されるがままの恋2:バイオリンになりたい
人々がずっと探し続けていたバイオリンが、
このごろ日本で見つかったらしい。
イタリアの工房で作られたものだから、億以上の価値があるとか。
戦争の混乱で行方不明になっていたようだ。
バイオリンかぁ。
ピアノだったら弾けるし、音楽室にも置いてあったけど、
バイオリンだけは触ったことがない。重いのか、軽いのか……。
特別な楽器だから、弾ける人も、ちょっと特別な存在に見える。
ある時、銀座で、
新進バイオリニストを間近で観ることができた。
その人は、後援するCHANELの洋服に身を包んでいて、
わたしとは違う世界に佇んでいた。
それから、わたしの好きな人も、バイオリンが弾ける。
最初に好きになったのは、その音だった。
やんちゃな見た目なのに、ドラマチックな旋律を奏でる。
私の心は、いっきに持っていかれた。
もし私が、ストラディバリウスをプレゼントしたら、
彼は喜んでくれるだろうか。
私のためだけに、弾いてくれるかな。
あげたいけど、買うのはちょっと難しい(笑)
それなら、彼の部屋に忍び込んで、
自分がバイオリンに変身したら……。
(忍術が使える想定)
ひょいと持ち上げられて、肩にのせられて……。
その先を考えて、わたしは赤面した。
日曜の朝の、恋の病である。
今日のBGM
🎻 「あなたと出会いたい、この思い伝えたい」
少し大きな音が鳴ります😊
👼
“A girl’s body is like a violin and all,
and that it takes a terrific musician to play it right.”
女の子ってのは、バイオリンみたいなもんで、
ちゃんと弾くには、すごい演奏家にならなきゃいけないんだ。
(ライ麦畑でつかまえて)
— The Catcher in the Rye, J.D. Salinger
