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東大教授がHTMLソースに政治ワード埋め込み懲戒処分|情シスが学ぶ公開コードの管理【note】

このニュースの概要

東京大学は8月4日、所属する専攻と研究室のWebサイトのHTMLソースコード内に不適切な言葉を書き込んだとして、60代の教授を出勤停止3日の懲戒処分にしたと発表した。処分は7月29日付。

書き込みが行われたのは2020年から21年ごろと、23年11月までのいずれかの時期。対象は大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻のWebサイトで、入試に関連するページのソースコードだったと毎日新聞が報じている。

毎日新聞によると、書き込まれた言葉は「六四天安門」——1989年6月4日の天安門事件を指す語だ。この語を含むページは中国の検閲システムにはじかれる可能性があり、中国人留学生が入試情報を閲覧できなかった恐れがあるという。東大はこの行為を「大学法人の名誉又は信用を著しく傷つけた場合」に当たると判断し、懲戒処分を下した。

東大はITmedia NEWSの取材に対し、「個人の特定につながるため詳細についての回答は差し控える」とのみ回答している。

まるおの深掘り考察:もし自社に降ってきたら?

WebサイトのHTMLソースコードは、ブラウザで右クリックして「ページのソースを表示」を選ぶだけで誰でも中身を見られる。これはWebの基本中の基本だ。にもかかわらず、多くの会社でこの「公開されたコード」の中身を誰も定期的に確認していない。

今回の東大の件を聞いて、情シスとしてまず頭をよぎるのは「うちのサイト、大丈夫か」という一言に尽きる。

企業のWebサイトは、開設した当初は担当者がいても、数年後には誰が管理しているか分からなくなっているケースが珍しくない。部署異動、退職、外注先の変更——気づいたら誰も触っていない「幽霊サイト」が社内に何十個も残っているのが、多くの会社の現実だ。

そういったサイトのソースコードに、過去の担当者がコメントアウトで残したテスト用の文字列、社内向けメモ、あるいは今回のような意図的な書き込みが残っていたとしても、誰も気づかない。HTMLのコメントアウト部分は画面には表示されないが、ソースを開けば一目瞭然だ。

仮に自社のサイトで同様の問題が発覚した場合、「誰が書いたか分からない」「いつから入っていたか分からない」という状況になる可能性は十分ある。そうなったとき、対外的な説明責任を負わされるのは情シスか、広報か、あるいは経営層か——いずれにしても、発見が遅れるほど傷は深くなる。

今できる現実的な対応は、自社が管理するWebサイトの棚卸しと、ソースコードの簡易チェックだ。全ページを網羅的に確認するのは現実的でないとしても、採用・入試・問い合わせなど外部からのアクセスが多いページから優先的に確認するだけでも、リスクを大幅に下げられる。

HTMLのコメントアウトに何が残っているか、今すぐブラウザで確認してみてほしい。

まるおの深掘りファクトメモ

  • 処分は出勤停止3日(7月29日付)。東大は懲戒処分の事実は公表したが、書き込まれた言葉の具体的な内容は明らかにしていない。

  • 「六四天安門」はこの語を含むページが中国の検閲システムにはじかれる可能性があり、中国人留学生が入試情報を閲覧できなかった恐れがあると毎日新聞が報じている。

  • 書き込みは2020年から21年ごろと、23年11月までの2つの時期にわたって行われており、複数のサイトが対象だった。

  • 東大は今回の行為を教職員就業規則第38条第1項第5号「大学法人の名誉又は信用を著しく傷つけた場合」に該当すると判断した。

出典ソース

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