👓元・路線バス運転士が語る、鯖江市の歩き方
― 路線図にない、鯖江市の本当の歩き方 ―

国内のめがねフレーム生産の約9割を担う
「ものづくりの町」として知られる一方で
歩いてみると、もうひとつの顔が見えてくる。
それは、城下町・文学・兵営の記憶が折り重なる町という姿。
鯖江は、目的地を急ぐよりも
「道そのものを楽しむ旅」がよく似合う。
このガイドでは、観光本をめくるような感覚で
鯖江市を代表する3つの散策エリアを紹介する。
第一章|近松門左衛門ゆかりの地を歩く
― 文学が生まれた城下町・吉江 ―
元禄三大文豪のひとり、近松門左衛門。
その生誕地とされるのが、鯖江市吉江町だ。
この一帯は、かつて吉江藩の城下町。
通りを歩くと、今もなお防御を意識した町割りが残っている。
見どころ
近松の里めぐり情報館
近松門左衛門の生涯と作品を、展示と人形で紹介。
文学に詳しくなくても理解しやすい構成。吉江七曲り通り
敵の侵入を防ぐため、意図的に曲げられた城下町の道。

西光寺 表門
廃藩となった吉江藩の表門を移築。
小規模ながら、確かな格式を感じさせる。

榎お清水
町の人々に親しまれてきた湧水。
鯖江が「水の町」でもあることを実感できる。

立ち寄り
そば処 二男坊/惣平
名水を生かした在来そば。歩き旅の途中にちょうどいい。加藤吉平商店(日本酒「梵」)
世界でも評価の高い酒蔵。見学や購入も可能。
第二章|鯖江藩の面影が残る、まちなか散策
― 寺町と洋館が混ざり合う風景 ―
鯖江駅から西山公園にかけてのエリアは、
鯖江藩の歴史と近代化の足跡が同時に残る場所。
見どころ
誠照寺
鯖江の町の発展に大きな役割を果たした本山。萬慶寺
鯖江藩主の菩提寺。
天井画「雷神・龍神・風神」は一見の価値あり。植田家長屋門
鯖江藩家老の屋敷門。
藩政時代の面影を今に伝える。恵美写真館(擬洋風建築)
明治期の建築。和の町並みに溶け込む洋風意匠が印象的。
甘味と名物
ヨーロッパンキムラヤ
軍隊堅麺麭(かたぱん)で知られる老舗。亀屋萬年堂菓舗
城下町に根付く和菓子店。散策途中の休憩に最適。
第三章|西山公園と、めがねのまち
― 鯖江らしさを一度に味わう ―
西山公園
約5万株のつつじが咲く名所
園内は起伏が少なく、散策しやすい

西山動物園
レッサーパンダで有名
入園無料
家族連れだけでなく、大人の散策にも向いている

めがねミュージアム
鯖江のものづくりを象徴する施設
展示・ショップ・工房が一体化
「なぜ鯖江でめがねが作られてきたのか」が分かる


食べ歩き
サバエドッグ(ミート&デリカささき)
手軽に食べられる鯖江名物。周辺には老舗菓子店が点在。
アクセス
JR福井駅 → 鯖江駅
ハピラインふくい線で約14分福井駅 → 西鯖江駅
福井鉄道福武線で約46分
主要スポットは徒歩圏内。
3つの散策エリアは組み合わせて回ることができ、
半日〜1日で無理なく楽しめる。
旅のまとめ
鯖江市は、声高に主張しない町だ。
けれど歩くほどに、
歴史・暮らし・ものづくりが静かにつながっていく。
めがねの町として知られる鯖江。
その奥にある「歩いてこそ見える表情」を
ぜひ自分の足で確かめてほしい。
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