夜の読みもの|好きなのに、息が苦しい
好きなはずなのに、
夜になると、胸が重たくなる。
嫌いじゃない。
むしろ大切にしたい。
傷つけたくない。
それなのに。
最初は、相手のために何かをすることが嬉しかった。
喜んでくれる顔が見たくて。
必要とされることが、温かかった。
でも、いつからだろう。
「今日は疲れてるから、会えない」
と言えなくなった。
「それ、ちょっと違うかも」と思っても、
飲み込んだ。
相手の機嫌を、
自分の呼吸より優先するようになった。
我慢している自覚は、なかった。
ただ、愛することが、こういうものだと思っていた。
気がつけば、
自分の感情が、どこか遠くにある。
悲しいのか。
寂しいのか。
怒っているのか。
わからない。
わからなくなっていた。
相手の声のトーンで、一日の調子が決まる。
既読がつかないと、
不安になる。
「大丈夫?」と聞かれて、
「大丈夫」と答える。
本当は、大丈夫じゃないのかもしれない。
でも、それを言ったら、相手を困らせてしまう。
だから、また飲み込む。
恋をしていると、
自分の輪郭が薄くなることがある。
相手の色に染まるのではなく、
自分の色が、少しずつ透明になっていく。
それは、
優しさだと思っていた。
愛だと、信じていた。
でも、夜になると、息が苦しい。
「私が、弱いのかな」
そう思う夜もある。
もっと強ければ。
もっと上手に愛せれば。
もっと、相手を幸せにできるのに。
・
・
でも、本当にそうだろうか。
弱いから、苦しいのだろうか。
あなたの性格が、そうさせているのだろうか。
違う。
この苦しさには、理由がある。
性格のせいでも、愛し方が下手なわけでもない。
ただ、
そのことに、まだ名前がついていないだけ。
夜に、少しだけ長く考えたくなったら。
この続きを、別の記事にまとめた。 夜に読むための、少し長い読みものがある。
急がなくていい。 今夜じゃなくても、いい。
ただ、ここに置いておく。
