"A Natural Woman"歌詞解説②〜 claim の使い方〜
前回と同じ “(You Make Me Feel Like) A Natural Woman” の2番冒頭の歌詞をやってみたいと思います。
この曲↓でした。
2番冒頭の歌詞は、次のようになっています。
When my soul was in the lost and found
You came along to claim it
一行目の最後の “lost and found” は「遺失物取扱所」、要するに、落とし物や忘れ物を届けたり、取りに行ったりする場所です。なので、 訳はこんな感じになると思います。
When my soul was in the lost and found
(私の心が「お忘れ物センター」にあった時)
次の歌詞は “You came along(あなたがやってきた)” から始まります。
その次の “ to claim it” ですが、どういう意味になるでしょうか?
英語の “claim” は、日本語の「文句」に近い「クレーム」の意味ではほとんど使いません。
例えば、空港にある “Baggage Claim” はどんな意味か、考えてみてください。
“Baggage Claim”は、自分のスーツケースなどの荷物を受け取る場所ですね。自分の荷物を「求める」「主張する」場所ということです。自分の荷物にクレームをつけるところではありません笑
このように、英語の “claim” は「求める」「必要とする」「主張する」という意味で使うことが多いです。
なので、先ほどの “to claim it” は、「it(= my soul)を求めて、受け取りに」というような意味なのでした。
私の心が、忘れ物や落とし物としてぽつーんと、「お忘れ物センター」に置き去りにされてたところに、それを取りに来てくれた人がいた、みたいなイメージです。
なので、こんな感じに訳してみました。
When my soul was in the lost and found
(私の心が「お忘れ物センター」にあった時)
You came along to claim it
(あなたがやってきた。それを受け取りたいと)
その言わんとしているところは、お分かりですよね?
とっても面白い表現をしていると思ったので、ご紹介しました(^ ^)
もう1つ、動画冒頭の1分くらいのイントロダクションについて、少し説明しておきます。これを最初に聞いた時、何のことを言っているのかよく分かりませんでした。
というのは、紹介している女性が 「私がアレサ・フランクリンのためにこの曲を作って、大ヒットになった」というようなことを言っているのですが、どう考えても、こんなに若い女性が、こんな昔の曲を書いたはずがないからです。
どうやら、この紹介をしている女性(Chilina Kennedy)は、“Beautiful” というミュージカルで、この曲を書いたキャロル・キング(Carol King)の役をやった人のようです。だから、この動画の冒頭でも、キャロル・キングに扮して紹介していたのでした。彼女が、どういう経緯で "(You Make Me Feel Like) A Natural Woman” を作ることになったかという話をした後で、次のように言っています。
The woman who sang it was one of the great American artists of all time.
(その曲を歌った女性は、史上最高のアメリカ人アーティストの一人でした)
I would later do a version of it myself on “Tapestry” but it was different from hers.
(私は後々、『タペストリー』で、その曲を私のバージョンで歌ったけれど、それは彼女のものとは違いました)
Because …well, there is only one Aretha Franklin!
(だって、、、アレサ・フランクリンは一人しかいないから!)
『タペストリー』はキャロル・キングのアルバムなので、ここで彼女がキャロル・キングに扮していることが分かります。
この曲を作ったキャロル・キングは、アレサ・フランクリンの登場にすごくビックリしている金髪の女性です。サプライズでの登場だったようで、とても嬉しそうですね(^ ^)
最後に、今回の歌詞と訳を載せておきます♪
When my soul was in the lost and found
(私の心が「お忘れ物センター」にあった時)
You came along to claim it
(あなたがやってきた。それを受け取りたいと)
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