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戦場とカップケーキ 《詩》

#創作大賞2025

「戦場とカップケーキ」

明日 戦場に持って行く
カップケーキを作らなきゃいけない

キャンディーで出来た花に
レモネードの雨が降る

ミルク シェイクを作り
チョコレートを小さく砕く

コンデンス ミルクをかけた
クラッカー

フルーツの入ったデザート仕立ての
甘いサンドイッチ

死海に続く川に流した
バームクーヘン


臆病な風が吹き抜ける

遠くの方で猟犬が吠えている

黄昏れは白みを帯びて長い時間 
空に横たわる

空気は柔らかな灰色をしている

自分を表現する為の
正しい言葉を探した

僕を置き去りにしたまま
世界は勝手に回って行く

空想の羅列が空回りする

いつだって僕が眠っている間に
全てが過ぎ去って行くんだ


現実と幻想の狭間

創造主と神の仕事に批判を唱える時
二つの世界はねじれ合い交差する

気怠く長い午後の終わりに
示された光と影

目に見えるものは 
一つの居場所に過ぎない

罪の無い理想が反逆を呼ぶ


夜明けと共に陽の光は
戦場を連れてやって来る

こんな僕にでも
微笑んでくれた人が居た

嬉しかったよ

その微笑みをくれた人が
貴女だったからよけいに

月の光が降り注ぐ音が聴こえる

Photo : Seiji Arita

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