【セキュマネ】令和元年度秋午後問3の解説(情報セキュリティマネジメント試験, SG)
このNoteでは「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」令和元年度秋科目B問3を解説します。
少し絞りにくい/迷う問題はありましたが、6割は切らなさそうです。

31頁後半下線①~35頁後半【空欄b】までの、4頁は長すぎましたね。面倒でしたねぇ。
しかも、セキュリティ的に怪しい点が10点もありました。このNoteの最後に特集しました。問題文を読んでいる時に、「ここ怪しいなぁ」と▶マーキングしとくと、解きがスムーズなのでお薦めです。>長文問題を読む6つのテクニックNote(3-3)
現科目Bは短めの文章ですが、公開問題が少なすぎます。旧SGの長文問題の個別設問で小分けに学習していくしかないです。
このNoteには、私がIT専門学校で授業したことを基に作成しています。専門学生は更に上位のFE, APを目指します。SGは通過点に過ぎません。意識を高く持って、合格以上の収獲を得て欲しいと思い解説を作りました。
このNoteが過去問演習の品質を高め、少しでも合格や学びの役に立ったら嬉しいです。
それでは始めましょう!
私のNoteは500記事以上あります(2025/11/30)。
SG科目A/午前も解説作りました。
>全Noteへのリンク(SG)
設問1(1)a | Webで暗号通信といえば
正答は、ウ(HTTP over TLS)。
DKIMもDomainKeysも同じです。受信したメールの送信元の正当性を確認する仕組み。
相手DNSサーバから公開鍵を入手し、メールのデジタル署名を検証する。
DKIMとDomainKeysの違いは覚えなくて大丈夫。DomainKeysが米国Yahoo!社が考案し、DKIMで標準化されました。
他にもSPF, SenderIDもありますね。相手DNSサーバにメールサーバの実在性を問い合わせる。
SSL/TLSは、データを暗号化したり改ざん検知するための仕様です。HTTPSやSMTPS, FTPS, IMAPSなどに使われています。
SSL/TLS, SSL, TLSが登場しますが、全て同じと思って問題ありません。SSLが先に考案され、TLSとして標準化された経緯があります。>【NW】SSL/TLSのNote
知っている通信プロトコルにSが付いたら、暗号化版かな、と思ってOK。
>【Iパス】最初に覚える9つのプロトコルNote
>【FE】プロトコル7+3のNote
ウ:HTTPS over TLS = HTTPS(443番ポート)
HTTP(Webサイト, 80番ポート)の暗号化版エ:IMAP over TLS = IMAPS
IMAP(メール受信, サーバに残す)の暗号化版オ:POP3 over TLS = POP3S
POP3(メール受信, サーバに残さない)の暗号化版カ:SMTP over TLS = SMTPS
SMTP(メール送信, 25番ポート)の暗号化版
他にもあります。
SFTP:FTP(ファイル転送, 20,21番ポート)の暗号化版。
>【NW】FTPのNote
IPsec:IPの暗号化版。
>【NW】TCPとUDPのNote
>【NW】IPsecのNote
DNSsec:DNSのデジタル署名導入版(暗号化ではない)
DNSはドメイン⇔IPアドレスの変換。
>【SC】DNSECのNote
S/MIME:メール本文の暗号化の規格。MIMEはメールで画像などを送る拡張仕様。>【NW】メールのNote
設問1(2) | 絶対正解/不正解を決めて絞る
正答は、エ(ii, iii)
(ii):持出しによる情報漏えいを防止
(iii):US部以外による情報漏えいを防止
「全て挙げ」なので、”2個以上かなぁ、1個ではないだろう”と推測。SGでは時たま1個の時もありますが…(設問3(4))。
選択肢に組合せで、私は絞ります。
1:絶対正答を決めて中核にする
2:絶対不正答を決めて消去法する
少なくとも、私は全選択肢を見始めたら迷ってしまうので、なるべく目が曇る前に決めたいです。
下線①は、X情報(顧客の個人情報)を復号できるのは、US部のPCだけという話。
絞り方は人ぞれぞれですが、(ii)採用の線、(v)(vi)消しの線は、多くの方に当てはまると思います。
(i):×。「DMBSの脆弱性」なんて話出てないし、暗号化/復号とは無関係。「不正なアクセスによる情報漏えいのリスク」も、復号できる可能性が極めて低いのでナシ。
(ii):〇。「不正に持ち出された場合」でも、復号できないので「X情報が読まれるリスクを低減」できます。
(iii):〇/△。「US部以外の従業員」のPCでは復号できないので「情報漏えいするリスクを低減」できそう。US部のPCを使われたら…と考えても〇寄りの△で。
(iv):×かな。「NDBを誤って操作~X情報を変更」は、データベースの操作と暗号化/復号とは関係ない気が。
なお、図1の2.1.3で「顧客情報の登録, 更新, 閲覧, 削除の権限の設定」がされたら大変。でもUS部の平社員に権限があるのか明記なし。でも下線①前に、X情報には「問合せ対応記録」もあるので、対応したら記入しそうなので、権限ありそう。
うーん。と迷いますが、深読みしすぎかなと。後で選択肢を見ると、(iv)に(ii)が組んだ選択肢がないです。(ii)は絶対正答なんで(iv)を消します。
(v):×。「マルウェアを駆除」と暗号化/復号は無関係。
(vi):×。「マルウェアを検知」と暗号化/復号は無関係。
(ii)は絶対〇と自信あるので、中核にして選択肢を挙げます。
ア:(i)×, (ii)〇
イ:(i)×, (ii)〇, (iii)〇/△
エ:(ii)〇, (iii)〇/△
オ:(ii)〇, (v)×
絶対×な(i, v)のお陰で、エ(ii, iii)に決まりました。
(v)(vi)消去の線であっても、4つに絞れます。
ア:(i), (ii)〇
イ:(i), (ii)〇(iii)
エ:(ii)〇, (iii)
カ:(iii)(iv)
(i)と(iv)のDB絡みをどう考えるかですね。
設問2b | システムの差=記述の差
正答は、エ(システム管理部の従業員によるX情報の不正な持出しリスクを回避)。
【空欄b】まで3~4頁読むので、ゲッソリですね。問題品質が良くないです。しかもセキュリティ的に怪しい点が10個以上。
※Note最後に特集します。
【空欄b】には、案2が案1より優れている点が入るみたい。
「案1」「案2」は表3。記述で違う点は、案2に「監査ログ~操作履歴を確認できる」が追記。あからさまですね。
監査ログの効果に注目しながら、選択肢を考えていきます。
ウとエで迷うならOK。アとイは消して下さい。
ア:「X業務に従事しないY-CS部の従業員」について。
表1「Y-CS部」は、「T部長~50名」の計61名。
X業務に従事する従業員は、表3でYシステム/Nサービスを使える「主任のうち2名、~2名、~4名」の合計8名。既に、ア「X業務に従事しないY-CS部の従業員」はX情報にアクセスできません。
イ:「N社に移転」が意味不明。「移転」は”保険”や”業務委託”の類で実現されます。N社はNサービスを提供しているだけで、データや業務の責任は利用者Y社にあります。
ウ:「回避」に疑問。「低減」かなぁと思います。”監査ログで確認できるからね”と周知して抑制できます。しかし完全回避はできません。あくまで抑止と事後調査。不正実施をリアルタイムで防止できません。
エが分からなかったら、「回避」への違和感を呑んで、ウを選ぶのはアリです。私はウを選んで不正解でした。
エ:「システム管理部」について。
システム管理部は、表1にて「Yサービス~運用」、しかも「注1:~データベースのデータにアクセスすることがある」。X業務に直接関係ないけど、X情報にアクセスできるのは良くない。試験なら仮想データを使えば良いし、実データならY-CS部立ち合いの下行えば良いです。ちょっと想像が必要でしたね。
ウの「回避」への違和感か、エの「システム管理部」が管理者とはいえX業務を行ってないので顧客情報にアクセスしない方が良い点、どちらを採るかになります。
設問3(1)c | キーワードを芋づるで
正答は、エ(X業務に従事するY-CS部の2名の主任)。
【空欄c】後の「3階以外」に注目。
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