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AIは現代の「錬金術」?【note整形版|2026年5月29日】

プロ野球・東京読売巨人軍の阿部慎之助前監督が、先日辞職しました。

報道によれば、息女への暴力があり、その後、娘さんがChatGPTへ相談したことをきっかけに、警察沙汰・逮捕という事態にまで発展したとのこと。

最初は「フェイクニュースか?」と思いました。

「子どもからAIを取り上げろ」

「親より先にAIへ相談するのか」

そんな声もあるようですが、結局のところ、いつの時代も「馬鹿とはさみは使いよう」だと思うのです。

包丁は料理を作る道具ですが、人を傷つけることもできる。

車だって便利な移動手段ですが、事故を起こせば凶器にもなる。

便利なものには、必ず副作用がある。

だからといって、時代そのものを止めることはできません。


「高齢者から免許を取り上げろ」という議論があります。

しかし、地方で一律にそれをやられたら、仕事も生活も成立しない人たちが大量に出てくる。

私は、AIへの議論も根っこの部分では同じだと思っています。

使い方の問題を、「存在そのものの否定」にすり替えてしまう危うさ。

これは昔から変わっていません。


今やAIは、一部の研究者だけのものではありません。

個人のスマホにも標準搭載され、Wikipediaのような“辞書”としても使われ、時には相談相手にもなっています。

そして不思議なことに、どんなパワハラ上司でも、AIが少々間違えたくらいでは本気で怒る人はあまりいない。

人には厳しく、AIには妙に寛容。

なんとも面白い時代です。


小学生でもスマートフォンを持ち、公立学校では一人一台タブレットが配布される時代。

彼らが社会を動かす30年後、40年後。

こちらはまだ現役で働いている可能性も高いわけで、「AIなんて分からない」と言っていると、本当に相手にされなくなるのだろうなと思っています。

もはや、

「AIを使うか使わないか」

ではなく、

「AIとどう付き合うか」

の時代に入ったのでしょう。

小職の勤める会社でも、AI投資はかなり積極的に進めています。

半導体業界全体は苦境と言われる中でも、AI関連だけは別世界のような活況だそうで。

韓国サムスンの半導体部門では、

「従業員は通常賞与として年間給与の50%相当額を現金で受け取り、さらに営業利益の10.5%を特別賞与として株式で支給する」

という報道も出ていました。

最初に見た時、「50%!? 月給の半分?」と驚いたのだが、ここでいう“基本給”とは月給ではなく、年間ベース給与のことらしいです。 記事中にある「8000万ウォン」は、日本円でおおよそ800万~900万円ほど。

やあ、景気のいい話だなあーこんなに頑張ってもらえるなら組合様様でしょうに、と組合のない会社しか経験していない身としては感じるところです。

しかし裏を返せば、とんでもない格差社会が始まりつつあるとも思えるわけです。

AIを使いこなせる人と、そうでない人。
チラシ、プレゼン、提案資料、文章作成――。
あらゆる業務の効率が、劇的に変わり始めています。

ただ一方で、AIは魔法の杖ではないということ。完成形をイメージできない人がAIを使っても、出てくるものは“それなり”です。

逆に、完成イメージが明確な人ほど、AIを強力な武器として使いこなせる。

「こんなレイアウトにしたい」

「こういう世界観で」

「この情報を軸に」

「この順番で伝えたい」

つまり、これから問われるのは“指示能力”なのだと思います。


完成度の高いものを作るには、

正しい情報、
信頼できるソース、
設計図、
素材、
イメージ。

それらを的確に組み合わせ、AIへ正しく伝える必要がある。

原材料が正しければ、正しい化合物ができる。


そう考えると、AIとは単なる便利ツールではなく、現代版の「錬金術」なのかもしれません。

そしてこれからは、

「何を作るか」

だけではなく、

「どう化合させるか」

を理解している“錬金術師”が評価される時代になるのでしょう。

果たして、その錬金術師たちは、正当に評価され、尊重されるのか。

そんなことを考えた一日でした。

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