アニメ史と主人公属性の変遷を分析してみた。その1
おはようございます。
#KENMAYA です。
トップ画像はわたしの妻の描いたファンイラストです。
さて、今日はアニメやサブカルについて大いに語ります。
サブカル、オタク大嫌いな方は、ここでさようなら。
日本では、古くから戦隊モノやアニメの登場人物には何らかの色や属性を付与するのがスタンダードでした。例えば、「赤=熱血≒火属性」、「青=クール≒氷属性」といった具合にです。
そしてその時代ごとに、ある程度世情を反映した主人公が人気キャラとなっていくものです。
今日は時代背景と共に人気になったアニメなどを紹介、考察していきたいと思います。(長くなるので2回に分けます)
1.1960年代のアニメと時代背景
主な作品として、鉄腕アトム、狼少年ケン、魔法使いサリー、ゲゲゲの鬼太郎など、白黒アニメが主流であり、主人公属性は基本的に「無敵聖人」です。
1960年代初頭は高度経済成長期の最盛期でもあり、
1964年の東京オリンピック開催に向けて日本中が盛りあがり、社会インフラの整備が急ピッチで進められた時代でもありました。
テレビや冷蔵庫といった生活必需品が急速に各家庭に普及し始めたことから、アニメや漫画といったポップカルチャーも急速に進化し、
人々に勇気を与えるようなヒーロー物が主流でした。
また1968年には週刊少年ジャンプが創刊、巨人の星が放送開始され、
プロ野球ブームを受けて、日本で「スポ魂」ブームを作り出しました。
1969年にはフジテレビでサザエさんが放送開始され、現在まで続いている長寿番組となっています。
1960年代には安保闘争をはじめとした、学生運動も激化しており、
社会インフラの急速な整備に対する反対運動や
急速な変化に対する抵抗が根強くあったこともヒーロー物の支持に繋がったのではないかと思います。
2.1970年代のアニメと時代背景
1960年代末期に流行した「スポ魂」ブームは続いており、
1970年代の主なアニメ作品として、あしたのジョー、ルパン三世、ドラえもん、キューティーハニー、といったヒーロー物はもちろん、マジンガーZやゲッターロボ、宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダムといったロボット物の黎明期でもありました。
この頃の主人公属性は徐々に「無敵聖人」から「人間味あるキャラクター」へと推移していきます。「宇宙戦艦ヤマト」を皮切りに第一次アニメブームと、仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズなどの特撮ブームもあり、「オタク」文化が開花しました。
1970年代の日本は高度経済成長期で戦後最長のいざなぎ景気が終わり、オイルショックにより低成長時代に。また企業による公害問題や企業と政治家の癒着、また学生運動の残党として日本赤軍がテロ活動を行っていたり、近代化社会問題が顕在化してきた時代でもありました。
3.1980年代のアニメと時代背景
1980年代の主なアニメとして、うる星やつら、超時空要塞マクロス、
キン肉マン、キャッツ❤アイ、北斗の拳、キテレツ大百科、美味しんぼ、
おぼっちゃまくん、など数多くのアニメ作品が放送されました。
1980年はとにかく作品数も多く、長編化、シリーズ化など
アニメの黄金期といっても過言ではありません。
ドラえもんを始めとした、藤子不二雄ブーム、またそれを連載していた児童漫画誌『コロコロコミック』が空前の人気にもなりました。
この頃の主人公属性は「SFヒーロー」「美少女」「ギャグ系」「不良系」など多岐に渡ります。そりゃこれだけ様々なムーブメントが起これば主人公属性を絞ることは不可能に近いです。
昭和末期でもある1980年代後半はバブルの時代です。
竹の子族、暴走族といった不良ブーム。
テレビも黄金期を迎え、お笑い、アイドルブーム。
あらゆる物事がすぐに流行となり、物は作れば売れる時代でした。
逆にアニメ・ゲームファンは「オタク」と明文化され、
1988年の宮崎勤事件から、明確に「オタク」を危険分子とする風潮が主流になり、多くのマスコミからアニメファンを蔑視する土壌が2021年の現在に至るまで長く続くことになります。また、それに伴いアニメ、ゲーム自体への偏見を生む大きなきっかけにもなりました。
4.1990年代のアニメと時代背景
1990年代の主なアニメとして、ちびまるこちゃん、ダイの大冒険、
クレヨンしんちゃん、幽☆遊☆白書、SLAM DUNK、美少女戦士セーラームーン、名探偵コナン、るろうに剣心、こちら葛飾区亀有公園前派出所、機動戦艦ナデシコ、新世紀エヴァンゲリオン、勇者王ガオガイガー、ポケットモンスター、ドクタースランプ、カウボーイビバップ、遊☆戯☆王、カードキャプターさくら、などなど。
…キリがありません。
経済的には、1991年にはバブルがはじけ、「失われた20年」とされる長期のデフレーションに突入、1993年以降は就職氷河期が続きました。(いわゆるロスジェネ)中高年の大量解雇(リストラ)も行われ、1995年以降長期に渡り失業率が3%を超えることになります。
また、円高を理由とした製造業の海外移転が進んだことにより、
1993年以降中小企業の倒産、廃業が進み、国内の産業空洞化が顕著になりました。
しかし、一方で1990年末に発売されたスーパーファミコン、1994年に発売されたプレイステーションをはじめとした、サブカルチャー分野で日本は世界と戦えるだけの経済大国となっていました。もちろんこれにはポップカルチャーとしてのアニメや漫画も含まれ、本格的に世界中に「ジャパニメーション」の文化が浸透していくことにも繋がっていきます。
その一方で、阪神淡路大震災やオウム真理教による一連の事件は社会に暗い影を落とし、サラリーマンを狙った、少年による暴行・強盗、通称「オヤジ狩り」が頻発し、不登校や引きこもり、援助交際といった社会問題も多く残ることになります。
この辺りからは主人公属性は、バブルや派手さを感じさせるものは少なく、
「実存主義」「ニヒリズム」といった影を感じさせる側面を描くことが多くなってきました。その一方で「オタク」ウケを狙った作品も多くなり、
ますます世間から「オタク」への風当たりが増すことにも繋がりました。
長くなったので今日はここまで。
気が向いたら2000年以降もやります。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
YouTube、Twitterもよかったらフォロー、チャンネル登録して頂けると嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!
サポートは不要です