硫黄島三島クルーズ2024-アホウドリ・ミズナギドリ・ウミツバメ編-
2024年10月18日から23日は、おがさわら丸に乗り、以下のような日程で硫黄島三島クルーズに参加してきました。
10月18日東京発
19日父島着、夜に南硫黄島に向け出港
20日南硫黄島・硫黄島・北硫黄島を周遊後父島着
21日父島滞在
22日父島発
23日東京着
旅行記は巷にたくさんありそうですので、海鳥にフォーカスして紹介していきたいと思います。
第一弾は、アホウドリ・ミズナギドリ・ウミツバメ編です。
クロアシアホウドリ
繁殖のため、徐々に繁殖地(伊豆諸島鳥島や小笠原諸島)周辺に戻ってくる時期です。鳥島よりも北側の海域(おがさわら丸往路一日目及び復路二日目)で20羽以上見られました。

(青ヶ島沖 2024/10/23)
シロハラミズナギドリ
八丈島から青ヶ島付近でちょこっとと、聟島列島付近で60羽くらい見られました。8月までが繁殖期で今は非繁殖期にあたります。箕輪・小田谷(2024)を見ますと、換羽時期が7-9月とのことなので、下の写真は換羽完了したての成鳥でしょうか。換羽の進行、結構早いんだなと思いました。

(聟島列島沖 2024/10/19)
ハジロミズナギドリ
東日本の太平洋側航路でよく観察される時期ですが、おがさわら丸でも伊豆諸島周辺で複数個体見かけました。ハジロミズナギドリの換羽にも注目していきたいですね。

秋に観察されるハジロミズナギドリは、背と翼の摩耗度合いにコントラストがあるものとあまりないものとがいるようで、年齢が関係しているのかもしれないとぼんやり考えています。
(伊豆諸島沖 2024/10/23)
カワリシロハラミズナギドリ
おがさわら丸の復路二日目の早朝、青ヶ島沖で見かける機会が比較的多いような気がする種です。こちらの個体は結構近くを飛んでくれ、デッキ上のみんなで満喫することができました。カワリシロハラミズナギドリは和名の通り羽色型に個体差が多い種です。この個体は中間型ですが、頭部や翼下面の暗色みが強く、あまり見ない色合いの中間型だと思います。素晴らしい個体でした。


カワリシロハラミズナギドリorヘラルドミズナギドリ???
おがさわら丸の往路二日目で、カワリシロハラかヘラルドか判断のつかない個体が二個体出現しました。私たちが観察できたのは一個体だけでした。
両種の識別点は、外側初列風切の上面の羽軸の白い部分(フラッシュと呼ばれます)の有無、体型、翼の幅、頭部の色パターンなど様々ありますが、乱暴に言うと、割と似ている種ではあります。カワリシロハラミズナギドリは夏季を中心に、頻度は高くないものの時々観察される種です。一方で、ヘラルドミズナギドリはこれまでの記録は日本のはるか東方で観察された例があるのみで、非常に稀な種です。そんなわけで、両種の識別は慎重に行う必要があるのですが、今回撮影できた写真からだけでは、中々難しそうに感じています。もし、同個体の写真をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともご連絡頂けますと幸いです。


アナドリ
シロハラミズナギドリと同じく、繁殖を終え非繁殖期にあたる時期です。摩耗が進んだ成鳥と思われる個体と、新鮮な羽衣の幼鳥と思われる個体、どちらも観察することができました。幼鳥は翼上面の翼帯が目立つのかと思っていたのですがあまり目立たず、摩耗したほうが翼帯は目立つのですね。非常に勉強になりました。


コシジロウミツバメ
おがさわら丸の復路二日目に、伊豆諸島沖で数羽〜数十羽の群れに複数回遭遇し、船の近くを飛んでくれることもあり、非常に楽しかったです。貨客船サイズの船でウミツバメ類を近くで見られる機会って中々ないですよね。繁殖期終盤にあたる時期だと思うのですが、羽衣の摩耗具合を読み取るのが結構難しいな、と感じました。


書きたいことを書きたいように書いていたら、少しマニアックな内容になってしまいました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました!海にも結構色んな鳥がいるんだな〜と思って頂けたら幸いです🐥🌊
次回はより映える、カツオドリ・ネッタイチョウ・アジサシ編を予定しています!
引用文献
箕輪義隆・小田谷嘉弥(2024), 新 海鳥ハンドブック 増補改訂版, 文一総合出版.
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