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私たちを取り巻くバックアップを考え直そう

著:あんちょび


〇はじめに

今回で二度目の執筆となります、構築エンジニアのあんちょびです。
この度は「こってり奮闘記」の第10弾をお読みいただき、ありがとうございます。

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早いもので、こってり通信のナンバーも二桁に突入しました!!
これからもまだまだ続くこってり通信ですが、今回は初心に帰り、構築のいろはの「い」となるテーマで語りたいと思います。
今回のテーマはずばり「私たちを取り巻くバックアップを考え直そう 」です!

〇身近なバックアップ

突然ですが、皆さんは私生活でバックアップを取得していますか?
私の趣味は「ゲーム」をすることなのですが、バックアップが大事だなと感じることがあります。
特に、PCでゲームをする場合、主に「Steam」というプラットフォームでゲームを購入し、遊んでいるのですが、Steam ではデフォルトで、プレイしたゲームのデータをクラウドにバックアップする機能があります。
この機能は特に便利で、例えば、PCを買い替えたときも以前プレイしたデータを引き継いでプレイすることができます。
便利ですよね。クラウドバックアップ。

皆さんの身近なもので言えば、スマートフォンで撮った写真が挙げられるのではないでしょうか。
Google のクラウドストレージにバックアップされていたり、iCloud にバックアップされていたりすると思います。
スマートフォンを買い替えても写真を失わずに済み、移行も簡単となれば非常に便利と言えます。

〇バックアップの価値を考える

これまで便利、便利と語ってきたバックアップですが、あなたにとってどれくらい大事でしょうか?
あなたの身近なバックアップがもしも失ったら?
私にとって、ゲームや写真のバックアップは「なくてはならない」、「取得できていないと困る」と感じるものになります。
なぜなら、いざという時にデータが戻せないと「不便」でなくなると「困るから」。
だいたい同じような感想を思い浮かべると思います。
つまり、ある程度の度合いがあるとしても、共通してバックアップは「大事」なのです。
これは「思い入れ」のあるデータであるからだと考えています。

〇業務データのバックアップを見直そう

では、あなたにとってビジネスなバックアップについて考えたことはありますか?
あなたが任されているデータにもバックアップが「必要」なことは意識したことはありますか?
例えば、会社から貸与されているPCのデータ、プログラミングしたコードのデータ、管理を任されているシステムのデータなど、挙げればいくつかあると思います。
これらのデータはバックアップが必要ですよね?

では、バックアップが設定されているか、どのようにデータを保護しているかは考えたことがありますか?

一般的によくある例としては、
会社から貸与されているPCのデータは OneDrive プロファイルによる自動バックアップで、
プログラミングしたコードのデータは GitHub などの共同開発サービスのあるコンテンツで、
管理を任されているシステムのデータはシステムや外部のバックアップソフトで、
が挙げられます。

仕組みを理解していなくても、バックアップが取られているか、
データの復元ができる状態かを確認していれば、いざ必要となった際に対処ができます。
意外と意識したことのない人も多いと思いますので、意識をしたことがないなと感じた方は自分のビジネスに必要なデータは、どうやってバックアップが設定されているか調べてみてください。

〇バックアップは簡単に取れるもの?

さて、構築エンジニアのこってり通信としては、バックアップの重要性を語るだけでは物足りませんね。
普段利用しているバックアップですが、構築の立場になると別の視点が見えてきます。

利用する立場からすると、取得できることは当たり前なのですが、サーバーのデータのバックアップなんかは失敗することがよくあります
これは、使っているアプリが悪いとか、設定方法が良くないとか、そういった話ではありません。

原因となりやすい要因はいくつかあります。
例えば、「バックアップ先のディスクの容量ひっ迫」、「使用メモリのひっ迫」、「資格情報の変更(バックアップに使用している管理者権限のパスワード変更など)」など。
もちろんこれだけではなく、ネットワーク障害なんかも失敗する要因になりますが、挙げればきりがないのです。

ここで言いたいことは、今回挙げた3つの例はサーバーのメンテナンスをしていれば、バックアップの仕組みを簡単にでも理解していれば事前に防いだりすぐに修正できる問題であるということです。

ディスクのひっ迫というのは、バックアップ先のディスクの空き容量が少ない場合、バックアップが行われないケースがあります。
これは、定期的に容量を監視する、不要なバックアップデータがあれば整理するなどで回避できます。

使用メモリのひっ迫は、サーバーが長期稼働していた場合など、仮想メモリを多く使用していたり、バックアップのタスクを並行して稼働することで、負荷が高まった際にバックアップが失敗するケースがあります。
これは、バックアップを管理するサーバーやバックアップ対象のサーバーを定期的に再起動することや、バックアップを開始する時間をずらすことで回避することができます。

資格情報の変更は、定期的な管理者ユーザーのパスワード変更の際に起こることがあります。
バックアップの仕組み上、管理者ユーザーの資格情報が必要になることがありますが、パスワードの変更により、資格情報が機能しなくなり、バックアップが取れないケースがあります。
これは、バックアップに使われている資格情報の見直しで回避ができます。

〇バックアップのエラーは難しい?

ここまでの三つの例ですが、簡単に回避できそうだな、と思いませんか?
私がこれまでの経験上、バックアップが失敗していた例を何度も見てきましたが、これらが原因でバックアップが失敗していたケースはかなり多くあります。
というのも、これには二つほど理由があると思っています。

一つ目はバックアップのエラーメッセージが読みにくい、原因が判断しにくい部分があります。
エラーといっても、最初に目につくエラーメッセージは当然、
「バックアップの取得に失敗しました。」
になります。
バックアップログをたどると、一般的なログとしては、エラー、警告、通常のステータスに分かれたものが見受けられると思います。
ログの量も多く、エラーメッセージの内容も分かりにくければ、対応することが難しいかもしれません。
バックアップソフトによっては、英語でメッセージが出ることもあります。私個人としても見たことのないエラーを見ると、よくわからないなと感じることも多いです。

ただ、意外とエラーと書かれたステータスのメッセージをそのまま検索するだけでも、過去の事例やメーカーのナレッジページはすぐにヒットするので、本記事を読んだ方は、もし今後、エラーメッセージを見かけることがあれば、Copilot に聞いてみる、検索エンジンで検索をしてみるなど、お試しいただけると、
エラーメッセージと和解できるかもしれません

二つ目は単純で、バックアップソフトを構築したのが保守ベンダーだからです。
自分の仕事でないなら、放置していて、エラーが起こったら保守ベンダーに依頼、原因がわかればそれで解決、となるパターンです。
こちらの場合は、そういう運用をすると決まっていれば、定期のバックアップのチェックやサーバーの状態確認といったステップが発生しないことが多いです。

こういった理由から、意外と回避されないエラーがあります。
もちろん、別の理由で起こっているエラーもありますが、
自身の環境に取り巻くバックアップとの向き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。

〇おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回はバックアップに関するいろはの「い」をお伝えできればと思い、執筆しました。
本記事で、簡単なバックアップの失敗が一つでも減ればなと思っています。

個人的には、バックアップを大事かどうか考えるにあたって、大事なことは、やはり「思い入れ」のあるデータかどうか、だと思っています。

しかし、バックアップなんて意外と気にしないよ、という気持ちも少しわかります。
現在の私は Google のクラウドバックアップの容量がひっ迫していて、Googleフォトや Gmail のアプリを開くたびに容量のアラートが表示されています。
人間、意外と本当にエラーが出るまで動き出せないものです
私はこの記事を書いてアラートを解消しようと思いました。
大事なデータがリストアできなくて後悔するのは他ならぬ自分ですから。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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