の始まりだった。

お部屋への専用の入り口。

扉の先には、階段が。

階段を上がると、洗面台と、温水洗浄の洋式トイレがある。居室はその先だ。

扉を開けると、このとおり。広いお部屋だ。奥にはこたつ、手前にはお布団が敷かれていた。

このお部屋の建具や調度品は、ほぼ、藤村が宿泊した当時のまま保存されているという。どこを切り取っても美しく、絵になるので、写真を撮る手が止まらなかった。

この日は寒い時期だった。浴衣にカイロが添えられていた。嬉しい心遣いだ。

そして、布団の中には、湯たんぽ。こちらも嬉しい心配りだ。昔ながらの方法で暖を取る。足元からほかほかとして、とても心地よかった。

温泉

こちらのお宿には、男女別の内湯と露天風呂のほか、貸切風呂が2つある。

内湯

こちらが、内湯への入り口。ロビーからはかなり離れている。

広々とした、清潔な脱衣所。

内湯。かなり広い。

広い湯船に、源泉が滔々と注がれている。無色透明のお湯。やや温めの完璧な温度に保たれている。ほんのり硫黄の香りがする。すべすべとした滑らかな肌触り。口に含むと、薄いゆで卵風味。まさに極上のお湯だ。

露天風呂

露天風呂は、内湯の先にある。広々としており、開放感がある。

こちらが、内湯と露天風呂の温泉分析書。田沢温泉2号泉と3号泉の混合泉となっている。泉質は、アルカリ性単純硫黄泉。泉温は40度。水素イオン濃度(pH値)は、9.6。

貸切風呂

次に、貸切風呂へと行ってみた。こちらは、ロビー近くの地下にある。急な階段を下りる。

すると、左右に2つのドアが。いずれも貸切風呂だ。

まずは、右側の浴場に入ってみた。レトロなタイル張りがかわいい、コンパクトな浴場だ。お湯の温度は、かなりぬるかった。こちらは、先程の内湯・露天風呂と源泉が異なり、田沢温泉1号泉を使用している。

こちらが、左側の浴場。右側の浴場よりは、お湯が温かいと感じた。

食事

夕食

夕食は、部屋まで運んできてくださるという。何度も階段を往復してくださり、恐縮するばかりだった。

地元の食材を使ったご馳走で、品数も多く、どの料理にも工夫が感じられた。

気づけば、すっかりお腹がいっぱいになっていた。大満足のお食事だった。

朝食

朝食は、お食事会場でいただいた。ヘルシーな和食だが、結構な量だ。ぬる湯を満喫しすぎてやや疲れ気味だった体に、エネルギーをチャージできた。

大法寺(おまけ)

このときはバスと徒歩で訪れていたのだが、チェックアウト後、お宿の車でバス停まで送っていただくことになった。

話の流れで、近くに大法寺という歴史あるお寺があることを知った。すると、ご主人から、「(バス停ではなく)大法寺までお送りしましょうか?」と、何ともありがたいお申し出をいただいた。この日は時間に余裕があったので、ご厚意に甘えることにした。

車は、のどかな田園風景の中を進む。

こちらが、お寺への入り口。ご主人にお礼を言って、車を降りた。

美しい本堂。

本堂の奥へと続く道を登ると・・・。

木造の三重塔がひっそりと建っていた。

あまりの美しさに、息を呑む。

なんとこの三重の塔は、国宝だった。正慶2(1333)年の建立だという。

これほど素晴らしい建築物なのに、見物客は、ほとんどいなかった。なんとも勿体ないことだ。長野県は、もっとアピールしても良いのではないかしら。

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美しい木造建築の、しかも「藤村の間」で一夜を過ごすという、得難い体験に恵まれた。源泉かけ流しのやわらかなお湯も、心尽くしのお料理も素晴らしかった。そして何より、お宿の方々の細やかで温かなもてなしが、この滞在をかけがえのないものにしてくれた。まさに格別のお宿だった。

いいお湯でした。お世話になりました!

こちらのお宿の公式サイトは、こちら。

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