見出し画像

【4月のタロット】"褒められなくて、結構!"|悪魔・皇帝・塔が語る、新年度のリアルな処方箋

「世界は今日もちょっぴり不思議」へ、ようこそ。

いつものように、ヤマもなければオチもない、私の個人的な徒然としたお話です。コーヒーでも飲みながら、少しだけ不思議な時間にお付き合いいただければ幸いです。

今回は、ギリギリになりましたが「4月のタロット」をお届けします。

前回の3月のリーディングでは、「ソード(剣)」が3枚並ぶという、これまた骨太な展開でした。あの月のテーマは「頑張りすぎた頭を休めて、本来の自分に戻る」でした。

そんな3月を経て、4月はどんな風が吹くのか。早速、カードに聞いてみました。

はじめに:今月のデッキと展開について

今回使用したのは、「デコラティフタロット」。

このデッキは、見た目のゴージャスさとは裏腹に(いや、あのくどいビジュアルゆえに、というべきか)、人間の内面や事柄の深層を容赦なく炙り出す、ちょっとクセのある問題児的デッキです(笑) 「建前をスパッと剥がして、本音をズバッと見せる」のが最も得意で、耳に心地よい言葉よりも、少しだけ耳が痛いけれど、本当に必要なメッセージを届けてくれます。

今月はそのデコラティフタロットの特性を最大限に活かした、5枚展開で占いました。

展開の形はひし形に中央1枚。各ポジションの意味はこちらです。

  • 1枚目(左):4月に吹く新しい風 = 環境・外からの刺激

  • 2枚目(右):手放すべき「古い建前」

  • 3枚目(下):流されないためにも深く下ろす錨= 絶対に譲れないあなたの本音

  • 4枚目(上):今月の最適な歩幅 = 具体的なアクションとペース配分

  • 5枚目(中央):錨を下ろした先に現れる「真の顔」= 最終的な成果

では、いきましょう。

1枚目(左):「4月に吹く新しい風」= 悪魔(LE DIABLE)

カードを広げた瞬間、思わず「お〜!すごい!」と声を上げてしまいました。

環境を表す最初の1枚に出てきたのが、「悪魔」です。

タロットでいう「悪魔」は、怖いものではありません。ただ、少しだけ正直に言うと「耳に痛いもの」ではあります。このカードが象徴するのは、鎖・しがらみ・執着・見えない束縛です。そして特に、「やらされている感覚がありながらも、なぜか断れない状況」や「いつの間にか囚われていた、しんどいループ」を指し示します。

4月という季節は、日本の多くの組織では、新年度のスタートです。
「さあ新しい出会い! 新しい挑戦!」と周囲がキラキラした言葉で溢れる月でもあります。でも、悪魔のカードはそのキラキラに水をさすように、こう言っています。

「今月の環境は、正直しんどいぞ」
「やらなきゃいけないことが、積み重なって見えるかもしれない」

新しい役割、新しい関係性、新しいタスク。
それが「選んだ自由」ではなく「課せられた鎖」として感じられる瞬間が、4月には特に多いかもしれません。あるいは、「やりがいがある」と信じ込まされてきたものが、実はじわじわと自分のエネルギーを蝕んでいたと、改めて気づく月でもありそうです。

ちなみに、タロットの悪魔のカードにある「鎖」は、よく見ると実はゆるく繋がれているだけで、抜け出そうと思えば抜け出せる設計になっています。縛られているのは、ある意味で「自分自身の思い込み」でもある。そのことを心の片隅に置いておいてください。

2枚目(右):「手放すべき古い建前」= ワンドの6(逆位置)

次に出てきたのは、「ワンドの6(逆位置)

このポジションは、デコラティブタロットが最も本領を発揮する場所です。あなたが無意識に被ろうとしている、もう通用しない「役に立たないマイルール」を、容赦なく突きつけてくる。

ワンドの6(正位置)が表すのは、馬に乗って凱旋する英雄に、群衆が歓声をあげる姿です(ウェイト版のイラスト参照)。 

つまり「勝利・称賛・周囲から認められる喜び」です。人から「すごいね」「さすがだね」と言われる、あの瞬間の高揚感。そのものずばり、承認欲求のカードです。

それが「手放すべき建前」として逆位置で出たということは——。

「『周りから評価されたい』『有能だと思われたい』という気持ちを、今月は完全に手放しなさい」

というメッセージです。

そして、これを1枚目の「悪魔」と繋げた瞬間、思わず鳥肌が立ちました。

悪魔(環境)とは、「理不尽な要求やしがらみ」でした。そこに「評価されたい・良く思われたい」という気持ち(ワンドの6)を持ったまま飛び込んでしまうと、どうなるでしょうか。あなたは「いい顔」をし続けることになり、際限なく搾取され続けるだけになってしまします。

新年度という名の悪魔に、「褒めてあげるよ」「すごいね!」とおだてられ自尊心をくすぐられるようなエサをちらつかされても、乗らない。
4月は、それだけでいいのです。

「褒められなくて、結構。」

そう、腹の底から割り切れるかどうかが、今月最大のポイントです。

3枚目(下):「深く下ろす錨〜絶対に譲れない本音」= ペンタクルの7(DENIERS)

さて、ここからが今月のリーディングで、私が一番「ああ、これだ」と膝を打った部分です。

環境が悪魔的にしんどく、自尊心をくすぐられる承認欲求という古い建前を手放すよう言われる中で、それでも絶対に守るべき「本音の錨」として出てきたのが、ペンタクルの7です。本当にタロットカードはすごいと思います。

このカードが示すのは、丹精込めて育ててきた実りを、じっと眺めながら「これで良かったのか」「もっとできたのではないか」と振り返る人物の姿です。ペンタクルは地のエレメント、すなわち現実・お金・生活・身体・安定といった、目に見える豊かさを司ります。

つまり、今月あなたが最後まで手放してはいけない錨は——

「自分と家族が安心して生きていくための、現実的な豊かさ」

です。ものすごくリアルで、泥臭い言葉ですが、これが本音です。

ここで、2枚目との対比が見事に完成します。

自分を満たすために「人から褒められること(ワンドの6)」ではなく、「自分と家族の生活を豊かに守ること(ペンタクルの7)」。
この2枚は、ちょうど対極にある価値観です。

新年度は「やりがい」「成長」「貢献」といった聞こえの良い言葉が飛び交います。でも、このカードは「そういう綺麗事も大事だけど、まずは自分(と家族)の生活を守りなさい」と言っています。実利を守ることは、決して恥ずかしいことではありません。現実の中で丁寧に積み上げてきたもの——そこへの信頼と、それを守ろうとする意志こそが、今月の最も強い錨になります。

泥臭くて、結構。むしろ、その泥臭さこそが本物の強さです。

4枚目(上):「今月の最適な歩幅」= 皇帝(L'EMPEREUR)

このデコラティブタロットの皇帝は、今月のリーディングの中で最も力強いカードです。

玉座にどっしりと腰を据えた皇帝は、秩序・安定・構造・揺るぎない自分軸の象徴です。環境が悪魔的にしんどく、あちこちからノイズが飛んできても、この人は動じません。なぜなら、自分がどこに座るべきかを知っているからです。

4月の最適な歩幅は「焦って走ること」でも「いい顔をして評価を稼ぐこと」でもありません。

「自分のテリトリー(実利)だけを静かに守るために、玉座から動かない」こと。

これです。

マウントを取りに来る人、焦らせてくる状況、「やりがいがあるでしょ?」と一見うまみのあるような甘い言葉で搾取に誘う空気……。そのすべてに対して、皇帝なら眉一つ動かさずに「私のやるべきことは分かっている」と座り続けます。承認欲求(ワンドの6)を捨てたあなたには、もう他人の評価軸でジャッジされる必要がない。自分の城で、自分のペースで、自分のテリトリーを守る。それだけです。

今月は「スピード」より「どっしり感」が、圧倒的に運をひき寄せます。

 5枚目(中央):「錨を下ろした先の真の顔」= 塔(LA MAISON-DIEU・逆位置)

最後に出てきたのは……塔の逆位置

カードの名前を聞いて「え、塔?!」と身構えた方もいるかもしれません。でも私はこのカードを展開した瞬間、思わず「あ、よかった!」と声が出ました。

「塔」は確かに、タロットの中でも特にインパクトのある絵柄のカードです。稲妻に打たれ、高い塔から人が落ちていく——そのビジュアルから、怖いカードだと思われがちです。でも、タロットにおける塔は「破壊」ではなく「解体と再生」のカード。古くなった構造を壊して、新しいものを建てるための必要なプロセスを表しています。決して悪いカードではないのです。

そして今回は「逆位置」で登場しました。

これが、このスプレッドの締めとして、最高に嬉しい結末なのです。

1枚目から4枚目までのプロセスを、きちんと意識して過ごした結果として「塔の逆位置」が出る——これは、「あなたが自分でやるべきことをやれば、崩壊は緩やかに、安全に起きる」というサインです。派手な稲妻も、大惨事も、必要ない。

逆位置になることで、塔に落ちるエネルギーがグッと和らぎます。無理して積み上げてきた「いい人キャラ」「有能に見せるための仮面」「評価されるために続けてきた消耗戦」——そういった古い構造物が、大怪我をすることなく、静かに内側からガラガラと解体されていく。

痛みを伴わない脱皮、とでも言いましょうか。

4月の終わりには、「承認欲求という名の古い塔」が跡形もなく消えている。けれど、あなた自身は傷ついておらず、むしろずっと身軽になっている。

そんな静かで清々しい結末が待っています。

おわりに:4月のあなたへのエール

今月の5枚を並べてみると、こんなメッセージが浮かんできます。

「4月は、綺麗事と承認欲求を捨てて、自分の実利だけを守り、皇帝としてどっしり座っていなさい。そうすれば、不要なものは勝手に崩れ去るから。」

新年度の4月に、これほど「丁寧に、どっしり、リアルに」と言われるのは、実はとても大事なメッセージだと私は思っています。キラキラしなくていい。走らなくていい。評価されなくていい。ただ、自分の本音という名の錨を深く下ろして、玉座でゆっくり構えていてください。

今月もヤマもオチもありませんが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

このメッセージが、あなたの4月を少しでも穏やかに、そしてブレずに歩む力になれば、それ以上に嬉しいことはありません。

それでは、また次回の「世界は今日もちょっぴり不思議」でお会いしましょう。

ここから先は

0字

¥ 200

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?