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大隅良典先生ご来仙!

実は東北大学が大隅良典先生をお迎えしたのは初とのことでしたが、この11月の連休の2日にわたり、良典先生のイベントが続けて開催されました。

11月22日(土)13:00-15:00 サイエンスカフェ in 仙台
11月22日(土)15:30-17:00 知の創出センター講演会
11月23日(日)10:00-15:15 そばフォーラム in 仙台

最初のイベントは、仙台市教育委員会とのコラボで、地元の中高生を集めての企画。ノーベル賞受賞者と直接、対話できるということで大人気だったようです。現在、仙台の市議を務めている大草芳恵さんも立役者。

上記サイトのポスターより

私が参加したのはその後の講演会。こちらは杉本亜砂子先生が研究担当理事になられた際に、ぜひ実現したいと企画されたと伺っています。冨永先生のビデオメッセージのあと、杉本先生は元、酵母の遺伝学研究者であったこともあり、大隅良典先生が酵母からオートファジー現象を見つけられたことについて、導入の講演をされました。

上記サイトのポスター

杉本先生は、酵母遺伝集団会(現在の酵母遺伝学フォーラム)の思い出や、美しい出芽酵母の画像として、なんとうちの母の総説論文から図を引用してくださいました(オープンアクセスではなかったのですが、幸い、東北大学を介してダウンロードできました)。

Osumi M, Journal of Electron Microscopy, 2012より(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23231852/)

その後、良典先生のご講演をたっぷり1時間余伺うことができました。ちょうど大腸菌を使った分子生物学が盛んとなる頃に研究を開始され、留学をきっかけに(想定外に)酵母を用いた研究に入ってこられたこと、あまり注目されていなかった「液胞」という細胞内小器官に着目し、酵母菌が飢餓状態になったときに液胞の中に不思議な構造が出現することに気づかれたことが、のちにオートファジーと名付けられる現象の発見に繋がったのでした。

筆者撮影

こちらの「生命誌研究館」の記事が日本語としてよくまとまっています。「人のやらないことをやる」というポリシーは良典先生のバックボーンといえるでしょう。

講演の後は若い方々が良典先生と話すために長い列を作っていました

翌日は「宮城手打ちそば研究会」が主催する市民向けのイベントが開催され、その場で打たれた蕎麦が振る舞われたようです。これらのイベントはすべて農学研究科の施設で行われたのですが、関係の皆様の暖かいご尽力の賜物でした。

当初、なぜ良典先生と蕎麦?が疑問だったのですが、フォーラムの後のイベントにて、良典先生の御学友の秋田在住の河部邁先生という方を介して、宮城手打ちそば研究会に繋がり、東北大学そば部、山形大学そば部などの関係者がイベントを企画されたとのことがわかりました。人と人の繋がりは興味深いです。

大隅良典先生は現在、公益財団法人「大隅基礎科学創成財団」を主催して、基礎研究の助成金支援や講演会などの活動を行っておられます。

実は、ごく最近、SNS上のやりとりをきっかけに、この財団への寄付が相次いだということも知りました。私も基礎科学研究を支える輪が広がることを願います。


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