自分で勝ち取った満足感
韓国クミで行われた陸上アジア選手権。
5月31日の女子5000mに出場した山本有真選手は、
15分16秒86をマークして、銅メダルを獲得。
前回2023年大会に続く、
2大会連続の表彰台となり、
「タイムも順位も納得できる結果がついてきた」
と、確かな手ごたえを口にしました。
残り1周の攻防
今年は春のトラックシーズンから、
好調をキープしている山本選手。
4月12日の金栗記念5000mでは、15分12秒97を記録して、
2年6か月ぶりに自己記録を更新。
続く5月18日のセイコーゴールデングランプリでは、
3000mの自己ベストも更新(8分50秒64)。
今回のアジア選手権のレースも
「自信を持ってスタートラインに立てた」と、
充実したコンディションで試合に臨みました。
レースは序盤から、
N・J・タヌイ選手(カザフスタン)が飛び出して独走。
2位グループの先頭を、山本選手が走ります。
途中で同じ日本代表の信櫻空選手(横浜市陸協)と
入れ替わるなどして、レースを進めていきました。
残り1500m前後になると、2位グループは3人に。
その中でも後方につけた山本選手は、
4位に位置して終盤まで力を温存。
ラスト1周のタイミングで2位に上がり、勝負をかけます。
残り約300mになると、3位チャウダリ選手(インド)が
追い抜こうとペースアップ。これに対して、
さらにペースをあげて、粘りを見せる山本選手。
しかし、残り200mあたりで交わされると、
最後まで必死に前を追いましたが、
そのまま3位でフィニッシュ。
全力を尽くした堂々の走りで、
銅メダルを獲得しました。
力がついてきていると実感できた
レースを終えた山本選手は、
「粘り切れた」とコメント。
「1月からしっかり練習を積めているのが、自分の中でも自信になっています。今まではケガがあったりして、なかなかこういう年はありませんでしたが、質の高い練習が積めていると思います」
と、充実している理由を説明しました。
2年前の同大会は優勝でしたが、
今年のレースは自分で流れを作ったことで、
より充実感があると評価します。
「すごく力がついてきているって、実感できる大会だった。タイムも順位も納得できる結果でした。前回よりも今回の銅メダルの方が、自分で勝ち取った満足感があります」
この後に控えるのは、7月の日本選手権。
負けられないレースは続きます。
「今、調子が良いので、日本選手権までにもう一段階レベルアップできるように、また切り替えていきたいと思います」
その先に続く世界へ、
山本選手の進化は止まりません。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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