千田有紀「学問の危機と『キャンセル』の方法論」『情況』の注と補足
このページは『情況』の千田有紀「学問の危機と『キャンセル』の方法論」の注である。論文の紙面に注はいちおう印刷されているが、URLが多く、利便性を考えて公開する次第である。また、紙幅の都合上省いた情報も補足してある。
注1 千田有紀、2020、「「女」の境界線を引きなおす」、『現代思想』3月臨時増刊号。論文はここで全文が公開されている。
注2
「現代思想」2020年3月「フェミニズムの現在」特集掲載の千田有紀氏による論考「「女」の境界線を引きなおす」に対し、トランス差別を助長する内容を含むものとして強く抗議する旨を改めて表明します。同様の内容は本文にも書く予定です。
— 高島鈴🏴 (@mjqag) September 13, 2021
今回「現代思想」からの原稿依頼をお引き受けしたのは、抗議文が載らないよりは載るほうがいいのではないかと考えたためです。
— 高島鈴🏴 (@mjqag) September 13, 2021
注3
現代思想から原稿依頼を受けたとき、千田論考の批判を書いて良いなら受けますとお返事して、承諾されました。社会の一員としてできる傷の修復を考えていきたいです。 pic.twitter.com/10yb7b9EzY
— 高島鈴🏴 (@mjqag) October 27, 2021
注4 高島鈴、2021、「都市の骨を拾え」、『現代思想』11月号、青土社。TERFとは通常、「ジェンダー・クリティカル・フェミニスト」ではなく、Exclusionary Radical Feminist(トランス排除的ラディカルフェミニスト)の頭文字をとったものと考えられている。
注5 高島鈴、2020、「オメガバースを読む――乱反射する欲望と現実」、『ユリイカ』9月号でも、末尾に同様に抗議文だけが掲載さ入れている。
ちなみに『ユリイカ』女オタク特集でもちょっと書きました。 pic.twitter.com/KP1GlknwiA
— 高島鈴🏴 (@mjqag) October 27, 2021
一連のツイートについてのまとめと考察。
注6 千田有紀、2024「書店には放火予告まであった…一度は発売中止になった"トランスジェンダー本"がアマゾン1位のワケ」(プレジデント・オンライン)で書店の帯の写真などを見ることができる。
写真はまるめさんからいただきました。
そして、帯に促されるまでもなく、『トランスジェンダー問題』も『トランスジェンダー入門』も、何かあったときに反論できるように泣く泣く新刊で買って手元に置いてるのに!(本棚の左側注目) pic.twitter.com/T0iLWNRy0k
— まるめ (@marumerumerume) July 9, 2024
この問題について触れた記事は以下のようなものである。
流出したWPATHファイル、キャス博士の報告書は、ジェンダー医療研究会によって翻訳されているため、日本語で読める。
出版関係者有志一同による「トランスジェンダー差別助長につながる書籍刊行に関しての意見書」は、URLが見つからないため、スクショで置いておく。

注7 【和訳】J.K.ローリングの声明文(6月10日付)※追記あり はてなblog『54023通りの空論』でながよさんが声明文を訳してくださっている。
注8 板垣麻衣子2021年12月11日 15時00分(2021年12月20日 15時30分更新)「生理がないのに女?ジョークが炎上 居直った私の好きなコメディアン」記事の文末には、以下の文言がある。
〈訂正しておわびします〉
「『ハリー・ポッター』シリーズで知られる作家のJ・K・ローリングが数年前、『女性』をわざわざ『生理がある人』とツイートして炎上したこともある」とあった部分は、「『ハリー・ポッター』シリーズで知られる作家のJ・K・ローリングが昨年、『生理がある人』を『女性』と明言しなかった記事を揶揄するツイートで炎上したこともある」に訂正しました。
また、ツイートは2020年6月でしたので、「数年前」は「昨年」と改めました。
注9 論文を発表したあとに批判され、フォロワーが1万人ほどいたがアカウントは削除したため、スクショ以外でこのポストは見られない。

下段はトランス自認アカウントに「マンコ臭そう」と言われたことを指す。
注10 おおもとのツイートは削除されたの見つからないが、たくさんのスクショを見ることができる。Twitterでなされてきたトランスジェンダーに関する多くの発言(特に当事者やアライのもの)は、トランスジェンダリズムwiki発言録などを参照のこと。上瀧浩子弁護士の「女根」発言。
そりゃ「トランス女性のペニスは男根ざゃなくて女根」だなんてアホな考え方してる人ばかりじゃないからな https://t.co/IDjLDjyaUF pic.twitter.com/QRrHra4VDg
— やしろ (@summersend12) March 11, 2024
注11 清水晶子さんの「ただの小さな肉塊」発言。女性たちの恐怖は否定しないが、それは実は「ペニスフォビア」ではなく、「トランスフォビア」であり、それを口実とすることは「トランスフォビックな暴力」であるという。
→ 個別の人が感じる恐怖を否定するはできません。ただ、恐怖を覚えているある人が必ずしもその恐怖をうむ「原因」を正確に同定できるとは限らない、ということです。例えば、「男性器」に恐怖を感じるようになった人に脅威を及ぼした実際の「原因」はおそらくあんなただの小さな肉塊ではない→
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) January 11, 2019
→ そして、ここが重要ですが、自分の恐怖を緩和するために特定の集団の安全や尊厳を減じることを要求することはさらに問題だし、ましてや「そのような恐怖を感じている個人がいること」を口実に第三者が特定の集団にその安全や尊厳を犠牲にするように求めるのは、紛れもなくフォビックな暴力です→
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) January 11, 2019
→とはいえ率直に言えば、トランス女性を「受け入れる」かどうかと言う文脈で「男の体が/ペニス怖い」と主張する人たちの全員でなくても多くはペニスへのフォビアがあるわけではなくトランスフォビアなのではないか、と私は思っています。本当はペニスなんて怖くないだろう、と言うのではありません→
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) January 11, 2019
ペニスは大きなクリトリス発言(トランスジェンダリズムwikiより)

ガールディック発言はおおもとのものは、おそらく鍵アカウントになってしまっていて見つけられなかったため、それに言及しているツイートを掲載する。
この流れは私も昨日見たけど、女性に向かって「suck my “girl d*ck”」ってわざわざ言ってるトランスがいる時点で破綻してるんだよね
— 見るだけでもないみーちゃん ⋆͛🦖(弁えないRT)🌵💬 (@_mirudake) June 24, 2020
なんだよガールディックってよ https://t.co/eRc0FCkt9L
「ターフの女共はアタシのガールディック💟🌼👒🌈✨💕をしゃぶりなさいよ💋💗💋💗」って凄いよな
— ありがとウサギ (@ThankU__usapyon) December 28, 2019
性器は性別に関係ないとか言いながら、自分の持ってる性器が女性に対する暴力の道具にできることは分かってんだからな
注12 私の現代思想論文を読んで、泣いてしまったという堀あきこさんのツイート。当初はこういったエモーショナルな反応が多かった。
届いた雑誌を読んで、膝から力が抜けて、本気で泣いてしまった。無理…
— 堀あきこ HORI Akiko (@horry_a) February 19, 2020
今日、締切だけど、もうすべての気力をもっていかれてしまった…
注13 おそらく私の論文に対しての清水晶子さんの当初の反応。
あらかじめお断りしておきますが、私はとても遅筆で、自分が感銘を受け深く思考を動かされた場合を除いて、議論への反論のための論文を書く能力はありません。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 19, 2020
トランス排除派フェミニズムの主張に関する私の論考は今月末刊行予定の雑誌のフェミニズム特集号に寄稿しましたのでそちらをご覧ください。
千田有紀、「清水晶子さんは、「キャンセル」していない(私の妄想だそうです)。」を参照すると、時系列的に事実が掲載されている。
注14 「千田有紀「「女」の境界線を引きなおす:「ターフ」をめぐる対立を超えて」(『現代思想3月臨時増刊号 総特集フェミニズムの現在』)を読んで」『ゆなの視点』blog
「セルフID」という言葉は、トランス当人にとってもまるで自由でないアイデンティティを、さも自由に自称しているかのように語る、トランス排除的な言説でたびたび目にする言葉であると、私としては理解しています。ここで「セルフ・アイデンティティ」は同様に用いられているように見えます。ここまではぎりぎりトランスフォビアの擁護にとどまり、積極的にフォビア的に加担していたわけではないと言えたかもしれませんが、自らこの言葉を使い出したあたりで(厳密にはトランスに不当なジェンダー観を押し付けたところからすでに、だと思いますが)、私は千田氏自身も積極的な加担の側に足を踏み出しているように思います。
セルフIDを使いだしたあたりで、積極的にトランスフォビアに足を踏み出したといわれている。ゆなさんの読解への反論として、千田有紀「「女」の境界線を引き直す意味-『現代思想』論文の誤読の要約が流通している件について」
以下は、私の論文を含む『現代思想』フェミニズムの現在特集号へのAmazonレビュー。「自分の文章に対する反応としてAmazonのレビューを引っ張ってくるなんて、学者のやることかよ」などというひとがいるのは充分に予想がつくが、実際のところ、Amazonのレビューくらいしか引っ張ってくる文章がない。それくらい多くの学者は沈黙を守っているからである。ちなみにレビューのなかには、職場や学会、あちらこちらに連絡をして私を学界から追い出せという要望をはじめとして、数多くの私に対する暴力的な言辞が4年間近く掲載されていたが、この原稿を書くにあたって見に行ったところ、削除されていた。同時に私に対する賛同の声ももっとあったが、それも削除されていた。2024年7月23日現在評価数が45と書いてあるが、掲載されているレビューは比較すると少ない。多くが削除されたと考えられる。
最近のフェミニズムの流れを自分の中で整理したいなと思い、アマゾンでよさそうな本を探していました。
タイトルも『現代思想』の増刊であるのもいいなと思ったのだけど、なんかレビューでクソミソに言われていて、青土社どうしちゃったのかな?と思いつつ、とりあえず大学で借りてきました。
まだ全部の論文を読んでいないけど、フェミニズムの歴史的流れ、現在の広がりと課題などが、様々な角度から語られていて、とてもいい内容で質も高い。さすが『現代思想』という感じ。千田さんの論考も、表面的に表れている争いの下で見えなくなっている現実的な問題を誠実な姿勢で見つめている、とても深い内容だと思います。この論文を批判している人たちは、そもそもきちんと読めていないのでは?(普段からこのような論文に触れている人はもちろん誤読しないと思うけれど、『現代思想』ってそもそも読解力を要する雑誌ですよね。)もしくは、ただ単に気に入らないものは潰したいという暴力的な動機で叩いているようにしか思えません。
まぁ「現代思想」がそれなりに読者を選ぶ雑誌だというのは現実なので、きちんと中身を理解できない人たちが暴力的な動機で叩いているというのは正直なところでしょう。
たぶん「批判するために初めて現代思想を買った」という人もいるのでしょう。青土社は万歳ですね。
個人的には、「機会があれば中身を読んで、その是非と真贋を判断してみる」のも、コロナ禍の時間潰しの良い体験になるような気もしています。家にいる時間も多いですし。
Kindleでダウンロードもできますし。
「自分の気に入らない文章を書いたやつは、社会的にも抹殺してやる」という固い意志を感じるレビュアーもいらっしゃいますね。
これもまた、現代の新しい娯楽なんでしょうか。寒い時代ですね。リアル世界の外は熱中症に注意するほどの暑さですが。
ネットでは、千田のターフ批判が炎上しています。千田はMTFを阻害する女性そのものを批判していると読めるので、あまり批判はあたらない気がしますが。でも、短い文章だから誤解されやすいのかな、とも思います。
以下は唯一残されていた批判的な(そして批判のなかでもまだ穏当な部類の)レビューである。「当事者のブログ」への言及があるのがわかる。また「編集部・編集者」への批判、「自らの差別心に負けてしまった」という心理への還元、(女性としての?)マジョリティ性の批判、さらに(学者としての)優位性の指摘など、トランス問題について語ったひとに対する批判のいわば「テンプレ」が盛り込まれている。
しかし、「学者として文章を用いる業であるならば、多くの人間に何度も「誤読」される自らに問題と責を見出すべき」といわれる一方で、「自らの優位性を用いて自らの言説で被害を受ける被差別当事者の「誤読」であり虚偽に過ぎないと触れ回る事が、果たして相手と対等に誠実に接する態度と言えるのでしょうか」といわれてしまえば、「誤読」を広められれば何も打つ手がないことになる。
詳細精緻な論考・批判は当事者の方もブログなどでされていますが、こんなもの(千田論文)がフェミニズムの一環として活字になり世に出てしまった事に驚きを禁じえません。そしてそれを通してしまった編集部・編集者は一体何を考えているのかと頭を抱えました。ヘイトや差別に論理的支柱を与える行為は、出版倫理にも社会正義にも悖る行いだと思います。
フェミニズムの真髄とは、最初から差別的なこの社会に産まれ生きる中、自らに植え込まれてしまった差別と向き合い、それを乗り越えるという点にこそあるはずです。だからこそフェミニズムは男性をも解放するもの、つまり性差別を解体するものになり得るのだし、むしろそうでなければ性差別を認識し、性差別を社会から無くすなんて原理的に矛盾してしまって不可能だからです。
にもかかわらず千田氏は全く逆のことを行い、それをフェミニズムとして述べてしまっています。自らの差別心に負けてしまった人こそ、フェミニズムの論考にも実践にも最も遠いものでしょう。男性がフェミニズムをかじると対等には決して接しないというマジョリティ性だけは死守しながら女性に対してうわべだけは取り繕おうとして、結果的に優しい家父長に歪むのが典型的ですが、千田氏のやっている事は本質的にはそれと同じです。
むしろ、上っ面の優しさすら取り繕っていないという点で、より冷酷で惨いとさえ言えると思います。
他の方も書かれていますが、この「論文」だけでなくそれについての批判・論考への対応などを見ていても、千田氏が自らの差別心に向き合えず負けてしまっている事がよくわかります。学者として文章を用いる業であるならば、多くの人間に何度も「誤読」される自らに問題と責を見出すべきではないでしょうか。それを自らの優位性を用いて自らの言説で被害を受ける被差別当事者の「誤読」であり虚偽に過ぎないと触れ回る事が、果たして相手と対等に誠実に接する態度と言えるのでしょうか。男性が女性から差別を批判された際によくやる手法とほとんど同じに感じられませんか。
注15 こういったツイートをはじめとして、ゆなさんのブログへの賛同が多く与えられた。引用先のURLはゆなさんのブログである。
フェミニストであるかどうかは別として、私もここに述べられている「ぼんやりした」人の一人だったなと反省しきりです。鼎談で述べた、社会主義フェミニストのTERF問題について実は書きたかったのですが、準備も情報も足らずあきらめたのでした。https://t.co/BDrGOnLwxE
— 河野真太郎/Shintaro Kono (@shintak400) February 20, 2020
注16 夜のそら、「未来人と産業廃棄物――千田先生の「ターフ」論文を読んで」(Aセク情報室)
千田先生が『セルフ・アイデンティティ』ということばを自由自在に使うとき、シスジェンダーになれなかった産業廃棄物のわたしは、心の底から怒りを覚えます。
ここでも私がセルフIDという言葉を使ったことに対して「心の底から怒り」が覚えられ、批判されている。
注17 「フェミニズム/クィア理論を専門とする研究者として」、双方を読んだうえで「ゆなさんが示された懸念と批判とに同意」する清水晶子さん。このツイートによって、ゆなさんが正しいという方向が決定づけられ、批判が激化した。
私はトランス理論自体を中心的にみてはいませんが、フェミニズム/クィア理論を専門とする研究者として、千田さんの論考とそれについてのゆなさんの読解との双方を拝読した上、ゆなさんが示された懸念と批判とに同意します。 https://t.co/P3Zs5IqZnH
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 22, 2020
注 18 少年ブレンダ「誰が「女」の境界線を引きなおすのか~現代思想、千田有紀さんの記事」(アーカイブ)
ターフ戦争という言葉を私の造語だと主張する少年ブレンダさん。TERF Warという言葉の翻訳語であり、別に差別でも何でもないが、なぜきちんと指摘するひとがいないのか。
日本では災害時、朝鮮人に対するデマが流れますが、過去、多数の犠牲者を出した事件もありました。殺された人の中には中国人や日本人もいたと言われています。
「ターフ戦争」と聞くと何かラノベっぽい軽さがあり、人によっては違和感を感じる程度で済むかもしれません。
しかし、トランス女性にとって、これは震災の「爆裂弾」や「井戸に毒」のようなものです。
千田さんは、おそらくこの愚かしい「造語」を作った人としてフェミニズム史に名を残すことになるのではないでしょうか。
注19
TERFsのいう「セルフID」は、トランス女性を攻撃するために考案された意図的な誤謬だということは、「調べれば判る」はずです。「論文」なのになぜ千田さんは調べないのでしょうか
少年ブレンダさんもセルフIDは「トランス女性を攻撃するために考案された意図的な誤謬だ」といい、私の論文を批判する根拠はセルフIDを擁護したことにある。
なお「論文」とわざわざ鍵カッコがついているのは、私の論文は論文とも呼べない代物なのに自分で論文と呼んでいるのもおこがましい、「論考」で十分だという説がインターネット上に盛んに広まったためである。Amazonのレビューにもわざわざ「論文」と括弧がつけられ、清水晶子さんのツイートでも、また後述の小宮友根さんのブログ、藤高和輝さんの論文でさえも一貫して「論考」と書いているのは、その流儀にしたがっているのだろう。学者からすればそんな使い分けは存在していないにもかかわらず、私を叩くためになら乗っかる時点で、端的に言えばダサいと思っている。
注20 清水さんが、「私の論文が読めていない」というDMを夜のそらさんが受け取ったことについて、私を心配してくださっているツイートなど。なぜかそのDMの本文は、公開されていないので、何が書かれているのか全く不明のままである。清水さんはそれを「脅迫」と受け取ったという。詳細はここで書くことはできないが漏れ聞く事情によって、おそらく本気で脅迫だとは思っていなかっただろうと確信している。
夜のそらさんにDMを送ったのが誰であれ、個人攻撃や中傷を意図したものではないことが明らかな批判に対し、しかも第三者が、告訴をちらつかせて沈黙を迫るのは、はっきりと不当な圧力だし、研究者として許されない行為です。主張は対立していても千田さんもそれは必ず同意なさるはず。 @chitaponta https://t.co/dTXaF1X0K3
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
↑(@chitapontaというのは削除した私のアカウントである。わざわざメンションしてある)。
RT同意。千田さんご自身のコメントは、この件で千田さんに対する根拠のない憶測や中傷が出ないようあらかじめ釘を刺すことにもなると思います。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
今さら私が書いてもご覧にならないだろうし伝わらないでしょうけれど、どなたか伝えられる立場にある方が千田さんにお伝えくださらないかしら。 https://t.co/mHmFU0IeoW
↑(私に対応しろというだけではなく、「伝えられる立場にある方」のどなたか、つまり周囲が伝えろと、周囲を巻き込むツイート)。
あの論考を褒めた研究者の名前は確かに知りたいけれど(間違って学生を紹介したり研究会のコメンテーターをお願いしたりしないように)まあ無理とわかってるしそれはいい。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
でも脅迫じみたDMを送ったアカウントが本当にその研究者のものなら、それは本当に許せない。
業界全体に泥を塗る愚行。
↑(本筋とは関係ないが、「論考」を褒めた研究者の名前は~は、私に同意すると今後、仕事を回さないといっているようにも読める)。
私は千田さんの今回の論考はトランスフォビックだと考えるし彼女にはツイッタ上で中傷を受けたと感じているけれど、彼女がこういう脅迫行為をする/見逃すほど愚かな人だとは全く思わない。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
これはDM発信者による千田さんに対するsmearでもあるのではと疑っているし、だとしたら本当に卑劣。
↑(「Twitter上で中傷を受けたと感じる」というのは、おそらく以前、清水さんが私のツイートを誤読し、一方的に批判してこられ、最終的に謝罪された件を指すようだ。謝罪のツイートが下記である。よほど腹に据えかねたようで、あたかも嫌がらせを私がしたかのように、その後も何度も言及されている。「真意」は「日本のフェミニズムが十分クィアに向かわなかった」と書いてあるが、私の元のツイートに、そのようにはっきりと書いてあり、勝手に清水さんが誤読しただけだ。私のツイートが批判を受けてから数日であるところを見ると、私を批判しようと待ち構えていたため、勇み足で誤読してしまったのだろう)。
千田さんからご説明いただきました。「日本のクィアがフェミニズムに向かわなかった」とのご発言と思ったのですが、真意は「日本のフェミニズムが十分クィアに向かわなかった」であるとのこと。私も同意見ですし、それが現在のトランス排除言説を許容していると考えます。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) January 5, 2020
誤読をお詫び致します。 https://t.co/N7lr9fPR4h
書き方が悪かったです、申し訳ありません。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
もちろん夜のそらさんのショックは想像にあまりありますし、送り手が誰であろうと許されるものではない。
私が言いたかったのは、これ、千田さんと親しいジェンダー研究(あるいは社会学?)業界の方たちが早急に介入すべき話では、ということです。
↑(「論文を読めていない」というDMを受け取ったからといって、なぜ「千田さんと親しいジェンダー研究業界の方たち」が介入する必要があるのか不明である)。
それで夜のそらさんのご心痛が減るわけではないと思うのですが、その可能性は高いと私も思います。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
ただ、いずれにせよ、千田さんの周囲の(それがジェンダー研究なのか社会学なのかわかりませんが)「研究業界」が深刻に受け止めて対応すべき話なのでは、とも感じています。
↑(私の周囲と「研究業界」が対応しろというが、なにをしろというのかまったくもって意味不明である)。
こういう流れだと「本人成り済ましか」「少なくとも仲間か」みたいな中傷がお決まりのようについてくるので、千田さんご自身から「このような脅迫は自分の望むものでも許容するものでもない」と言明頂くのが一番良いと思ったのですが、心配無用との事で、承知いたしました。 https://t.co/2inJjAGTCf
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
↑(しつこく言及されるのに耐えかねて、「私自身がDMを出したものではないし、私がコメントを出すべきだとは考えていなかった」というようなこと(すでにアカウントがないため記憶によれば)を返答したあとの清水さんのツイート)。
清水さんはほかのひとたちとこの件について語ったりしており、もっとツイートはたくさんあったのだが、一度手違いですべてが消えてしまったため、必要最低限のものだけ列挙した。
また原稿を提出してから下記のようなまとめを発見した。鍵をかけたアカウント(実名)から「お前には千田先生の論文の価値は分からない」「千田先生の悪質な印象操作をやめろ、お前は告訴される」っていうDMがきたそうだ。「外国のLGBTについての研究で本も書いてる人だった。本当に意味が分からない。LGBTの研究する人はLGBTなんてどうでもいいの?」「ただの脅迫にしか感じられませんでした」というのが夜のそらさんの言い分である。
以下は『現代思想』で、私以外の論文を薦めることで間接的に私の論文を貶める清水さんのツイートなど。1番上のツイートの引用元の北村紗衣さんが「研究者としてはあり得ないくらい調査不足」と批判されているが、理論的考察の論文に対して何が「調査不足」なのかまったく理解できない。「社会学=調査」という前提をお持ちなのかとも思うが、少なくとも「研究者としてはあり得ない」とまで書かれるのであったら、少なくとも「言いたいことがあまりよくわからない」だけではなく、事実を指摘すべきだろう。
「鈴木みのりさんのやつは超良かった。」
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
ですよね?ほら!是非読んでみてください。
<なんか推し活動かよみたいになりつつありますが気にせずに繰り返します。 https://t.co/uYwxbqMXE7
もう一度書きます。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
SNS上でのトランス排除言説に批判的関心があるなら、問題のある論考を批判するだけではなく優れた論考について積極的に語って欲しい。『現代思想』特集号でトランス関連論考で言及され記憶されるのは後者であるべきだから。→ https://t.co/Vbly9ypbxW
→ フェミニズムにもクィア系イシューにも無関心でただ炎上に乗りたいだけの人々によって、結果として批判対象であるはずの差別言説ばかりが流通するとしたら、とても腹立たしいことだと思います。鈴木さんや藤高さんの論考を、ゆなさんや夜のそらさん達のエントリを、語ってほしい。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 23, 2020
しつこいですが、『現代思想』買っちゃったしな〜という方には鈴木みのり論考を強くお勧めします。この論考が何かを代表するからではなく、むしろそう簡単にまとめようのない個別の慎重なディス/アイデンティフィケーションの断続的な軌跡が繊細かつ丁寧に描かれて、ちょっとたましいが回復するので。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 20, 2020
この点をしつこく書くのは、今回の現代思想の特集号に収録されたトランスに関する文章として私たちが語り記憶するのは鈴木みのり論考の方であるべきだ、と私は強く信じているからです。差別的見解に対抗する力のある声と言葉を絶やさず共有するのは、差別的見解の批判と同様に、重要だからです。 https://t.co/4OCSB9mveF
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 20, 2020
RTs。今更そんなこと言っても遅いという批判は確かに重く受け止めつつ、でも現代思想の鈴木みのり論考は本当に良くて、Twitter検索してもあんまりまだ感想出てこないのですが、その上私まだ特集号ほんの一部しか読めていませんが、でもこの特集号での必読の一本だと思うので、是非読んでほしい。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 21, 2020
『現代思想』フェミニズム特集号、まだ全然読めていないのですが一部読んだ時点で、良かったもの。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) February 19, 2020
*飯田麻結「感情/情動のポリティクス」
*羽生有希「合理的なパニック?」
*北村紗衣「波を読む」
*鈴木みのり「(トランス)女性の生活の中の音楽」https://t.co/7cDlXvlQ0P
↑(直近の上記ツイートは、スレッドになっている)。もともともっと掲載していたが、消えてしまったため最低限のものにとどめた。
注21 日文研が呉座勇一さんの昇任を拒んだあと、呉座氏のセクハラ批判と、日文研の対応の批判は別だと主張する呼びかけ人のツイート。なお、オープンレターの執筆者は小宮友根さんのようである。
前もって(?)言っておきますが、呉座氏のセクハラを批判することと、日文研の対応を(訴えの通りの問題があったと仮定して)批判することは、*全く*矛盾しませんので、それを矛盾だとして混乱させよう、分断を生み出そうとする言説には気をつけてください。
— 河野真太郎/Shintaro Kono (@shintak400) October 29, 2021
個人的な見解を言えば、オープンレターはあの時点で呉座氏に対しては既に所属先から厳重注意の処分が下されていたことを前提に、事件の背後にある問題を訴えるため書かれたものであり、従って軽重問わず特定個人に対して何らかの処分を求めるものではありえません。
— KOMIYA Tomone (@frroots) February 3, 2022
注22 清水晶子さんを中心として出された「本学三浦俊彦教授によるトランスジェンダーに関するオンライン記事についての東京大学関係教員有志声明」 とそれに対する三浦俊彦さんの記事「三浦俊彦教授によるトランスジェンダーに関するオンライン記事について「東京大学関係教員有志声明」への応答」
以上のように、「cotton ceilingに性的な意味を持ち込んだのはTERFであって、トランス女性は社会的地位向上を意図しただけ」――という有志声明の理解は、歴史的事実に反しています。cotton ceilingの原義について三浦が「事実誤認」しているという有志声明の記述を、訂正していただくことを望みます。さもなくば、2012年1月以前の、性的意味でないcotton ceilingの用例をお示しいただけると幸いです。
こうした三浦俊彦さんからの反論に、声明を出した側からの反論はないようだ。これらの文脈を考えれば、おそらく私にももし論文に瑕疵があれば、オープンレターを出したかったのだろうと推察される。
サンフランシスコの公立図書館での、「TERFを殴れ」という血塗られたシャツや、鉄条網のついたバットや斧などの「アート」展示。
ヴァンクーバーでは、生得的女性のみしか受け入れなかったシェルターに、ネズミの死骸や落書き(TERFを殺してやる。くたばれTERFなど)がなされた。このシェルターは予算をカットされた。
こうした暴力の指摘をしたことはほとんど言及されなかった。わずかに畑野とまとさんが「アート」として擁護している。
千田氏の論文の締めに書かれていたのは、このグループの事だと思うけど。この子達はアート集団であり、これで実際に暴力を振るおう!という話ではなく、差別に対しての抵抗を表している。それをあたかも、物理的な過激集団の様に、さらにこのアートの背景も無しに書く卑劣さhttps://t.co/FUjpJxtU1v
— 畑野とまと🏳️⚧️TGJP🍅 (@hatakeno_tomato) February 24, 2020
注23 尾崎日菜子、2020、「埋没したものを掘り起こす―千田有紀さんとの濃厚接触の果ての断片、または、これからも接触を続けるための手紙」、『f visions』1号。たった4ページの短い文章に、30回近いペニスという単語が繰り返し繰り返し書かれている。尾崎日菜子さんと「接触」したこともなければ、これからするつもりもない。
(あなたは「彼女たち」が風呂やトイレでトランス女性のペニスを目撃したときに感じる不安をテキストを用いて発掘します。という話の流れで)
ところであなた自身がトランス女性のペニスについてどうお感じなのかを問うのはとりあえず控えておくとして、あなたのテキストにおいてトランス女性のペニスと出会わせ、不安を抱かせた主体、つまり、あなたがテキストを通じて生成した主体の内実とはいったい何なのでしょうか?トランス女性のペニスを見つめている人物とは、結局のところ誰なのでしょうか?…ペニスを見つめ、ペニスを不安がる「彼女たち」とは、いったい誰のことなのでしょうか?…あなたは巧妙に忘れているように思えます。「彼女たち」のペニスを見たときの実感に、ペニスを見つめられている当のトランスジェンダーのリアリティを書き加えるのを。
注24 藤高和輝、2021、「ポストフェミニズムとしてのトランス? ―千田有紀「『女』の境界線を引きなおす」、お茶の水女子大学ジェンダー研究所『ジェンダー研究』24号。
例えば、トランスジェン ダー当事者であるゆなは千田の論考をかな り詳細に取り上げて批判した(ゆな 2020)。 これに対して、千田はゆなに応答し、彼女 の解釈は「誤読」であるとして、むしろ 「「女」というカテゴリーを生物学的な本質主義から解放し、「共闘」しようという、トランス女性へのメッセージでもある」と述 べた(千田 2020b)。 しかし、そうであるならば、なぜ、トラ ンスジェンダー当事者を含めた多くの人たちから「トランス排除的」との批判を受け たのか。その論考の何が問題だったのか。 私たちは改めて考える必要があるだろう。 そして、そこで考察されるべきは、千田自身の「意図」ではなく、そのテクストがど のような認識の枠組みによって可能になっ ているかという問いであり、その認識論的な構造を明らかにするために、テクストが 語っているもの―「作者」にとっては「枝葉末節」に映るものさえ含めて―を批判的に読み解く必要がある。
問われるべきは論文の「意図」でも私の「認識枠組み」でもなく、その論文に何が書いてあるのかをきちんと追うことなのではないか?
本稿は千田の論考「「女」 の境界線を引きなおす」を批判的に読解するものである。しかし、その狙いは千田個人を批判することにあるわけではない。ま た、千田の論考を「正確に」読み、その 「意図」を理解することにあるわけでもな い。ましてや、「中立的立場」から「論争」 を整理することにあるわけでもない。
研究者であるからには、最低限、論文を「正確に」読むべきではないのか。
注25 「千田氏の応答に対して」(『ゆなの視点』blog)
藤高和輝さんが依拠しているゆなさんですら、他のひとからの指摘を受けて、「確かに「構築」の意味を私は誤解していたのかもしれないと思い直しました」といっているのに、なぜ「誤読」を無批判に引用し続けるのか。研究者としての姿勢が問われる。
下記のブログを拝見しました。
無題 - Dog ears(リンク先に記事は見つからず)
確かに「構築」の意味を私は誤解していたのかもしれないと思い直しました。とはいえ、問題は変わらなく思います。
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これ、多分「構築性」という部分の解釈で食い違ってるよね。千田氏の方は「"社会的に許される範囲"が言葉や体に縛られる事なく自由になり、これまでの"生まれながらに割り当てられていたあるべき形(フィクション)"に束縛される必要がなくなった」という「社会的な束縛からの自由」を主旨としているのに対し、ゆな氏の方は「個人の絶対的な自由」として読解している。
おそらく「再構築」という表現をそのまま本人が主体的に取る行動だと認識したのだと思われるが、その前の段落で「身体までも社会的に構築される」と述べている様に、この場合は社会規範がジェンダーやアイデンティティに及ぼす作用を「構築」と呼んでおり、「再構築は自由に行われるべき」というのは「今後の構築は社会規範に縛られるべきではない」という事を指していると考えるのが妥当だろう。GIDのくだりも、あくまで現在ではなく"ジェンダー・アイデンティティの定義が自由ではなかった頃"におけるGIDの話を挙げて「第二期的だ」と示しているだけで、別に現在のトランスとの対比ではなく、美容のくだりを発端にして「身体を自由に作り上げてよい」という社会意識が確かに形成されている事を説いてるだけに過ぎない。
注26 清水晶子、2020、「埋没した棘―現れたかもしれない複数性のクィア・ポリティクスのために」『思想』1151号、岩波書店。
尾崎日菜子さんはアカウントを削除されてしまっているため、スクショを貼っておく。このツイートを擁護する論文である。

注27 清水晶子さんが主導して、私を「キャンセル」しようとしたことは「何の話だか全くわか」らない。「完全な妄想」で「誹謗中傷も甚だしい」のだそうです。驚いた。
→ 私がこの方を差別者と呼んだことで私が得をした、と仰っているようですが、何の話だか全くわかりません。完全な妄想だし、本気で怖いと思っています(ちなみに私は他人を「差別者だ」と批判することはほぼないです)。
— SHIMIZU Akiko(清水晶子)『フェミニズムってなんですか?』 (@akishmz) July 26, 2022
誹謗中傷も甚だしいですし、とにかく絡んでこないでください。
注28 聞き手・宮廻潤子 2023年8月16日 12時00分「欧米で使い古されたデマ、トランスジェンダー標的に 神谷悠一さん」『朝日新聞』
――性的少数者に関する法整備に関し、「男性器を持つ人が女風呂に入ってくる」「女性を自称すれば誰でも女性用トイレに入れるようになり、性犯罪が増える」といった言説が散見されます。現実にそんなことが起きるのでしょうか…(略)
トイレや公衆浴場、更衣室などに違法な目的を持って入れば、性別にかかわらず現行の刑法で罪に問われます。不安を受け止めながらも、施設の構造などから具体的に犯罪を防ぐ手立てを議論しなければ、性犯罪を防ぐことはできません。 また、公衆浴場は「男女」で区別することが国の管理要領で定められており、身体の特徴に基づいて判断することは合理的とされています。男性的な身体に見える人が「心が女性」と言って女湯に入れるようになることはありません。
注29 騒動から5日ほど経過したのち、社会学者の小宮友根さんは、自身のブログで私を批判しているが、理由は「日本のトランスアクティビストの発言に異論を唱え」「自身の主張をした」からである。
そこで書かれているのは千田さん自身の主張です。しかもそこでおこなわれているのは日本のトランスアクティビストの発言(補足:畑野とまと、三橋順子)に異論を唱えることです。
またセルフIDに関しても、
「セルフID」について読者に与えられる情報は「性自認で性別が決まる」という言葉だけなのですが、これだけ言われて問題を理解できる読者はいないと思います。
と私が批判を受けたのはまるできちんと説明をしなかったことが原因であるかのように述べている(ぎゃくにいえば、私を批判する側の理解が間違っていることに気づいているのに、その責任をに負わせて、理解の間違いを不問に付しているともいえる)。詳しくは以下
注30 千田有紀、「2022年度斉藤正美さんの発表について、カルチュラルスタディーズ学会に出した質問状」
斉藤さんが私の論文を取り上げてくださって、有難うございます。
私の論文がトランスフォビアであるならとても大変なことだと思いますので、もう一度説明していただけませんか?
『現代思想』の論文は、トランスジェンダーの性自認を最大限尊重し、セルフIDを採用してよいと思う*。そうなると、どのような社会制度を構築していくべきなのかについて考えた論文です。問題になっているのは(学術会議の提言の根拠となった論文でも、女性トイレ、女風呂、などが取り上げられているのであり、私がこだわっているわけではありません)、取り上げられてくださったことは、強制性交の定義が男性器である社会で性被害者である女性が風呂で「ペニスのある女性」に混乱するというのは理解できる、という一定の理解を示したところですが、こうした理解は、差別に当たるということでしょうか?
『社会学評論』においては、清水晶子さんの「埋没した棘」論文を取り上げた文脈で、風呂やトイレに言及したのですが、取り上げたのは清水さんであって、私ではありません。文中のトランスジェンダーにはトランス男性ほかさまざまなトランスが入っていますし、女性のなかにはトランス女性も入っています。いろいろ考えてこの表現を採用したのですが、この表現によって、私の論文がトランスフォビアということになるという理解でいいですか?
論文が学会で「トランスフォビア」といわれたことに非常に驚いておりますので、この学会でなくても、どのような形でもお返事いただけると幸いです。
この論文を書いて以降、さまざまな嫌がらせを研究者からも受け続けてきたが、一例として研究者である三橋順子さんの発言を2つほど貼っておく。三橋さんだけでもこれ以外にも大量にあり、裁判をしようかとも思ったが、あまりに馬鹿馬鹿しく、また体調を崩していてできなかった。大学院に7年通い、吐きながら博士論文も書き、研鑽を積んできたが、「コネと運で常勤職になったが能力がない」などと他人にいったことなどない。コネや運「だけ」で就職などできないことは自明だからである。


