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CVJ LILA レビュー:ES9039Q2M搭載最新世代の本格サウンドを、遊び心あふれるデザインで包む #PR

CVJ社より試聴機を提供いただきました。今回は同社のドングル型DAC「CVJ LILA」についての詳細なレビューをお届けします。  #PR

CVJ LILA とHIBIKIは海藍星の夢GothamProAudioのコラボレーションによる2色展開のモデルです。

本機のプロデュースを手掛けた「GothamProAudio(成都戈聲)」が拠点を置く四川省成都市は、現在のポータブルオーディオ界において、中国の「シリコンバレー」とも評される非常に熱量のある都市です。

かつて中国のオーディオ製造といえば、大量生産の工場が集まる広東省の深圳や広州が中心でした。しかし、ここ10年ほどで成都市は設計やブランド開発の拠点として急速に台頭しています。ここには「MOONDROP(水月雨)」や「Tanchjim(天使吉米)」、「Softears」といった、緻密な音作りと高い技術力で知られる有名ブランドが次々と拠点を構えています。

成都市がこれほどまでにオーディオ開発の聖地となった背景には、いくつかのユニークな要素があります。 第一に、音響工学や信号処理の優秀なエンジニアを多数輩出する名門「電子科技大学(UESTC)」が存在することです。さらに、同市は高度なレーダーや信号処理などを手がける「軍工電子(軍事・国防電子産業)」の国家的な一大拠点でもあります。民生オーディオの枠を超えた高精度なアナログ回路設計、低ノイズ電源技術、そして精密な測定・材料工学といった極めて高度な技術的土壌が、街のインフラとして根底に存在しています。

また、成都市は中国国内でもアニメやゲームといった「二次元文化」の聖地として知られており、若きエンジニアたちの感性とオーディオ設計が自然に融合する環境が整っています。スピードと効率を重視する深圳とは異なり、古くからゆったりとした生活文化を好む成都ならではの「ゆとり」が、じっくりと音を追い込む趣味性の高い音作りに寄与しているとも言われています。

独立した各ブランドが切磋琢磨しつつも、技術的な源流やコミュニティを共有する成都市。LILAから感じられる丁寧で質の高い音作りやマニアックなこだわりは、単なるパーツの組み合わせによるものではなく、この成都という街が持つ特有のクリエイティブな熱量と、高度な技術的バックボーンから地続きで生み出されたものだと深く納得させられます。


CVJ LILA 遊び心あふれる多彩な付属物

本機はパッケージ内容も非常にユニークで、ガジェットとしての楽しさを底上げしてくれます。

標準の付属物として、DAC本体と接続ケーブルのほかに、キャラクターが描かれた「缶バッジ」や「アクリル板」が同梱されています。特にアクリル板は、中に流れるラメが封入されているスノードームのような凝った仕様になっており、デスク周りに飾るアイテムとしても魅力的です。

また、初回購入特典(先着順)として、スマートフォンの背面に貼り付けられるマグネット式の「DACポケット(PUレザーケース)」が付属しています。これは単体でも販売されているしっかりとした作りで、ドングルDAC特有の「ぶら下がり」による端子への負荷を軽減できる実用的なアクセサリーです。こうした遊び心と実用性を兼ね備えた付属品の充実ぶりからは、ユーザーに製品体験そのものを楽しんでもらおうというメーカーの姿勢が伝わってきます。

このDACケースは先着順で付属。単体販売もされている。
DACケースについてはマグネット式で、スマホに張り付ける馬蹄型(C型)の金属板も付属する。この板だけ買えるようだといいのですが。

CVJ LILA 独創的なデザインと質感

CVJ LILAを手に取ってまず目を引くのは、その独創的かつ大胆な外観です。いわゆる「Waifuデザイン」と呼ばれるアニメスタイルのキャラクターイラストが全面的に施されており、透明なアクリルパネル越しにその色彩を楽しむことができます。

特筆すべきは、このデザインが単なる表面的なプリントではないという点です。立体的な金属加工によって線や塗りが緻密に引かれており、光の当たり方で表情を変えるなど、工芸品的なこだわりが感じられる非常に手の込んだ作りになっています。兄弟機として「CVJ HIBIKI」もラインナップされていますが、内部性能は共通しているため、自身の好みのキャラクターや色彩に合わせて選ぶことができるのも魅力です。

今回試聴したLILAに描かれているキャラクターは、同社の人気イヤホン「CVJ Nozomi」のキャラクターと同一のようです。

実はLILAとNozomiのキャラは同一人物らしい。

デザインの親和性は非常に高く、Nozomiと組み合わせることで「完全体」のような統一感と世界観を得られるため、CVJファンにとっては所有欲を激しく刺激するポイントとなるでしょう。

一見似ているけど微妙に違う感じもしたのだけど、おんなじ子らしい

別のバリエーションでCVJ Hibikiもあります。中身は同一。

CVJ HIBIKI
CVJ HIBIKI

CVJ LILA スペックと内部構成の深掘り

内部にはESS Technology社の最新世代DACチップ「ES9039Q2M」を一基搭載しています。

当初はデュアルDACと勘違いしてしまったのですが、正しくはシングルDAC構成に、アンプチップとして「ESS Sabre Driver (ES9603Q)」を二基組み合わせたバランス駆動設計となっています。ES9603Qは1個にアンプが2つ入っていますから、バランス駆動の+側と-側に使うと、ステレオで2チップ必要で計算も合っています。

最新世代の「HyperStream IV」アーキテクチャを採用したES9039Q2Mは、前世代の銘機ES9038Q2Mと比較しても、デジタルフィルターの特性改善や位相歪みの低減が図られており、単なるスペック値以上の「音の滑らかさ」と「音楽性」を秘めています。

シングルDAC構成は、消費電力の抑制という面でもポータブル運用において優位に働きます。

CVJ LILA 主な仕様:

  • サンプリングレート:最大32bit/384kHz、DSD256対応

  • 最大出力:300mW(パワフルな駆動力を実現)

  • 対応インピーダンス:6-300Ω(イヤホンから高インピーダンスなヘッドホンまで対応)

  • DNR:130dB / SN比:120dB(極めて静寂な背景を実現)

  • 出力端子:3.5mmアンバランス / 4.4mmバランス

  • 独立ボリューム搭載:70段階可能

CVJ LILA 音質のインプレッション

実際にYOASOBIの「UNDEAD」などをCVJ Nozomiを繋いで試聴したところ、その音質は最新世代のチップらしい「手堅い出来の良さ」と現代的な解像感を両立させたものでした。

  • 高域・空気感: 非常に豊かな空気感を纏っており、楽器の余韻やスタジオの広がりが手に取るように分かります。細かな音の粒立ちが明瞭で、音が重なり合う場面でも混濁しません。

  • 低域: アタックには芯があり、情報の密度が非常に高いです。量感で押し切るのではなく、タイトでレスポンスの良い鳴り方をするため、スピード感のある楽曲でも正確にリズムを刻みます。

  • 全体像: 透明感が際立っており、特にミッドレンジ、ボーカル域の表現が緻密なため、ACG(アニメ・コミック・ゲーム)ジャンルの楽曲においては抜群の相性を誇ります。個人的には、競合となる TRN TE Pro よりも音のまとまりや質感の面で好ましく感じました。

  • 音の背景:音の背景が比較的静かで、ダイナミックレンジが広めにあります。小さな音だけで構成されている部分や無音の表現がいいと感じます。

また、本機は3.5mmと4.4mmの両出力を備えていますが、明確に4.4mmバランス接続に力が入っている印象です。同じボリューム値でも、バランス接続時は音の品質において細かい部分ですが、一段品質が上になっているのではないかと思いました。

CVJ LILA 機能性と操作性

本体側面には、スマホ側とは独立して動作するボリュームボタンが配置されています。

  • ボリューム仕様: 70段階という細かなステップ調整が可能です。これにより、音量の「あと一歩」という微調整が可能になっています。また、給電を断っても直前の音量設定が記憶されるため、再接続のたびに調整し直すストレスがありません。

  • 操作感: 押しっぱなしによる連続変化には対応しておりず、一回ずつ連打する必要があります。一見すると手間に感じられますが、カバンやポケットの中でボタンが長押しされてしまい、突然の大音量で耳を傷めるような事故を物理的に防ぐという観点では、実用的で安心感のある設計と言えるでしょう。

CVJ LILA 留意すべき点と競合比較

2026年現在のドングルDAC市場において、ハイエンドモデルでは専用アプリによるパラメトリックEQ(PEQ)や、デジタルフィルターの微調整機能を備えることが一つのトレンドとなっています。

LILAにはそうしたデジタル的な調整機構が搭載されておらず、この点はTRN Black Pearl(PEQ搭載)やTE Pro(フィルター選択可能)といった多機能モデルに一歩譲る部分です。
しかし、本機はそもそも「素の音質」の完成度が非常に高く、デフォルトの状態でバランスが取れているため、複雑な設定を好まず「挿してすぐに最高の音で聴きたい」というユーザーにとっては、むしろ潔い仕様と言えます。

CVJ LILA 総評

CVJ LILAは、遊び心溢れるキャラクターデザインという「個性的パッケージ」と、最新世代のESSチップによる「真面目なHi-Fiサウンド」を極めて高い次元で融合させたユニークな一台です。

執筆時でアリエクスプレスで約14,347円(参考価格)という15,000円を切る価格帯でありながら、金属加工による重厚なビルドクオリティと、明瞭かつ力強いサウンドを実現しており、この価格帯でのビルドクオリティと音質のバランスを考えると、コストパフォーマンスは優秀です。

市場には同じES9039Q2M搭載の他機種(例:BASN PA60、NICEHCK Octaveなど)がありますが、まだ少ないですし、価格も控えめなため、優位性があります。たとえば、NICEHCK Octaveは出力が550mWと非常に高くLILAの300mWに対して、よりヘッドホン駆動向きだが、LILAよりは価格帯がやや上。アプリEQ対応の有無なども差があります。

流れるラメが入ったアクリル板や缶バッジ、実用性の高いマグネット式DACポケット(先着順で付属)などの豊富な付属品が、ガジェットとしての楽しさや華やかさをさらに加速させています。もっともこのwaifuデザインは、まさに人を選ぶ要素でもあるでしょう。

「見た目は華やかに、音は実直に」というギャップに魅力を感じる方、あるいは最新のES9039Q2Mがもたらす現代的なサウンドをいち早く体験したい方にとって、カジュアルに使いたい場合では、不満の少なく満足度の高い選択肢となるでしょう。

個人的にはTRN TE-PROやShanling UA100といった今まで多用していたモデルより好きな音で、音としてはまじめに作られているのが好印象です。

CVJ LILA お買い求め先

Aliexpress CVJ Official Storeにて
約14,347円(参考価格)にて販売中。
この価格からセール時クーポンなどでさらに安くなる場合があります。

単体販売のDACケースはこちらで販売されています

Amazon.co.jp にて13,999 税込にて販売中(販売者中紫JP

CVJ LILA 到着ポスト


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