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【利用者インタビュー】双極性障害で退職。スクエアで「働き続ける方法」を見つけ、フルタイム就職するまで

「精神疾患と向き合いながら仕事を続けられるだろうか」という思いがふと浮かび、踏み出そうとしても何をどこから始めればよいのか分からなくなってしまう――そのような方もいるのではないでしょうか。

今回お話を伺った坂田さん(仮名)も、そのような状況で就職を目指した一人です。

ソーシャルスクエア郡山店に約1年半通い、フルタイムで就職した坂田さん。今回は、自身のご病気を知ったきっかけやスクエアを利用するに至った背景、そして同じように悩まれている方に伝えたいことなどを、ソーシャルデザインワークスの常名がお話を伺いました。

ソーシャルスクエアを知るうちに直感した「安心感」

―まずは、坂田さんの現在どのようなお仕事をしているのでしょう。

現在は、医療機器の点検や消毒をする会社で働いています。平日週5日、フルタイム勤務です。

自分は双極性障害で、気分が落ち込むときと上がりすぎてしまうときがあって、前の職場ではなかなか苦労しました。スクエアに通っているうちに症状も和らいでいき、いまは大きな影響なくフルタイムの仕事ができています。

―双極性障害の診断を受けたのはいつ頃だったのですか?

前の職場にいたときに、精神的に調子を崩していた期間があったんです。そのときに家族から「一度病院に行ってみたら?」と言ってもらいました。

それで受診してみて、双極性障害の診断を受けた形です。

ーご家族からの声かけがきっかけだったんですね。そんななか、スクエアを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

診断を受けてから前職を退職して、しばらくは休んでいました。そのあと就職活動を始めたんですが、うまくいかなくて。人と話すのも苦手になっていて「このまま一人で仕事を探し続けるのは難しいかもしれない」と感じたんです。

そのなかで、家族から「一人で背負わなくても支援してくれる場所があるよ」とパンフレットを見せてもらいました。それが、ソーシャルスクエアを知ったきっかけです。

支援機関というともっと固いイメージがあったんですが、スクエアのパンフレットやホームページを見て、雰囲気がやわらかそうだなと思いました。そこに安心感があったんですよね。それで、実際に話を聞いてみて「ここならやってみたい」と思いました。

—スクエアにはどのくらい通っていたのですか?

スクエアに通った期間は、1年半ぐらいです。最初に「この月までには就職したい」という期間の目標を立てて、それに合わせて予定を組んでいきました。

ただ、いきなり毎日通うのはきついと思っていたので、段階的に慣らしていきました。週3日から始めて、少しずつ週5日に増やしていった形です。

スクエアで見つけた「働き続けるための方法」

ー無理をせず計画的に進めていったのですね。スクエアに通って印象に残っていることはありますか?

就労関係とはちょっと違うんですが…郡山市でのイベントにスクエアの利用メンバー(以下:メンバー)として参加したときに、趣味のバルーンアートを作って来場者の方に配ったことですかね。本番に向けての細かい準備や周りの人との交流は、普段あまりやらないことだったので印象深いです。

—坂田さん、バルーンアートができるんですね…!へぇー、凄い!では、スクエアに通う中で自分が変わったと思うところがありますか?

そうですね、「いまこういう考え方をしているな」と冷静に自分を見られるようになったかなと思います。

以前は、気分が落ち込み始めるととことん沈んでいました。落ち込む理由がはっきりわからなかったとしても、です。それが、スクエアで「認知の歪み」のカリキュラムを受けるうちに、物事を悪く考えてしまう自分のパターンが掴めるようになってきたんです。

ーカリキュラムを通じて自分を見つめ直すことができたんですね。

もちろん、いまでも仕事で落ち込むことはありますが、以前よりも気分の沈みが減りました。気分の沈みが減ったことで、仕事を続けやすくなったと思いますね。「働き続ける方法」をスクエアで学んだ感じです。

ー「働き続ける方法をスクエアで学んだ」とのことですが、現在のお仕事を決める際にはどんなことを重視したのでしょう?

とにかく重視したのは「自分に合う環境」です。体力勝負ではないこと、座って仕事ができること、環境が安定していること。やりたいことをまず決めてというよりは、自分が大切にしたい条件を辿っていく形で仕事を探して決めました。

また、現在の職場には、月1回の通院があることや気分の浮き沈みがあることと、体調が悪いときは休む可能性もあることを最初に伝えました。あとは、自分で毎日メモをつけて調子を管理していることも話してあります。

一人で抱え込まないことでコミュニケーションのハードルが低くなった

—お話を聞いていると、現在の職場では、配慮してほしい面などスムーズにコミュニケーションが取れているように見えます。コミュニケーションの面でも、スクエアで学びがあったのでしょうか?

そうですね、一番は人と話すことへのハードルが下がりました。

もともと「自分は人と話すのが苦手なんだ」というイメージを持っていたのもあって、積極的に誰かと会話をするのを避けてきたんです。でも、スクエアでイベントやグループワークを経験するうちに、きっかけがあって慣れてくればあまり焦らずに話せるとわかりました。

コミュニケーションに対してのハードルが低くなったような感覚なんです。「少し頑張って話してみよう」と思えるようになったのは、大きな変化です。

以前よりは、職場の人と「雑談とかしてみようかな」と思うことが増えましたね。

—コミュニケーションのハードルが下がったことが、働きやすい環境を作るうえでも役立っているんですね。

体調も波がありますが、しんどいときは我慢しすぎず誰かに話すようにしてるんです。

以前は、一人で抱え込んでいました。でも、スクエアに通ってからは「話すだけで楽になるんだな」と知れたんですよね。もっと早く相談してみたらよかったです。

—素晴らしい変化ですね。最後に、坂田さんと同じように悩んでいる方へ伝えたいことはありますか?

「一人で抱え込まずに、気軽に周りの人を頼る」ことを伝えたいです。

自分は、すごく悩んでたり困ってたりしていても人に全然打ち明けられず、一人で抱え込んで余計につらくなってしまっていました。でも、たとえ重たい相談じゃなくても、周りにちょっと話すだけで楽になれたんです。

家族も、悩みを話してみたら想像以上に心配してくれて。打ち明けてみて初めて、対話の大切さに気が付きました。愚痴でも何でもいいので、悩んだら早めに相談してみるといいと思います。

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