勝ち負けをつけることがタブーな現代だからこそ格闘技から学ぶことがたくさんある
お疲れ様です!格闘技大好きWEBディレクターのざまです。先日行われた超RIZIN3をみなさんはご覧になりましたか?
私は、応援していた朝倉未来選手が負けてしまい3日ほど傷心しました。もともと勝ち予想していたので興奮して仕事が手につかないだろうと思い超RIZIN3翌日に休暇を取得していたのですが、傷心休暇となってしまいました。
そんな私ですが、普段はマネジメントと自身もプレイヤーとしてWEBディレクターをしています。
人の成長に大きく携わる立場として、プレイヤーとして、改めて大好きな格闘技から学ぶことがたくさんあると思い、本日はそちらについてお話しさせてください。
勝ち負けや順位は不要?必要?
先日、趣味で通っているパーソナルトレーニングのトレーナーと人の教育や成長について話しをしていた時のこと、たまたま次のようなエピソードが出ました。
幼稚園や保育園で開催される運動会の徒競走では順位をつけずに全員1位
現在、一部の教育現場ではこのように勝ち負けをつけることはよくないこととして認識されていることがあるようです。
もう少し深く理解するために徒競走に出た子供たちの気持ちを考えてみました。
結果としての順位はつけられないとしても、視覚的に最下位だった子供にはビリというラベルを貼られず、まわりも「よく頑張ったね!」と褒めてくれるので悪い気はしないでしょう。
次に1番手にゴールテープを切った子供の気持ちになってみましょう。自信に満ち溢れ、高揚した気持ちでまわりを見回してみます。するとどうでしょう。賞賛の声と拍手は自分だけではなくどうやら走った全員に向けられているようです。
実際にはこのように思っているかは定かではありません。
私は、一生懸命力を振り絞って走った子供の自信や達成感、自我を得る機会を失ってしまう可能性を懸念視します。
このように勝ち負けをつけることを避ける一方で、現代においても勝ち負けにこだわり続ける世界戦が存在します。それが本日のメインテーマでもある格闘技です。
勝てば吠え、負ければその場に泣き崩れ、感情とプライドを剥き出して戦う残酷なスポーツです。
心を揺さぶられる格闘技の魅力
勝ち負けが存在する世界線の例として、スポーツ全般が該当するのではないか?と思われた方もいることでしょう。ここではあえて格闘技を例として話しを続けさせてください。
みなさんは格闘技にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
私は心を強く惹きつけられ、揺さぶられる唯一無二のスポーツであり最強のエンタテイメントだと以前より思っています。
日本の総合格闘技団体RIZIN榊原社長も「こんなにも心を揺さぶられるスポーツは格闘技だけだ」と自負しています。
どうしてこんなにも心を揺さぶられるのか。
それは、1試合にかける選手の思いや因縁といったリアルな人間模様が感じられることが理由の1つにあると思います。
試合前、両選手の入場時には必ず人間模様を知れる煽りV(煽りVTRの略)が流れ、あまり選手を知らなくても必ずどちらかの選手に感情移入し応援してしまうような工夫がなされています。
また、格闘技は非常に過酷なスポーツです。
ハードなトレーニングはもちろんのこと、計量に向けた減量の存在が大きいことでしょう。
格闘技は体重差によるハンディキャップを解消するため、同じ階級(体重)の選手同士で試合をします。計量はだいたい試合の前日に行われます。
その減量方法の一つに体内の塩分や水分を一時的に減らす塩抜き・水抜きがあり、その方法は選手によってさまざまですがいずれも汗を大量にかき、水分の摂取を控えます。
水抜きは、脱水症状をとっくに通り越した体の状態になるため非常に辛い、と総合格闘家の朝倉未来選手もおっしゃっていました。
中にはこの水抜き中や減量中に命を落としてしまう選手がいるほど非常に危険です。
そして、格闘技が最も過酷だと思う理由は、その体の状態で翌日試合をすることです。
競技だから仕方がないものの、この現代に身を削って戦う。
そこまでして何のために戦うのか?それは自分が一番強いことを証明するために。
これこそまさに勝ち負けが存在する世界線の例として、格闘技を挙げた理由です。
格闘技から学んだこと
そんな格闘技には、自分も何かに必死になりたい、何かに挑戦したいと感化されてしまいます。
格闘技からは、公私共に良い影響を受けています。格闘技から得た仕事に通ずる学びを3つほど紹介します。
1.己を知り、相手を知れば百戦危うからず
格闘技は、フィジカル主体のスポーツのように思えますが実は頭脳戦だという選手も少なくはありません。勝つためには相手を知り、自分を知る必要があるとキックボクサー兼総合格闘家のYA-MAN選手は言います。
THE MATCHの芦澤竜誠戦では、過去の芦澤竜誠選手の試合を分析し、左フックに反応させガードが下がったところへ右フックを入れる作戦を立て練習を重ね勝利しました。
私たちの仕事においても同じことが言えます。
新しいクライアントと仕事をする際や新しいプロジェクトが始動する際にクライアントやその商材について調べ基礎知識をインプットします。
クライアントを格闘技で言うところの対戦相手に見立てるなら、どのような経歴があり何が強みかを知らずに丸腰で行くことはありません。
2.チーム戦の重要性
一見格闘技は個人戦のように思いますが、元キックボクサーでボクサーの那須川天心選手や総合格闘家の堀口恭司選手のようにトップ選手ほど格闘技をチーム戦と捉えているようです。
まだ記憶に新しいRIZINバンタム級タイトルマッチ ファン・アーチュレッタ選手VS朝倉海選手の試合が素晴らしい例です。
朝倉海選手は自身の陣営(チーム)と練った戦略に勝因があったと試合後インタビューで自ら回答しています。
朝倉海選手のチームでは、アーチュレッタ選手の過去の試合を全て見返し、アーチュレッタ選手のセコンドの指示を研究し尽くしました。セコンドの指示を信じて攻撃を仕掛けるアーチュレッタ選手に対し得意の膝(テンカオ)を合わせるという作戦が見事にハマりTKO勝利を掴みました。
セコンドの指示に対するアーチュレッタ選手の動きに着目したのは、朝倉海選手のチームの1人でした。
まさに私たちの現場でいうとクラインアントとのMTGがリングと言えるでしょう。
メインの発表者は、時に孤独を感じ苦しい思いをすることがあるかもしれません。しかし、同じ社内のプロジェクトメンバーが同席しています。
言わば、セコンドです。私たちはチームです。選手が困っていたら声をかけ手を差し伸べる必要がありますし、そうでなければいけないと強く思いました。
3.負ける勇気を持って勝ちに行け
格闘技において本当の意味で良い選手とは、負ける勇気を持って勝ちにいける選手だとRIZIN榊原社長は言います。
試合には負けてしまったけど、もう一度この選手の試合がみたいと思わせてくれる選手こそがプロモーターにとって起用したくなる選手だそうです。
RIZIN.46にてベイノア選手VS井上雄策選手の試合にて、勝ちに徹するがあまり保守的な姿勢により長い時間見合うシーンが続き、会場からはブーイングが鳴り響くという日本では珍しい現象が起こりました。
RIZIN榊原社長は試合後の総括において、「今後もあのような試合をするのであれば両者二度と試合は組まない」と厳しい意見を述べました。
私たちの仕事においても同じことが言えると思います。人の心を動かすアウトプットは、保守的な思想からは生み出すことができません。
過去の自分の成功例や概念の中から捻出してもただ事例をなぞるだけで新たな価値にすることは難しいと感じます。
私たちの仕事は、100%の純度で過去担当したプロジェクトの内容をまま活かすことのできるプロジェクトはありません。その都度、背景や要件が異なるためオーダーメイドに近いです。そのため、プロジェクトごとにプロジェクトならではの工夫を試せるおもしろさがあります。毎度異なる価値提供を行える楽しみです。そのためには攻めの姿勢が必要です。
競争心や闘争心があるからこそ得られるものがある
この記事を通して私が伝えたかったことは、勝ち負けの重要性ではなく競争心や闘争心からしか得られないものがあるということです。また、それは人の成長にも大きく影響を与えると私は考えます。
ただし、私は「常日ごろからメラメラと暑苦しく生きていこう!」や「そう生きていかなければならない!」と主張したいわけではありません。
以下のことを私は格闘技から学んだとお伝えしたかったのです。
1.相手を分析し抜け目なく準備する大切さ、それには慎重さが必要
YA-MAN選手は、試合に向けた練習の際に自身の攻撃に対して、相手がどのような反応を示すかをよく考えるそうです。試合までにどれほど相手のことを考え練習できるかが勝敗に影響すると自身のYouTubeでも述べています。
WEBディレクターの仕事においても、プロジェクトの定例会などで何かしらのアウトプットを人にレビューする際、聞き手がどのように感じてどのような質問をしてくるかなどを想定しながら準備をする必要があります。
ある程度経験を積めば不意に想定外の質問をされても、冷静に対処することができると思います。しかし、経験が浅かったり臨機応変な受け答えが苦手な人ほど、相手を観察し自身を客観視して用意周到になるべきです。
2.個ではなくチームとして動く大切さ、それには人望が必要
例に挙げさせて頂いた朝倉海選手のまわりにはいつもたくさんの仲間がいます。朝倉海選手のYouTubeを見るとその様子は一目瞭然です。
人を惹きつける理由は、朝倉海選手のおおらかな人柄とコミュニケーション力の高さにあると思います。
WEBディレクターの仕事においてもプロジェクトを牽引する立場上、人間力はとても重要視されます。デザイナーやエンジニアといったプロジェクトメンバーが思わず「この人のためなら」と思ってしまうような愛され力が必要だと感じます。
3.負ける勇気を持って勝ちにく大切さ、それには自分への挑戦が必要
格闘技において勝ちに徹する選手の試合は、保守的で硬直し試合に展開がなくおもしろみがない“塩試合”になります。がむしゃらに何度も何度も相手と向き合った攻防の中に感動や見応えが生まれると私は思っています。
WEBディレクターの仕事においても、自ら考えることや挑戦することを諦めた人が考えるアイデアにはワクワクや驚きや衝撃は生まれません。
セオリーや常識といった枠組みを超えて、新しい体験や見せ方・試みに挑戦することで新たなサービスの創出や長年誰にも解決できなかった課題の解決へとつながるのだと思います。
これらは競争心はもちろんのこと、競う相手の有無に限らず自身や自身が今置かれている現状を打破したいと内に秘める闘争心があってこそ気づくことのできる体験・経験で「みんな平等で1位」の環境下では気づくことのできないものだと思います。
これを機にWEBディレクターの仕事や格闘技に興味を持ってくれたら嬉しいです。
今年の大晦日メインカードでクレベル・コイケ選手VS平本蓮選手が来ると予想します。
格闘技が大好きなWEBディレクターのざまでした。ポペガー!

