【生徒目線】授業がうまい先生の特徴
こんにちは。高校3年生です。最近、コメント欄で「授業が上手いと思う先生ってどんな先生ですか?」という質問をいただいて、自分なりに考えてみました。
この質問、実は今まで深く考えたことがなくて、最初はとても悩みました。でも、よくよく振り返ってみると、私が心から「この授業を聞きたい!」と思った先生が2人いたんです。
その2人の先生の共通点を考えてみて、ひとつの答えが見えてきました。それは、「学ぶ意義を生徒自身で見いだせる授業」をしてくれる先生だということです。
「なんのために勉強するの?」という疑問
皆さんも一度は思ったことがあるのではないでしょうか。「なんで数学なんて勉強するの?」「古文なんて将来使わないよね?」って。
私は付属校にいるので、受験のプレッシャーがない分、この疑問がより強くありました。明確な「合格」というゴールがないから、自分で「なぜ学ぶのか」を見つけなければいけないんです。
でも、この環境だからこそ気づけたことがあります。それは、本当に良い授業をする先生は、生徒が自然と「これって面白い!もっと知りたい!」と思えるような授業をしてくれるということです。
心から惹かれた2人の先生
私が心から授業を聞きたいと思った先生は、現代文の田中先生(仮名)と世界史の佐藤先生(仮名)です。
田中先生の授業では、小説の登場人物の心情を読み取るだけでなく、「この作品が書かれた時代背景」「作者が何を伝えたかったのか」「現代の私たちにとってどんな意味があるのか」まで掘り下げて考えさせてくれました。気がつくと、授業後も友達とその小説について話し込んでいたり、関連する本を読んでみたくなったりしていました。
佐藤先生は、ただ年号や事件名を暗記させるのではなく、「なぜその出来事が起こったのか」「もしあの時違う選択をしていたら世界はどうなっていたか」を一緒に考えてくれました。歴史が過去の出来事ではなく、現在にもつながる生きた物語として感じられるようになったんです。
外発的動機づけと内発的動機づけ
コメントでやり取りした方から教えてもらったのですが、勉強する動機には大きく分けて2つあるそうです。
ひとつは「外発的動機づけ」。これは、テストで良い点を取りたい、親に褒められたい、良い大学に合格したいといった、外からの要因で勉強することです。
もうひとつは「内発的動機づけ」。これは、純粋に学ぶことが楽しい、知識を得ることが嬉しい、自分の成長を感じられるといった、内側から湧き出る動機のことです。
多くの人は最初は外発的動機づけで勉強を始めて、だんだんと内発的動機づけに変わっていくそうです。でも、この変化がいつ起こるかは本当に人それぞれで、「テストの点を上げたいと思ってたら、いつの間にか学ぶこと自体が楽しくなってた」というパターンが多いとのことでした。
授業が上手い先生の5つの特徴
私の体験と、コメントでの議論を踏まえて、授業が上手い先生の特徴を5つ挙げてみたいと思います。
1. 生徒の「なぜ?」を歓迎する
授業が上手い先生は、生徒の疑問を面倒がらずに大切にしてくれます。「それはいい質問だね!」と言って、その疑問から授業を発展させてくれるんです。こういう先生の授業では、わからないことを恥ずかしがらずに聞けるし、もっと質問したくなります。
2. 教科書の世界と現実世界を橋渡しする
数学の公式も、歴史の出来事も、国語の作品も、すべて現実の世界とつながっていることを教えてくれます。「この知識が実際にどう使われているのか」「今の社会とどう関係しているのか」を示してくれるから、急に身近に感じられるんです。
3. 一人ひとりを見てくれている
クラス全体に向けて話しているように見えて、実は一人ひとりの理解度や性格をちゃんと見てくれています。理解が早い生徒にはもっと難しい課題を出したり、苦手な生徒には別のアプローチで説明したり。みんなが置いてきぼりになることがありません。
4. 間違いを恐れない雰囲気を作る
「間違えても大丈夫」「わからないのは恥ずかしいことじゃない」という雰囲気を作るのが本当に上手です。失敗を恐れずに挑戦できる環境があるから、積極的に授業に参加したくなります。
5. その教科を心から愛している
何より、先生自身がその教科を心底面白いと思っていることが伝わってきます。「この分野って本当に奥が深いんだよ」「ここがすごく興味深いところなんだ」という先生の情熱が、生徒にも伝染するんです。
先生の影響力は思っているより大きい
コメントで教えてもらって驚いたのですが、生徒が勉強に向かうかどうかに対する先生の影響は約40%もあるそうです。
もちろん、生徒の家庭環境や性格、もともとの能力など、先生ではどうにもならない部分もたくさんあります。でも40%って、思っていたよりもずっと大きな数字ですよね。先生次第で、生徒の学習への取り組み方が大きく変わるということなんです。
これを知って、改めて先生という職業の責任の重さと、同時にその可能性の大きさを感じました。
受験制度について思うこと
私は受験のない付属校にいるので、最初から「なぜ学ぶのか」を自分で見つける必要がありました。これはこれで大変でしたが、おかげで純粋に学ぶことの面白さに触れることができたと思います。
一方で、受験を控えた多くの同世代の子たちは、「合格」という明確なゴールがある分、義務感で勉強している人も多いのではないでしょうか。
受験のための詰め込み教育が、生徒の主体的な学習を妨げている面もあるかもしれません。合格がゴールになってしまうと、合格した後に燃え尽きてしまったり、学ぶこと自体の楽しさを見失ってしまったりする人もいるのではないでしょうか。
でも、だからといって受験制度が悪いというわけではないと思います。最初は外発的動機づけから始めても、だんだんと内発的動機づけに変わっていけばいいんです。大切なのは、その転換をうまくサポートしてくれる先生に出会えるかどうかなのかもしれません。
エリート教育についても考えてみる
コメントでやり取りした方が、「一部のエリート志望以外には刺さらない教育をしていていいのか」という問題提起をされていました。
確かに、東大や京大、早慶といった難関大学を目指す生徒と、推薦入試で進学する生徒、専門学校を目指す生徒では、必要な教育は違うかもしれません。
でも私は、どんな進路を選ぶ生徒にも共通して必要なのは、「自分で考える力」「学び続ける姿勢」「物事に興味を持つ心」だと思います。これらは、授業が上手い先生の下で育まれるものです。
つまり、進路が違っても、良い授業の本質は変わらないのではないでしょうか。
多様な生徒に向き合える先生
生徒はみんな違います。家庭環境も、性格も、得意分野も、学習のペースも。そんな多様な生徒一人ひとりの背景を理解して、それぞれに合ったアプローチができる先生こそが、本当に優秀な教育者なのだと思います。
受験を目指す生徒には受験対策のサポートを、そうでない生徒には違った形での学びの意義を見つけるサポートを。一つのやり方ですべての生徒に対応するのではなく、柔軟に対応できる先生が求められているのでしょう。
学ぶきっかけは人それぞれ
外発的動機づけから内発的動機づけへの転換は、本当に人それぞれのタイミングで起こります。中学生の時に起こる人もいれば、高校生、大学生、社会人になってから起こる人もいるでしょう。
でも大切なのは、その転換が起こった時に、それを受け止め、さらに伸ばしてくれる環境があることだと思います。そして、授業が上手い先生は、そのような環境を作ることができる先生なのです。
最後に
今回このテーマについて考える機会をいただいて、改めて良い先生との出会いの大切さを実感しました。
授業が上手い先生とは、知識を一方的に教える先生ではなく、生徒が「学ぶ意義を自分で見いだせる」ようにサポートしてくれる先生です。そんな先生は、生徒の疑問を大切にし、現実世界とのつながりを示し、一人ひとりに合った指導をし、挑戦しやすい環境を作り、そして何より自分の専門分野への愛を持っています。
もちろん、学習への取り組み方を変えるのは最終的には生徒自身です。でも、その変化のきっかけを作ったり、変化しやすい環境を整えたりすることは、先生にできる重要な仕事だと思います。
私も残りの高校生活で、そして大学に進学してからも、学ぶことの楽しさを忘れずに、自分なりの学習の意味を見つけ続けていきたいと思います。
そして将来、もし私が誰かに何かを教える立場になったとしたら、今回考えたような「良い先生」になれるよう頑張りたいです。
読者の方(教育者以外の方も大歓迎です!)から生徒へ聞きたい疑問がありましたら、ぜひ以下のコメント欄でお聞かせください👇🏻
また、生徒から見た先生【高3】へのご支援をよろしくお願いいたします🙇♂️👇🏻
コメントで貴重なご意見をくださったEisuke Yoshidaさん、ありがとうございました!
いいなと思ったら応援しよう!
将来の起業に向けて資金を集めています。夢の実現のため、少額でも構いませんのでご支援いただけると大変ありがたいです。皆様からのチップが私の挑戦への大きな力となります。温かいご支援をお待ちしております。