初挑戦と初優勝
2/9(日)に山口県で行われた
全日本実業団ハーフマラソン。
女子10kmに出場した山本有真選手は、
32分33秒の1位でフィニッシュ。
見事に、10㎞レース初挑戦で
初優勝を飾りました。
彼女はその手ごたえを、
「優勝と32分半は目標にしていたので、その想定通りのタイムと順位を出せたのと、1㎞過ぎから自分でペースを作れたのは良かったです」
と話します。
5㎞までは出ない
今大会が初めての10㎞ロードレース
(競技場外でのレース)となった山本選手。
出場した意図について彼女は、
「特にその距離にこだわっていたわけではないんです」
と言います。
「監督と話して出るのを決めましたが、自分の中では”いろんなレースに出て勝っておきたい”気持ちがありました。1月は体力作りを重視して、合宿で距離を踏んでいたので、その成果が10㎞のロードレースだとわかりやすく出るかなと思ったんです」
その中で監督と組み立てたレースプランは、
”5㎞までは先頭に出ない”でした。
寒い中、1人で走って固まって動けなくなるより、
後半5㎞でどれだけペースを上げられるか。
そこをテーマにしようと位置付けていたのです。
どのぐらいきつかったらいいんだろう
しかし、実際のレースは少し違った展開になりました。
予想通り、当日も雪が積もるほど寒い気温となりましたが、
最初の1㎞が3分36秒。想定より遅いペースに、
山本選手は自分で考えて、ペースを上げます。
「合宿でいい練習ができたのに、このペースで5㎞まで行ったら力試しの意味がないなと思って。1㎞通過時点で前に出て自分でペースを作るようにしました」。
ついてきた選手も、最初は何人かいましたが、
序盤で独走となった山本選手。
そのまま彼女は自分でペース作り、
さらに5㎞過ぎから切り替えて、
スピードアップします。
ただ、その間も”手探り”な
感覚は消えませんでした。
「初10㎞だったので、7㎞や8㎞通過でどのぐらいきつかったらいいんだろうみたいな気持ちはありました。5000mなら『このぐらい追い込んで大丈夫』みたいな感覚がわかるんですけど、10㎞は全くわからなくて。『もうちょっと追い込んだ方がいいのかな』とか、自分の中で模索しながら走りすぎたので、うまく走りきれなかったのはありますね」
このぐらいで走れるなら十分
それでも、後半も失速することなく、
しっかり走り切った山本選手。
「もうゴールだ、みたいな感じでゴールしました」
結果的に、10km初挑戦での優勝は、
彼女の中でも納得できる成果となったのです。
「しっかり合宿で積んだ成果を確認できた、『体力がついたな』と実感できる大会でした。普通に10㎞を走って『このぐらいで走れるなら十分』だと思えた。それに今年初レースだったので、すごくいいイメージでスタートを切れたと思います」
➡②に続く
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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