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出版企画書の書き方:商業出版で「存在感」をデザインする

 以下では、「出版企画書」がそもそも何か、なぜ必要かを押さえたうえで、実際にどのような構成・書き方でまとめればよいか、ここではフリーランスの方がビジネスノウハウをもとに何か役に立つことを書くという場面を想定して、出版社視点を交えつつ具体的に解説します。
 世の中には「出版企画書」を書くための有料セミナーも存在するようですが、そこまで念を入れなくても良いのではないでしょうか。

1. 出版企画書とは何か

 出版企画書は、著者(あなた)が考える本の「核心」と「市場性」を出版社に短時間で伝えるためのプレゼン資料です。履歴書のような世の中に定着したフォーマットがあるわけではありません。
・エントリーシートの役割:そうは言っても、出版社にとっては、提出物がなければ動き出せません。
・書面で伝える密度の高い情報:タイトル案、読者が持つ課題、解決策のフレームワーク、著者の強み・実績、既存書比較、などを巧みに入れて、書籍化することにどのようなメリットがあるかを訴求します。

2. なぜ出版企画書が重要か

 端的に、次の3つを重要視します。

・出版社の「心」をつかむ

 伝えたいことが沢山あったとしても、最初はコンパクトに要点をまとめます。そうすることで、出版社に読んでもらえる期待値が上がります。

・企画の訴求力を高める

 ただノウハウを並べるのではなく、「読後に何が変わるのか」「どんなメリットがあるか」を明確化することで、採択率が上がります。

・自分のブランディング要素を提示する

 パーソナルストーリーや独自メソッド、実績データ、クライアントの声といった「あなたならでは」の材料を加えることで、競合書との違いを明確にします。

3. 企画書の基本構成と書き方

 ここからが本論です。具体的に、どのような構成にすれば良いかをお話しします。

(1) タイトル案/サブタイトル案

 タイトルには課題を掴むキーワードを盛り込みます。例えば「○○の悩みを救う△△メソッド」。但し、下手をすると乱立するビジネス書のような胡散臭さが出てしまうので、ここは控えめでも良いです。本文の完成後に、出版社と調整して決めることもできるからです。

(2) 本書の概要(200~400字)

 書籍で伝えたいこと全体を圧縮したような要約文を書きます。このとき、読者が得られる具体的な変化を示すと効果的です。例えば「△△だった人が○○になる」「××のことがよく理解できるようになる」など。

(3) ターゲット読者

 年齢/職業/ライフスタイルなどのターゲットが決まっていれば書きます。課題、需要、キーワードなども示します。但し、書籍とは誰でも買えるものですから、あまりに対象を限定するのは適用範囲を狭めてしまい、逆効果です。

(4) 企画の独自性

 既存の類書があればそれとの比較も入れ、「本書にしかない視点」を明示します。これは発明・特許の成立要件の五要素と似ていて、「思想の創作である」「役に立つ」「何かが新しい」「進歩が見られる」「公序良俗に反しない」ことが求められます。

(5) 目次案/章構成

 大項目4~8章+小見出しを示します。読み進めやすい流れを意識します。各章で扱う内容を一文ずつキャッチコピー風に。小説であってもなくても「起承転結」の流れが見えると、更に良いです。

(6) 著者プロフィール・実績

 経歴、過去の媒体掲載、講演実績など、権威性を裏付けるデータを書きます。そうすることで、なぜあなたがこのテーマを書くかの「動機と背景」が浮き彫りになります。このアピールが無いと、この本を書く能力を疑問視されるかも知れません。

4. 作成時のポイント・注意点

・分量は800~2,000字程度:質で勝負します。
・WordまたはPDFで清書:見出しと要点が視覚的に追える構成にします。
・提案する姿勢:出版社との対話の起点と考え、堅苦しくなりすぎず、メールでのやりとりに繋げます。
・やって欲しくない行為:長い自己紹介、感想を求める、強引な売り込み。

5. まとめ

「出版企画書」は単なる資料作成ではなく、あなたの専門性を市場に売り込む最初の交渉ツールです。上記の構成要素を押さえ、800~2,000字に凝縮した質の高い企画書を、WordやPDFで提出しましょう。
 これにより、出版社との対話機会が生まれ、あなたの本が世に出る第一歩を踏み出せます。出版企画書の提出から始めて、あなたのビジネスとブランディングを大きく飛躍させてください。
 

出版企画書は交渉ツール

出版企画書に助言を受けたい方は以下をご検討ください。

・最終手段として代筆の依頼を考えている方は以下の選択肢もあります。

クラファンという仕組みで審査を通過する方法もあります。


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