儀式と言葉|なぜ言葉は残されたのか
言葉には意味がある。
そう思っていた。
──
だから、
理解しようとする。
解釈しようとする。
何を伝えようとしたのかを探そうとする。
──
でも、
残っている言葉の中には、
少し違うものがある。
──
時代が変わる。
人が変わる。
暮らしが変わる。
──
それでも、
繰り返し残っている。
──
祝詞。
歌。
祈り。
名前。
──
何を意味していたのかは、
もう分からないものもある。
──
解釈はいくつもある。
説明もいくつもある。
──
それでも、
言葉そのものは残っている。
──
なぜ残ったのだろう。
──
正しく理解されたからだろうか。
意味が共有されたからだろうか。
──
そうだったのかもしれない。
違うのかもしれない。
──
ただ、
残ったという事実だけがある。
──
形が残ることがある。
音が残ることがある。
順番が残ることがある。
──
その理由は、
ここでは決めない。
──
ただ、
失われたものより、
残ったものを見る。
──
なぜ残ったのか。
何を伝えているのか。
それもまだ分からない。
──
ここで扱うのは、
正しい解釈ではない。
歴史の説明でもない。
──
残った言葉。
残った形。
残った繰り返し。
──
それだけを観測する。
──
今回、
あなたの中に残っている言葉は、
何ですか。
