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だし巻きが完璧すぎる娘の話

うちの小学5年生の娘はだし巻き卵を作るのが無茶苦茶うまい。妻が作り方を教えてから数ヶ月で「師匠超え」をした。親の贔屓目もあるかもしれない。しかし出来具合は完璧だ。まず出来上がりの卵のキメがすごく細かい。空気の入った部分が見えない。また白身の塊も見えず黄身と念入りに混ぜきってある。焼いたあとの焦げ目もなく巻いていくときにできるすき間なんかもない。味も出汁と砂糖の配合が完璧で卵の風味をうまく引き立たせている。


今日はそんなだし巻きを私の弁当に入れて仕事に行った。隣で弁当を広げていた同僚の女性が普段カップ麺ばかり食べてる私が弁当を持っているので覗き込んできた。

「え、その卵焼き無茶苦茶きれいですね!どこの店のお惣菜ですか?」

私は誇らしくなって娘が作ったと親バカ全開で自慢した。

「えー!すごい!それだけ作れたら何でも作れますよ!」

嬉しいことを言ってくれる。


自宅に帰ってきて娘に同僚の女性から言われたことをそのまま伝えると娘は笑いながら小躍りして喜んだ。可愛いものだ。

しかし父親としては嬉しい時に「イッヒッヒッヒッ」と笑うのは如何なものかと思う。映画なら完全に悪役のそれだ。

「美しいだし巻きを作る少女」に似合う笑い方を誰か教えて欲しい。

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