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勉強・読書記録No.03「私たちは子どもになにができるのか」を読んで。終わり。

「ステレオタイプの脅威」とは、一般に自分の属性にとって苦手とされる場所にいる個人は、その属性に関する不安が引き金となって、実力が発揮できない場合がある。

例1:工学部で学ぶ女性は男性より能力が低いと感じる
例2:一流大学に通うアフリカ系の学生は他の人種の学生より劣っていると感じる

「生徒のマインドセット」とは、生徒は自分の能力に関する暗示的、明示的なメッセージに強く影響される。「知能とは持って生まれた財産であってほとんど変化しない」という考えを植え付けられた生徒たちは、知能の欠如を晒す可能性のある難しい課題からは腰がひけてしまう。逆に、「頑張れは知能はのびる」というメッセージを取り込むと、生徒たちはより大きな課題、より難度の高い問題に取り組むようになる。

ごく幼い時期に逆境を経験すると、子どもたちは挫折した時に自分を責め、他人の行動を敵意や偏見の表れと見做し、自分に何か良いことが起こってもどうせ長続きしないだろうと思うようになる。

貧困層の生徒と教師の関係は、お互い意不信感を持ったり敵意さえあったりと、往々にして問題を孕んでいる。この問題は、教師が生徒の取り組みを批判する時に特に深刻になる。教えるという行為の中で批判は避けて通れないものだが、不利な状況に置かれてきた生徒にとっては、これが信頼の問題としてのしかかる。

恵まれた環境で育ってきた生徒なら、この疑問に大抵は軽く肩をすくめ、こう思うだけだろう。教師にどう思われようと、気にすることなんかないじゃないか。しかしずっと不利な状況に置かれてきた生徒にとっては、この疑問が差し迫った極めて重要なものに感じられ、学校生活に多大な影響を及ぼす。

生徒が教師の添削を脅威として、自分の対する非難や偏見のしるしとして受け止め、反応しようとしたまさにその瞬間に、付箋のメッセージが別の見方を与えた。添削は攻撃ではなく、もっと上手く描けるという信頼の表れだと思わせた。

情緒面が損なわれると、子供はさまざまなやり方でそれを自分のアイデンティティに取り込んでしまう。内にこもって自分を守ろうとすることどもいるし、タフガイの殻を纏って学校では態度を硬化させる子供もいる。いずれにしろ、そういう子供たちはクラスで貢献することができなくなる。情熱や反応や、そう言ったものを全て押さえ込んでしまう。

性格(≒非認知能力)は講義や教師からの直接の指示によって作られるのではなく、やりがいのある学習作業を粘り強くやり遂げた経験によって作られる。

生徒が本心から学校に興味をもつためには、生徒はこう思う必要がある。「自分は重要な活動をしているのだ。深く、手強く、やりがいのある活動をしているのだ」と。

知的な課題に粘り強く取り込む、苦労しながらやり遂げる経験は、生徒たちに深い影響を与える。幼少期の温かいやりとりと同程度の深度で影響を与える。そして「有能感」と「自律性」という二つの感情を生み出す。

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