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一生懸命の正体

2年ぶりの優勝を目指して、
クイーンズ駅伝2025を走り抜けた積水化学。
結果は3位。追いかけた目標には届きませんでした。

しかし、レース後の懇親会で
加藤敬太社長が語ったように
「一生懸命が伝わるレース」
だったように思います。

もちろん、普段から選手たちは一生懸命。
常に全力でしか、戦っていません。
でも、ことさら今回のレースが懸命に見えたのは、
最後まで、もがきながらも諦めずに走り抜いた、
からだと思います。

「このチームのために走りたい」を発揮したかった

今年は大幅な世代交代など、
新たな取り組みに挑戦した積水化学。
その試みは、実を結んだものもあれば、
うまく結果につながらなかったものもありました。
それは誰が悪いなどではなく、
チーム全員で背負った結果です。

選手はそれぞれ、試行錯誤を重ねて、
チームのためにできることを考えてきました。

例年とメンバーがガラリと変わった中、
今後の積水化学を引っ張る世代の中心として、
まとめ役を担った山本有真選手は、話します。

「駅伝は、そのチームを思って、チームのためにタスキを繋ぐことでパワーが湧いてくるものだと思っていて。去年2位で何が足りなかったのか考えると、チーム全体の『みんなで頑張ろう』みたいな団結感がもっと欲しいと思いました」

「今年は、そんな『このチームで駅伝を走りたい』と思えるチーム作りがしたいと、監督と話して、色々考えながら最後の2ヶ月間やってきました。それについてきてくれた仲間がいて、良いチームの良い雰囲気の中で練習ができた。このチームのために走ろう、自分たちで作り上げた雰囲気を発揮したいと思っていました」

「結果としての全体3位は、みんなが押し上げてくれた3位。それは誇らしいけど、私が失敗してしまった3位でもあるから、順位を上げてくれて本当に感謝でしかないです」

その姿勢こそが、次につながる

初出場の選手や、新しい区間を担当した選手。
それぞれが手探りの中、
懸命にチームを上位に押し上げるため、
とにかく必死で前を目指しました。

自分たちの強さや価値を証明するために。
そして、期待して応援してくれている
大事な従業員やファンのために。

加藤社長に、その感じた“一生懸命の正体”は何か、
なぜ今回は、より一生懸命に見えたのか、
聞きました。

「序盤から最後の5区・6区まで、離された状況になっても、決して選手たちは諦めなかった。どれだけ可能性が少なくても、前を追いかける姿を見せてくれた。その姿勢こそが、次につながるのだと思います」

応援団の方も、同じように、言います。

「応援する時、選手は一瞬で目の前を通り過ぎますけど、その目がすごく遠くを見ていて、カッコよかった。先を目指して戦っている姿をみて、また来年も応援したいと思いました」

いつも全てがうまくいくわけではありません。
でも、どんな状況でも、諦めない姿勢。
それこそが、一生懸命さの正体、
なのかもしれません。

これからも積水化学は、
その気持ちだけは決して絶やさず、
来年、また強いチームになって帰ってきます。

文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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