アマラオの眉毛について
フリクリの話です。アマラオが付けていたあの眉毛について偶に考えるんですが、私アレは特に意味もない、アマラオというキャラを面白可笑しく作る為の小道具だという結論でいるんですよね。……という細かくて煩わしい話をどうか書かせて欲しいです。
之に、いや何故突然その様な……という疑問を持つ方も居られるでしょう。そんなピンポイントな事柄を態々一つのトピックとして挙げるなんて細かいなぁ、フリクリはそういうアニメじゃないよね、という声が聞こえる気がします。……然しですよ、ラストシーンという重要なシーンで発せられる言葉に、意味深な何かを感じずにはいられないのも確かだとは思うんです。といいつつ結局その後、何のオチも種明かしも無いんですけれどね。だからもしその程度のものでしかないんだと吐き捨てられるならば、寧ろその姿勢こそが本アニメの正しい視聴法だとさえ思えますね。私はこのまま駄文垂れ流しますが。
「マユゲはどうした。何故マユゲをしていないんだ」
で私みたいな味の向こう側を知りたい執着の塊みたいな人間が、ココだけを切り取って見てしまうと、眉毛が如何にも重要な事柄に捉えられてしまう訳ですよ。アマラオの付けていた焼き海苔のような付け眉毛は、例えば特殊な軍事品……何か特定の電磁波を遮断して洗脳状態を解くものである、とか。或いは広域宇宙警察フラタニティの持っている謎の技術“エヌオー”に何か対策ができるのかも、なんて考察出来たり。だからアマラオはそのつもりでナオタにも付け眉毛を施したのかも知れない、とか脳内で盛ってしまう訳です。
で作中の出来事を踏まえて考えてみるんですね。例えばエヌオーにしろハルコの企てにしろ、何か地球に良からぬ事が起きぬようにと考えて眉毛を付けていたとしてですよ……何故アマラオの側近のキツルバミはそれについて何も知らない素振りだったのか。寧ろココは特殊入国管理に携わるスタッフ全てが付けて、初めて軍事品としての説得力が増すというものだと私は思うんです。眉毛を一人だけが付けている……この状況を別に例えるなら現場仕事で役職のある人間だけがヘルメットを被っているようなものですが、或いはあの眉毛がそれ程までに希少価値があって重要なものなのでしょうか。
眉毛の謎で劇中にはもう一つヒントがあります。5話でハルコがアマラオのオデコから、ナオタのときと同じようにギターを取り出す場面です。その時アマラオは「こんな所で?」と焦って落ちた付け眉毛を探し始めますが、彼女の行為そのものについては危機感をもって「やめろ!」と抵抗していないんですね。つまり実際は何か危機的な状況を防ごうという訳でもなく、眉毛さえあれば自分に有益な状況へ対策できる……そういったもっと個人的な私物に近いものであると推測出来てしまう。なので女性であるキツルバミには渡さないし、ナオタには同じ漢のよしみであるから渡した、とこうも考えられる。……あ因みに私は小説とかの別メディアから設定を持ってきてこうだと補完する行為には懐疑的です。小説は小説、アニメはアニメで違うのだから、其々の中だけで語りを完結させたほうが綺麗だというのが私の拘りですね。
だからあの海苔眉毛は結局アマラオのコンプレックスである、薄い眉毛を治すためのカツラみたいなものでしかないと私は結論付けました。では何故ナオタにそれを付けたのか……それが本トピックにおける一番の謎だと思います。でコレも所詮は私の推察でしか無いのですが、アマラオはきっとナオタを子どもでしかないと舐めて、上から目線で扱ってたんだと思います。それで散髪屋での語りのまんまにナオタを自身に置き換えて“きっと未熟だった時の俺の様に、ラハルに翻弄されることで相手にしてもらえてると喜んでいるに違いない”と決めつけて、雨の中土管の奥から勝手にナオタの心中を語って漢になれと眉毛を押し付けたのでしょう。「何故眉毛をしていないんだ」という言葉は、この行動の後に紐づく台詞で、その関連性があまり見えてこないが故に理解しづらかっただけではないでしょうか。アマラオは“俺が折角ハルコなんて気にも掛けないような漢らしさを与えてやろうとしたのに、捨てやがったな!”と恨み節になっていただけなんですよ。だからナオタは最後にアマラオでなく、ハルコに利用される事を選んだ……どちらも自分勝手であるなら正直である者のほうが正しく見えてしまうから。とこういう事情ではないでしょうか。
以上です、ここまで読んで頂き有難うございます。
