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【セキュマネ】平成29年度秋午後問2の解説(情報セキュリティマネジメント試験, SG, 科目B)

このNoteでは「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」平成29年度秋科目B問2を解説します。

パスワードクラック攻撃が3種も絡みました。攻撃の手口と対策を学べます。技術的には「タイムアウト」はSGでは新しい知識かも。SCやDBでは見るので今後のために覚えます。

設問2(2)b「ウェブ診断仕様」は、資料を見たことなければなかなか難しいのですが。消去法で取れますし、失点しても痛手ではないです。

ただし思い返せば、”ガイドラインって問題文に繰り返し登場するよなぁ”と。今後また別のページが出るかもしれません。

このNoteの最後では、「SGに登場した、5つのガイドライン/仕様」をまとめました。見所も抽出したので、今後”似た問題に狩られたくない”方は是非参考にして下さい。


このNoteには、私がIT専門学校で授業したことを基に作成しています。専門学生は更に上位のFE, APを目指します。SGは通過点に過ぎません。意識を高く持って、合格以上の収獲を得て欲しいと思い解説を作りました。

それでは始めましょう!


私のNoteは500記事以上あります(2025/11/30)。
SG科目A/午前も解説作りました。
>全Noteへのリンク(SG)



設問1(1) | 確実とマシな解答

正答は、イ, オ。
イ:児童用PWDを数字4桁から英数記号8文字に変更
オ:アカウントのロック時間を1分間から60分間に変更

下線①「ブルートフォース攻撃のリスクを低減するために認証機能の仕様を変更」して、設問文「Wサービスの仕様案」を更に改善する旨。

認証(=ログイン)へのブルートフォース攻撃(=PWDにあらゆる文字列を試す)の成立を低減させる話。>【Iパス】パスワードクラック4種のNote


図1「Wサービスの仕様案」の「認証機能」に危ないのありますね。
図1-2-(1)「数値4桁の児童用パスワード」。
選択肢イで「数字4桁から英数記号8文字以上に変更」で、ブルートフォース攻撃は成立しにくくなります。児童は入力が大変ですが…。

問題文を読んだ時点で"4桁ぽっちは危ないでしょ"と◀印。>長文問題を読む6つのテクニックNote(3-3)


あと1つを各選択肢を見ながら決めます。

  • ア:PWDの入力内容を常に非表示にする。
    ➡×。
    非表示にしようが、入力はできるので攻撃は防げません。

  • ウ:保護者用PWDを英数記号8文字以上から数字9桁に変更。
    ➡×。
    桁が1桁増えても、文字種類が少なくなったので、攻撃が成立し易い方向かな。

  • エ:アカウントロックする閾値を、5回から8回に変更。
    ➡×。
    失敗できる回数が増えているのでダメ。

  • オ:アカウントロックする時間を、1分間から60分間に変更。
    ➡△。
    1分でロック解除されたら再度攻撃できるなんて、実質連続で攻撃し続けるのと同じ。60分間なら、攻撃者が諦める/管理者が調査して気づくかも。

オが一番マシですね。個人的には〇かはちょっと言えないかなぁと。



設問1(2) | 王道なセキュリティ対策たち

正答は、カ(ログインへタイムアウトの導入)。

「タイムアウト」とは、”時間切れ”のこと。例えば、一定時間操作なかったら自動でログアウトさせる、一定時間開相手から返事がなければ処理を中止する。ネットワークでのサーバの応答、データベースの処理応答など。>【DB】デッドロックのNote

WebページやYoutubeで、ずっつ”くるくる”してるの見たことあるかもですね。


下線②は「共用PCにおける閲覧リスクを低減する機能を追加」。下線②前に、児童は共用PC@図書館/学校を使うから、試験結果/成績を他の人に見られるだろうねって話。

他人に閲覧されるリスクに注目して、選択肢を見ると、カ「ログインをタイムアウトさせる機能」が良いですね。


復習なので、不正解の選択肢もセキュリティ対策として理解します。

  • ア:アカウントロックを利用者が解除する機能
    つい間違いが続いてロックされることはあるので、解除する機能があっても良いですね。でも1時間待てば解除されるから追加しなくても良いかなぁとも。

  • イ:定期的なPWD変更を促す機能
    不正ログインの防止になりますね。
    個人的には全然違うPWDにすると忘れるので、語尾に数値や記号を追加するだけにしてます。PWDは「ハッシュ値」で保管されるのでちょっと変更するだけで、全然違うハッシュ値になるので問題ありません。

  • ウ:PWD強度をチェックする機能
    色んな文字種(英大小, 数字, 記号)を使っているか、文字数は長いかなど。単語を使っていないかなど。>【Iパス】パスワードクラック4種のNote
    「パスワードポリシー」にて、PWD登録時に条件を設けるのもテ(文字数, 大文字小文字・数字記号を含めるなど)。

  • エ:パスワードを忘れた時に使う"秘密の質問"機能。
    小学校の名前やペットの名前などを設定しますね。PWDよりは意味があって、本人しか知らなそうな情報。

  • オ:マルウェア検知機能
    ウイルス対策ソフトのような。一般的なのはシグネチャ型によるパターンマッチング方式。

  • カ:ログインをタイムアウトさせる機能
    ➡〇。
    ログインしっぱしでPCから立ち去り、他人がPCを使い始めたら見られちゃいます。



設問2(1)a | Webアプリ系の攻撃4+α

正答は、ウ(能動的, 受動的)。

  • 受動的とは”受け身”。他からの働きかけで動く。指示に従うなど。

  • 能動的とは”自分から動く”。自分で考えて提案/行動するなど。

表1の1~4は、Webサイトへ入力できる機能がある場合に、入力機能を悪用した攻撃です。>【Iパス】Web系攻撃5種のNote


「SQLインジェクション」は、データベースを不正利用する攻撃。

攻撃者が入力してサーバを不正に動かすので、能動的。


「クロスサイトスクリプティング(XSS)」は、Webサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込んで、閲覧者の訪問時に実行させ偽サイトに誘導する攻撃。

攻撃者仕込んで待ってます。攻撃者が各利用者に(能動的に)攻撃はしてません。利用者がWebサイトを訪れた時に発症するので、受動的。


太字にした用語と手口(キーワード)で覚えてくださいね。

  • XSS(クロスサイトスクリプティング):Webサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込んで、閲覧者の訪問時に実行させ偽サイトに誘導する

  • XSRF(CSRF, クロスサイトリクエストフォージェリ):Webサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込んで、閲覧者が気づかないうちに別サイトで意図しない操作をする

  • SQLインジェクションデータベースを不正利用する

  • BoF(バッファオーバーフロー):想定外の長大な入力をしてバッファをあふれさせ、攻撃者の用意したプログラムを実行させるなど誤動作させる

他にも、「ディレクトリトラバーサル攻撃」「OSコマンドインジェクション」も覚えます。Iパスレベルです。>【Iパス】Web系攻撃5種のNote



設問2(2)b | 消去法で一番マシな解

正答は、ア(クローラへの耐性)。

「クローラ」とは、Webページを巡回する情報収集プログラム。例えばgoogleなどの検索エンジンがWebサイトのデータベースを作成/更新するために、クローラを徘徊させてます。

表1を見ると【空欄b】に攻撃名が入りそうなのがイジワルですね。間違っても仕方ないかなぁと。

正解一発引きはキビシイので、他選択肢も検討して、”クローラがマシかなぁ”程度の精度です。表1【空欄b】は可用性に関わる点にも注意。

  • セッション管理の不備:HTTP通信は「セッションID」って整理番号で管理されます。例えば攻撃者にセッションIDが盗聴されると、なりすましアクセスができます(セッションハイジャック)。他にも「セッションID固定化攻撃」もあり。>【SC】セキスペにでた73種の攻撃Note(セッション系)
    ➡なりすましの類なので「機密性」絡みかなぁ。セッション管理不備で通信/サービスが上手くいかないのを可用性と解釈も若干できますが。アは保留しときます。

  • 「ディレクトリトラバーサル」:Webページのリンクを用いずに、直接ファイルやフォルダへのアクセスを試みる攻撃。
    ➡Webサイトへのアクセスなので「機密性」絡み。>【Iパス】Web系攻撃5種のNote

  • ディレクトリリスティング:Webサーバのファイル一覧を入手する攻撃(詳細は過去問道場さんへ)。ディレクトリトラバーサル攻撃と似てますし、リスティング(リストする)の意味で覚えるのは簡単そう。
    ➡ファイルの一覧なので「機密性」絡み。

  • 認可制御の不備, 欠落:「認可」は操作権限を認めること。例えばファイルの閲覧・編集・削除など。「認証」はログイン可否(ID, PWD)、「認可」はログイン後の操作の権限の話。
    ➡アクセス可否なので「機密性」絡み。

ア(クローラへの耐性)とイ(セッション管理)が残るまで絞れたら相当良いですね。あとは、”ア:クローラへの耐性がない=アクセス数に弱い➡他利用者が使えなくなる=可用性に影響➡表1可能性と一致”と思考できるなら。


表1では7種類でしたが、資料では13種類でした(pdfファイル:IPA公式サイト)。今回カットされたのが出るかもしれませんね。

SGでは度々”仕様書””ガイドライン”が登場します。その場その場で正解できますが、資料も入手して眺めるべきです。覚えるかはさておき。今後、別の頁がでるかもしれませんし。

このNoteの最後に”SGに登場した5個の資料”をまとめました。



設問2(3) | 委託先への監督/連絡

正答は、ウ(i, ii, iii, v)。
i:開発中にセキュリティ追加が必要な場合、委託元に提案する
ii:再委託先も含めた開発体制を、委託元に説明する
iii:セキュリティ試験の結果を、委託元に納品する
v:納品後のセキュリティサポートの方法/費用を、委託元に説明する

下線③委託仕様書に盛り込んだ他の事項(表1Web診断とは別)の話。

他社への開発委託の話なので、自社データの秘密契約・プログラムのセキュリティなどの話だろうなぁと推察。


ivは、P社以外から受注した仕事の仕様書を開示せよ。ないですよね。他は、P社が依頼人として絡んでいるので妥当かなと。

  • i:開発中にセキュリティ追加が必要な場合委託元P社に提案する
    ➡〇。勝手に追加されても困るし、より良くしたいから提案して欲しいですよね。

  • ii:再委託先も含めた開発体制を、委託元P社に説明する
    ➡〇。下請けに出すならちゃんと監督して欲しいし、どこに手伝ってもらうのか説明して欲しいですよね。

  • iii:セキュリティ試験の結果を、委託元P社に納品する
    ➡〇。試験結果は報告して欲しいです。

  • iv:他社から受領した仕様書を、委託元P社に開示する
    ➡×。P社関係です。そこまでの権利はない。

  • v:納品後のセキュリティサポートの方法/費用を、委託元P社に説明する
    ➡〇。アフターサービスの説明は欲しいです。



設問3(1)c | 問題文を芋づるで辿る

正答は、イ(OSコマンドインジェクションの脆弱性が検出された)。

【空欄c】の脆弱性は「要治療・精密検査(優先度:高)」と判定されたました。

問題文を辿って表1に到達したいです。

「優先度:高」は、表3より「危険度が”高”」

「危険度が”高”」は、表2より危険度が「高」は「能動的攻撃」で「機密性や脆弱性の被害」につながるもの。

表1で危険度「高」は、2つ(SQLインジェクション, OSコマンドインジェクション)。「能動的」なのは2つとも。「機密性や脆弱性の被害」も2つとも。

表1では1つに絞れませんでしたが、選択肢にあるのは片方だけ。イ(OSコマンドインジェクション)


他選択肢も見ます。
危険度「高」「能動的攻撃」「機密性」「脆弱性」がポイント。
結局、危険度だけで全て消去できたので簡単でした。

  • ア:HTTPヘッダインジェクション
    ➡表1-6。危険度「中」なので×。

  • ウ:XSRF
    ➡表1-3。危険度「中」なので×。

  • エ:XSRFと”意図しないリダイレクト”
    ➡表1-3。危険度「中」なので×。
    表1-5。危険度「中」なので×。

  • オ:被害が軽微な脆弱性
    ➡表2-低と同じ。危険度「低」なので×。

  • カ:攻撃成功の可能性が低い脆弱性
    ➡表2-低と同じ。危険度「低」なので×。



設問3(2) | 問われた条件に真正面

正答は、ウ(情報セキュリティ委員会による、承認)。

ちょっと発想や解く手順に慣れが必要です。

問題文の何に注目するかをキーワードから特定します。設問文の「P社の情報セキュリティ管理規定」をスルーせず、取っ掛かりとします。

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