「オウサカノセキ号」のゆくへ (百人百色に参加)

知るも知らぬも逢坂の関
(後撰集 雑 1089)蝉丸
面白い企画を見つけてしまった。
子供の頃
お正月に楽しんだのは「坊主めくり」や「百人一首」。
その歌の中から好きなものを選び物語や絵を描くと言う企画。
何首選んでも、物語だけでも、絵だけでもOK。
ただし予約制!
最初2000字程度...って私書けるかな?
それより絵は果たして大丈夫?
と思いながらも予約制なのでついつい応募してしまった。
また訪問すると200字~2000字になっていたからホッとしたが問題は絵である。
でもこの際、ヘタでも楽しんじゃえと思った。
物語は文字数を減らせたので、すぐ完成したが絵はこれからどうしよう...。
プレバトを参考に色鉛筆を用意したが
初めてなのでうまくいきっこないムズイ💦
そこで今回は楽して大昔の絵の一部を使うことにした。
詳しくはコチラ⬇️
三羽 烏さんの「百人一首で百人百色」に参加します。よろしくお願いします🙇🏻♀️
「オウサカノセキ号」のゆくへ (739文字)
友香は「オウサカノセキ」と言う言葉を思い出し、慌てて目覚めた。
昨夜のカルタ遊びでは特殊なカードを引いてしまっていた。
『とにかく「オウサカノセキ」を見つけに行かなきゃ』と思い、泊まっていた親戚の家を抜け出した。
辺りの風景はどこかヘンだったが、お構い無しに足が進んでゆく。
いっしょに寝てた咲ちゃんは何処にいるんだろ
さっきいなかったな?
自分の足なのに意思と関係なく動いてしまう。
ウフフ、昨日は勝っちゃったな
いや待て何に勝ったんだっけ⁈
歩幅は大きくなり友香は飛ぶように駆けていた。
あっという間に地球の果てに来ていた(断崖絶壁)である。行き止まり...。
ひらひらと真っ白い布が空から降りて来た。
お日様の匂いが立ち込める。
友香はつかむと、するする引き上げられ「オウサカノセキ号」中へ入ってしまった。
咲は誰かに「オウサカノセキ」と耳打ちされて、キョロキョロした。隣りでは友ちゃんが眠っていたが、自然と体が動いてしまい起き上がり家をあとにした。
ウフフ、昨夜は楽しかったな
友ちゃんより先にあのカード引けたもん
彼女は先に「オウサカノセキ号」に乗り込んでいた。
「オウサカノセキ号」に集められた子供たちへアナウンスがあった。
人工的な声が喋る『ミンナソロッタカ…ココハツキノセキダ』
お正月子供たちが行方不明になっている地球では政府がついに百人一首禁止令を出していた。
何故かあるカードを引き、魅せられた子供だけがいなくなるのである。大人は大丈夫なのに...。
月に集められた大勢の子供たちは、ここで火星で生き延びる訓練を受ける。
そして一番大切だと言われている「平和の詩」を暗誦する。
人間が生き延びるためのここは「ツキノセキ」通称「オウサカノセキ」であった。
