保険屋を継がないか
父は保険の代理店をしている。私へ保険のお客様を引き継いでほしいと言う。
父が脳梗塞を患ってからだ。
母の老後の生活費を得るために定年後も働き続けているが、どうなるかわからない不安とストレスを抱えており、もう仕事を辞めたいと珍しく弱音を吐いていた。
家業を継いで欲しいなんてドラマの話で無縁だと思っていた。
父は私が産まれた時から保険屋だ。前職は靴屋さんを営んでおりバブルが弾けると同時にお店を畳み
保険屋を始めた時は子どもが4人。当時はがむしゃらで、やるしかなかったと。
代理店なので父にも担当者と呼ばれる人がいる。
その人曰く父が持つお客様はとても多い。
会社としては他人に引き継いでしまうと保険の契約を続ける人は3割まで落ち、
実の子が担当すれば7割まで抑えれると言う。
担当者の気持ちとしてはそこが大きいだろう。
だが父にはたくさんの契約を取ってきてもらった恩があるのでこのまま他人へお客様の担当を移すのは
家族の世帯収入を考えても私に継いで貰うのが1番だと。
私が継ぐかもしれないと聞いて
1番上の兄が一緒にやらないかと持ちかけてきた。
正直うまくやる自信がない。
これは兄本人も同意なのだが私と兄は何か一緒にする事への相性がすこぶる悪い。
私たち家族は仲が良いと言うほどでもない。
昔は仲が悪かった。今はそれほどでもない。
祖母の葬儀の際、家族全員が集まると聞いてどうなることだろうと心配するような仲。あの日は会話が続くように、誰も嫌な想いをしないように気を張る数日を過ごした。と言えば分かりやすいだろうか。
継いであげたいのは山々なのだが勉強するために
今の仕事を辞めて生活スタイルを変える事になる。
そのリスクを私は取れるのか、
母と父の生活を担う覚悟が私には今無い。
前の旦那さんが亡くなってからやっと落ち着いた生活になってきたこのタイミングで何かを手放す勇気。
その何かとは?
私にとっては精神的な安定と生活リズム。
それを2年〜慣れるまでに3年くらいでしょうか。
私ってこんなにも自分勝手で弱かったのかと自覚する。
断りはしたが、数ヶ月間何度かお願いの電話が来る。
その度に迷い、これでよかったのかと考える。
こんな暗い雰囲気の文章になるとは思ってなかった!明るい話ではないけれどそんな鬱っぽい話じゃないですよ!ただ父を早く休めてあげられたらな〜。
父と母の生活の為に継ぐ。と思うと今の仕事はそのままで仕送りをするのが良いのかとも考えました。
けれど問題はそれだけでは無く継いだ事で家族との距離感が近づく事。近すぎると衝突していた我々がうまくやれるのか。自分の生活を捨てるのがまた私は怖いです。どうするべきかなー!今日もありがとうございます!
