綺麗な絵を描かなくてもいいと気づいた日
ガサガサとしたイラスト表現が好きです。
例えば、鉛筆やクレヨン、テクスチャを使って描かれたものなど、自然かつマットな質感が好みで、自分の絵でもそういった描き方をよく取り入れています。
楽しい おかしくなりそう pic.twitter.com/JKPv8zLhjD
— 青雷アル (@seiraiA) May 1, 2026
デジタルでイラストを描き始めた頃、
最初はコピー用紙に鉛筆で絵を描き、それをスキャナーで取り込んでからPhotoshopで色を塗る…という方法で描いてたので、その頃から馴染んでいる作風なのだと思います。
しかし、特に線画においては「これは落書きの線だから本当はよくない描き方だ」とかなり長い間思っていました。
オリジナル作品は好きなように表現していいはずなのに、有名な方の作品や、投稿ランキングに乗るレベルの作品を見て、「自分もこういうふうに綺麗な線を使って描かなきゃ…!」と決めつけていた。
「綺麗な絵」の定義は人それぞれですが、
私の場合、「つるりとした乱れのない線」こそが綺麗で万人が好む表現だと思っていました。
つるりとした線というのは、Illustratorのパスのような表現のことです。
アニメやグッズで用いられる、デジタルでも扱いやすい線。テクスチャ感やクセのないシンプルなやつ。

デフォルメやグッズ映えする表現であり、他人とデータを共有しやすいデジタル制作上の利点があるのかな〜と考察しているのですが、私は実は描くのはあまり得意ではないのです…
綺麗に描こう描こう、とするとかなり神経を使うんですよね。
「綺麗な線を描かなきゃ、描かなきゃ」という思い込みと呪縛が強すぎて、
自分が描きやすく、本当に好きな表現になかなか気づくことができませんでした。

何年もSNSでの作品投稿を繰り返していき、ようやく外の目を気にしない、自分の表現を取り入れられるようになりました。
やっぱりいいなぁ。自分の線、好きだなぁ…
「線画の種類は見る人にとって、ラーメンで例えるならストレート麺かちぢれ麺かの違いしかない」
と、とあるイラストレーターさんが言っていたことを思い出します。
結局どんな表現も好みによるし、他人からみてそれくらいの違いだったら素直に自由に描いちゃっていいのでしょう。
イラストとはこうあるべきだ。
こう描かなければ気に入ってもらえない。
そんなかたくなな思い込みには時に疑問を持ち、打破していくことで心から表現したいものに近づくことができるのだと感じます。
