【不治の病と車椅子とペスタロッチ】④
【不治の病と、車椅子と、ペスタロッチ】
第4部:エッセイ集・詩集
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【1】エッセイ集
朝のゴミ捨て場
ゴミ捨て場の汚いネット。
カラスに荒らされるのを防止している。
その汚いネットを持ち上げて、ゴミを捨てる。
手が汚れる。
いつからか?
私が捨てた時にゴミ袋を持った近所の人の姿が見えたら、
ネットを持ち上げたまま、待つようになった。
今朝のあの人も、手が汚れなくて、ちょっと嬉しそうだった。
街はメンテナンス・モード
【1】今の街に住んで5年
町内清掃ボランティアを続けてきた。
累計900日だから、清掃しない日も900日。
最近、【街はメンテナンス・モード】だと感じる。
【2】5年前は
5年前の街は、【手術モード】。
通学路の歩道の花壇に雑草が生い茂り、その草むらの中から《魚河岸で使うような》大きな発泡スチロールの箱が出て来て、とても驚いた。その日は、その箱を回収するだけで疲れてしまった。
別の通学路には、セイタカアワダチソウらしき枯れ草が5本、真っ黒になっていた。
雑草が生い茂り、歩道幅が半分になっていた。
脇には、真っ黒に汚れたガードレール。
お化け屋敷?
その周辺の草むしり(もちろん、真っ黒なセイタカアワダチソウも)だけで、90リットルのゴミ袋30もあった。
ガードレールは、拭き掃除した。
2kmの通学路。
保育園から大学まで、たくさんの子どもたちが通る。
お化け屋敷をくぐり抜けて通学する子どもたち・教職員は、毎日どんな気持ちだったろう。
【3】そんな街も今は
【手術モード】だった街も今は、日々のゴミ拾いだけで、景観を保てるようになった。
《魚河岸で使うような》大きな発泡スチロールの箱は、落ちてい無いし、お化け屋敷も無い。日々のゴミ拾いだけで、景観を保てるようになった。
通学する子どもたちも明るい顔。
【4】街の大人たち
朝、犬の散歩しながら、タバコ吸い殻を拾っている人。
ガソリンスタンドの店員が、店の前を草むしり。
トングと袋を持って、ゴミ拾い している人が何人かいる。
車からタバコ吸い殻を投げ捨てる人は、減った。
最近、【街はメンテナンス・モード】だと感じる。
この街に住んで良かった。
子どもたちも大人たちも明るくなって良かった。
【2】詩集《車椅子》
車椅子になった当初の気持ちを詩に表わした。
☆くるまいす
わたしはくるまいすのじんせいになってうれしいです
めせんがさがって
みちばたのたんぽぽや
はなやさんのみせさきのぱんじーに
きがつくようになりました
ちいさなこはこんなきれいなせかいをみているんだなぁ
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2018/04/22作
☆レアチーズケーキ
みちばたのせきひをながめながら
くるまいすをとめてしゃしんをとって
ノンビリくるまいすでおさんぽ♪
きっさてんの店先のメニュ-
くるまいすをとめて考える
「このお店のレアチ-ズケ-キ美味しそうだなぁ」
もくてきちに早くとうちゃくする
それだけだけではないの
くるまいすをおしてくれる人をことわって
わたしは「かわいくないくるまいすユ-ザ-」わたしは「お茶目なくるまいすユ-ザ-」♪
わたしは「ピアノひきがたりくるまいすユ-ザ-」♪
くるまいすユ-ザ-の色々な「心」伝え続ける
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2018/07/23作
☆Family Man
彼女のショッピングに付き合ってさ
今日もボクは優しさ満点荷物持ちさ
マイ車椅子にひと袋ふた袋全て載せ
手ぶらの彼女は手にスマホとアイス
意外とカッコイイ生き方かもね
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2019/05/21作
※この作品は、韓国の詩集に掲載されました
☆ゴミ拾い
ボクの愛車を 転がして
今日ものんびり ゴミ拾い
小さな花の すぐそばに
今日もタバコの 吸い殻が
怒り湧くはず ないだろう?
ボクは生き物 愛すだけ
拾ってあげて 花たちが
踊り出しそな 顔向ける
吸い殻捨てた 人は皆
愛する心 忘れてた
ただそれだけの ことなのさ
今日ものんびり ゴミ拾い
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2019/04/27作
☆レッテル
ネガティヴなレッテルを貼られて悔しかった日は
家に帰って叫ぼうね
『そんなはずねぇよ!』
だよね
そんなはずないよね
引き出しを開けたら
長い間忘れていた人たちからの
手紙がたくさん出てくるはず
押し入れを開けたら
長い間弾いてなかったギタ─が出てくるはず
編みかけのマフラ─が出てくるはず
フォルダを開けたら
長い間忘れていた人たちの
笑顔がたくさん出てくるはず
手のひらを開けたら
その手に自分の手を合わせてくれる人たちの
応援がたくさん集まるはず
ネガティヴなレッテルをはがせるはず
ポジティヴなことばを発信できるはず
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2018/08/12作
☆合理的配慮
車椅子を初めて見る人もいて
車椅子に初めて触る人もいて
車椅子に慣れてもらうところからスタートさ
それがボクの合理的配慮
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2019/09/01作
☆ いつか死ぬ時に
どこが病んでも 闘わないよ
どこが病んでも 泣かないよ
どこが病んでも 悲しくないよ
いつか死ぬ時 手元にね
おもちゃのピアノ 置いてよね
息を引き取る その時に
ドミソの3つ 音鳴らし
私最後の 最後まで
幸せだったと 伝えたい
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2018/11/09作
☆ボランティア
車椅子ユーザーの私は毎日がボランティアさ
よほど狭い場所でなければ
エレベーターのボタンを押してあげて
降りる人
乗る人
誘導する
被災地に行くという非日常のことだけがボランティアかーい
ボランティアは
いつでも
どこでも
だれでも
できるのさ
色々な人がいることをみんなが理解して
少しずつの優しさを持ち寄ったなら
いつかボランティアという言葉さえ要らない世の中になるかもね
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2019/10/15作
☆堂々と
車椅子ユーザーだからとオドオドしているより
1人の人間として堂々と生きるほうが楽なのさ
車椅子優先を叫んでお互いに居心地が悪いより惜しみなく譲ってあげるほうが気持ちがいいさ
合理的配慮を掲げて超えられない壁を作るよりお互いを思い遣って風通しが良いほうがいいさ
誰かの邪魔かと申し訳なさそうにしているより誰かの役に立って未来を創るほうが幸せなのさ
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2019/10/31作
☆どこにも行けない
車椅子がないとどこにも行けない体になっちゃって大変ね
座ったままでどこにでも行ける人生になったのさ
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2019/11/18作
☆いつか、車椅子になったら
いつか、車椅子になったら、
青空を眺めてください。
長い間忘れていた清々しい気持ちになるでしょう。
次々に形を変える雲に、自由を感じることでしょう。
足元を眺めてください。
小さな花や虫たちとの距離が近いことに感動するでしょう。
生命の躍動を感じることでしょう。
写真撮影してください。
手ブレの無い美しい写真を撮影できることに驚くでしょう。
シャッター・チャンスを待てる自分に驚くでしょう
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2026/05/22作
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