縁側に座って、言葉ひろい|「余白のつくりかた」は案外簡単⁉
我が家の洗濯機は、レンタルのやつ。
仮住まい中なので、一年間レンタルしています。サイズ的に、タオルケットやシーツなどをまとめて洗うことは無理なので、まとめちゃいたい!というときは、近くのコインランドリーを利用するようになりました。
最近のコインランドリーにある洗濯機は、”最新””最先端モード全開ですよね。コインを入れれば、洗剤は自動投入、乾燥までかなりの量でも2時間かからない。親の世代に話すと、「ええー?」と、目が点になってます(私もです 笑)。
そんな便利な場所に、車の都合で洗濯物ごと「ポンっ」と落とされた朝。洗濯物を抱えて、いそいそとコインランドリーへ入ってから気づきました。
「スマホ、忘れたー!!」
スマホをここで忘れるとは、一生の不覚。
でも、時すでに遅し。
なので、「たかが1時間かそこいらじゃないか!」と、負け惜しみオーラをにじませつつ、洗濯物を入れて、コインを入れたら「ガー」と回り始めた。もう私がすることは、、、ない。
「 時間を潰すツール 」の世界チャンピオン(間違いなし)であるスマホがないので、時間ができたのに、なんとも手持ち無沙汰で落ち着かない。10分経ったかなー?と時計を見上げても、まだ5分。
――私の体感時間、相変わらず短めだ。
もうすでにスマホがからだの一部のようになっていることに、いまさらのように気づいてしまいました。
スマホは、ネット検索や情報閲覧以外にも、キャッシュカード、現金、メモ帳、腕時計、カメラ、地図、そして何より、記憶。以前は「お出かけセット」としていろいろあるのが当たり前だったものが、すべてあの1台で済みます。その分、誰もがかなり身軽な装備で出かけるようになったのではないでしょうか。
頭のなかも、気のせいか”軽く”なってしまったような感じもします。以前は頭の中にせっせと蓄積して引き出していた情報を、今はすべてスマホが代わりにやってくれるからです。ちっちゃなパソコンと同じなんですもの。
そんな神器なしのコインランドリーでの時間。
しかたなく手に取ったのは、棚に置かれた雑誌。ページをめくる指先に、すこしザラついた紙の感触。 めくるたび、空調の風がページの端を揺らし、カサリと音がして。
“タンパク質の最強の採り方”特集を、妙に真剣に読んでいる自分に苦笑しながら、ふと目を上げると、窓からやわらかい日差しが差し込んでいました。
乾燥機の回転音と、日なたの匂い。
暑くも寒くもなく、ただ「ちょうどいい」午前中。
きっと、私は間違いなく、「ぼーっ」としていました。
何も考えていないかのような、時間がとまったかのような時間。
私は、時間を無駄にしたのでしょうか?
洗濯が終わる前に、夫の車が戻ってきてくれるまでの1時間ちょい。夫は私の顔を見て、「なんかすっきりしてる?」
え?すっきりした顔してるのか、私?
――そう見えるのか。
ぼーっとしたら、すっきりした感じがあったので、言い当てた夫にもびっくり、自分でもすごく新鮮な感覚でした。
時間を失ったようで、どこか得をしたような、ふしぎな1時間。
さまざまな時短ツールに囲まれている私は、実は時間を作ってるつもりで、「すっきりする時間」のような大切な時間を失っていたのかもしれません。
考えてみれば、私たちは“ゲットした!”という『得たもの』には敏感なのに、それと同時に“失ったもの”には、案外鈍感なのかも。コインランドリーで、脳が深呼吸した音を聞いたような気がしたのは、気のせいでしょうか。
今日のひとひろい📚スマホがないと、すっきりする!?
最強のツールを手放すと
ーー頭の中の風通しがよくなるかもしれません。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
このnoteが、みなさんにとって小さな縁側になれたら嬉しいです☕
