【登録セキスペ】令和7年秋午後問3の解説(情報処理安全確保支援士試験)
このNoteは「セキスペ令和7年秋午後問3」の解説です。設問4(2)に"分からない点"があるので、ご容赦ください。もし分かる方いらっしゃいましたら、コメントorDMして頂けますと助かります。
獲れる点と完全には獲れない点の二極でした。でも初見本試では、手応えがなく不安に思ったことでしょう。

DNSSECに加えて、DoTとDoHの3兄弟にします。今後詳しく出る布石ですよ多分。
私はSCPMIIを97点で独学合格し、IT専門学校で授業しています。このNoteには、授業で教えていること以上の情報を詰め込みました。

一所懸命に作ったので、信頼して下さったら嬉しいです。
それでは始めましょう!
※このNoteは2026秋本試まで全編無料公開します。本試以降は有料マガジンに組み込まれます。従来はXリポスト割引をしましたが、リポストを即消すなど、ヒトを踏みにじる悪質な行為があるため取りやめました。どうぞご容赦ください。
設問1(1)(2)(3)abc | DNSシリーズ
正答は
a:「DNSSEC」
b:「DoH」
c:「TLS」
表2の通りです。
「DNSSEC」:デジタル署名を付与する。暗号化はしないのがポイント。>【SC】DNSSECのNote
「DoH」:「HTTPS」によってDNSを暗号化通信をする。
「DoT」:「TLS」を用いてDNSを暗号化通信をする。問題文で登場しました、解答には絡まず、布石でしたね。>令和3年春午後1問2の解説Note
DoHはHTTPSを使うので、FW設定変更不要など管理が楽な面もありますが、Web閲覧の通信と混じるので監視はしにくいです。DoTは逆で、FWに許可ポート番号の追加など導入が手間ですが、監視はし易いです。
図解 | 図4の流れ

ポイントは
Y-IBに
(2)「攻撃者~金融機関~」
(6)「攻撃者~口座番号」
(10)「攻撃者~振込金額」
を伝えてるので
(20)で、認証番号を伝えれば振込ができます。
認証番号はトークンが生成するので、(18)が認証番号。
図3-5「トークンに振込先の口座番号を入力」したら認証番号が生成されるので、(17)は「ア(攻撃者口座の口座番号)」=【空欄e】。
図5で「ア(攻撃者口座の口座番号)」を「本人確認のため、次の数字を~」と表示してるので、担当者は振込先の口座番号だと気づきません。
(13)=【空欄d】が「イ(攻撃者による書換え前の口座番号)」である理由。
図3-5「トークンに振込先の口座番号を入力」して、認証番号を得るいつもの手順をさせてから、(17)で本人確認と偽って攻撃者の口座を入力させて認証番号を生成させます。
正しい振込先への認証番号(14)は、(15)で偽サーバに行きますが、Y-IBには届いてません。
攻撃者口座行きの認証番号(18)は、(19)で偽サーバを経て、(20)でY-IBへ到達します。
Y-IBに、攻撃者口座の(2)金融機関・(6)口座・(10)金額・(20)認証番号が揃いました。攻撃者口座への振込処理が進みます。
設問3 | よくある接続元制限
模範解答は「Kサービス設定サイトへのアクセスが許可される接続元IPアドレスをa1. b1. c1. d1に制限する」
下線①「Kサービス設定サイトへのアクセス」なので、Kサービス設定サイトのアクセス制御を探します。
図6-8「Kサービス設定サイト~へのアクセスを許可する接続元IPアドレスを設定」なので、IPアドレスですね。まぁ予想通りですよね。
次。下線①「P社内だけからできるように制限」なので、KサービスからP社内(送信元IPアドレス)がどう見えるか探します。
Kサービスの導入理由は21頁, 詳細は図6。ちょっと明記がないですが、Kサービスはインターネット上にあるクラウドプロキシみたいなものですね。利用者は、Kサービス設定サイトで初期設定をして、以後はKソフトでアクセスし、固定グローバルIPアドレスで各所へアクセスしていく流れ。
Kサービスはインターネット上(=社内ではない)なので、社内はNAT/NAPT後のグローバルIPアドレス。17頁表3「W-FW側の~」の「a1. b1. c1. d1」。
なおちょい上、表2下「P社専用Wサービスに接続可能なのはM-FWのグローバルIPアドレスに制限されている」をヒントにしてもOK。KサービスもWサービスと同じインターネット上なので、P社名がM-FWのIPアドレスで見えるのは同じ。
模範解答が組み上がります。「Kサービス設定サイトへのアクセスが許可される接続元IPアドレスをa1. b1. c1. d1に制限する」
外せないのは「a1. b1. c1. d1」。設問文に「具体的に」とあるので、「M-FWのIPアドレス」では弱いです。表3に明記あり。
設問4(1)f | よくある芋づるヒント
模範解答は「各取引先サービスへの接続を許可するIPアドレスとして、P社専用のKサービス用固定グローバルIPアドレスを登録してもらう」
【空欄f】前「各取引先サービスについて~依頼を~行う」なので、「各取引先サービス」を探します。
17頁末「取引先から指定されたWebサービス(以下, 取引先サービスという)」。読んだ時に四角囲みをしておけばすぐ見つかります。>長文問題を読む6つのテクニックNote(3-1)
さらに「取引先サービスで接続元IPアドレス制限を行っている。~M-FWのグローバルIPアドレスからの接続は許可されている」。
そして、21頁リモートワークに対応するために、今後は、M-FWではなくて、Kサービスを介してアクセスする話。
22頁図6-4「Kサービス経由~送信元IPアドレス~契約者専用のKサービス用固定グローバルIPアドレスを指定することができる」。
社内からでも、自宅リモートワークからでも、KサービスのIPアドレスで取引先サービスにアクセスするようになります。
模範解答が組み上がります。「各取引先サービスへの接続を許可するIPアドレスとして、P社専用のKサービス用固定グローバルIPアドレスを登録してもらう」
外せないのは「Kサービス用固定グローバルIPアドレス」に、更にP社が使う旨の修飾をすること。
設問4(2) | 拾い出しが大変
模範解答は「Z-IB, OSベンダーのOSアップデート配布サイト, 認証基盤サービス及びKサービス設定サイトへのHTTPSサービス」
下線②は、12頁後半(2)M-FWが許可するHTTPS宛先を、Kサービス以外にも追加する話。
解答するのが難しいので、模範解答の各宛先がどこで語られてるかを復習します。
ポイントは、21頁。Kサービスはリモートワーク対応のために導入すること。更に21頁「①経理係のIBの利用~②情報システム係の情報システムの管理は~対象外」の2点を詰めます。
なお「Q社マルウェア~配布サイト」が模範解答に入らない理由が分かりませんでした。
①点目。経理係のIBの利用は、21頁中盤「U-IBからZ-IBに変更」なので、Z-IBへ社内(M-FW)からアクセスできるようにします。
②点目。情報システム係の情報システムの管理は、15頁表1もありますが、模範解答を見ると図2が良いみたい。17頁末図2上「情報システム係は~❶社有PCの初期設定後に、図2に示す❷追加作業を行っている」
②-❶点目。「社有PCの初期設定」は表1-1(1)。「Q社マルウェア」ですが、模範解答にはありません。かなり無茶な判断が必要です。
・「Q社マルウェア対策ソフト導入」
→導入はオフラインでできるってこと?
・「リアルタイムスキャンを有効」
→有効にしただけで接続はしないってこと
・「定義ファイル配布サイトに~設定する」
→設定しただけで接続はしないってこと
たしかに導入と有効はオフラインで出来るし、定義配布サイトはKソフト導入後にアクセスすれば良い…のかなぁ。Kソフト導入はインターネットに出るので、マルウェア対策はなるべく最新にしてた方が良いですよね。
②-❷点目。「図2に示す追加作業」。
・OSアップデート配布サイト~にアクセスし~確認する。
・Q社マルウェア定義ファイル配布サイト~以下同じ。
・Vサービス~以下同じ
・P社専用Wサービス~以下同じ
・取引先サービスに~以下同じ
②-❷-1点目「OSアップデート配布サイト」
模範解答にあり。
Kソフト導入時にインターネットにでるので必要かな。まぁ納得。
②-❷-2点目「Q社マルウェア」
模範解答になし。
②-❶点目で検討したように、Kソフト導入時にインターネットにでるので必要だと思います。でも解答に入ってない。
②-❷-3点目「Vサービス」
模範解答には、Vサービスの「認証基盤サービス」だけあり。
図7-1「利用者が認証サービスにアカウントを持っていない場合、情報システム係が認証基盤サービスでアカウントの作成を行う」。
模範解答に入っているのは納得。本試験で気づくかはさておき。
②-❷-4点目「P社専用Wサービス」
模範解答になし。
Wサービスは、IBやシステム係の管理ではないので、納得。
②-❷-5点目「取引先サービス」
模範解答になし。
設問4(1)【空欄f】で検討済み。
Kサービス経由でアクセスするので、納得。
あと一つ「Kサービス設定サイト」が残ってるので、次節に続きます。
問題文のミスリード?
模範解答にはあと1つ「Kサービス設定サイト」。
Kソフト導入時に必要。
図7-4「利用者はP社内から~Kサービス設定サイトにアクセスし、Kソフトのダウンロード~を行う」。
文章を見る分には納得。
拾い出し作業で気づくとは思います。私は気づきましたから。
しかし問題文のヒントがミスリードぽくて本試験では正答無理かなと。
主体が「利用者」なので、当初の図9下「経理係のIBの利用~情報システム係の情報システムの管理は~対象外」で探してたら気づきません。
問題文のヒント自体がミスリード?でも23頁後半に「情報システム管理以外の業務に利用」と書き換わってる…?
Q社マルウェアが分からない
以上より模範解答に入った4つをまとめると。
〇「Z-IB」
→営業部のIB業務なので納得
×「Q社マルウェア定義ファイル配布サイト」
→分からない???
〇「OSアップデート配布サイト」
→たぶんKソフト導入時にインターネットに出るから
〇Vサービスのうち「認証基盤サービス」だけ
→アカウント作成。納得
×「P社専用Wサービス」
→Kソフト経由なので納得
×「取引先サービス」
→Kソフト経由なので納得
〇「Kサービス設定サイト」
→Kソフト導入に必要なので納得
でも主体が利用者。問題文のヒントがミスリード疑惑
「Kサービス設定サイト」は読めば気づくけど、問題文のヒントに厳密になると不正解になるのがイジワル。IBとシステム管理で探してきたのに、利用者主体ですから。
「Q社マルウェア定義ファイル配布サイト」が、なぜ解答に含まれないのが全く分かりませんでした。
HTTPS通信の明記あった?
あと細かいのですが23頁(2)は、”許可するHTTPS通信の宛先”。
でも「HTTPS」の明記ってマチマチなんですよね。
「サイト」や「Webブラウザ」って書いてあったら、HTTPSだと思って良かったのかなぁ。
丁寧に拾ってみました。
図2-2で「Vサービス」「P社専用Wサービス」は「Webブラウザ」なので、たぶんHTTPSかも。Vサービスの一部である「認証基盤サービス」もHTTPSか。怪しいけど理解。
18頁表4で「IB」のトークンは「Webブラウザ」で入力してるので、たぶんHTTPSでしょう。大事な認証番号や口座番号なので。怪しいけど常識的には納得。
図6-6「Kサービスと~のHTTPS通信」。明記あり。納得。でも23頁(2)で許可済みなので、解答(追加設定)には不要。
図6-9「Kサービス設定サイトにHTTPSでアクセス」。明記あり。模範解答に入ってるの納得。
ないのは「OSアップデート配布サイト」。「サイト」だからHTTPSなの?
では「Q社マルウェア定義ファイル配布サイト」も「サイト」なんだからHTTPSだと思うんですけどねぇ。
以上のようにプロトコルの線でアプローチしましたが、ダメでした。
「Q社マルウェア定義ファイル配布サイト」がHTTPSプロトコルじゃないなら、下線②+23頁(2)の話(HTTPS)には含まれない線も考えたんですが。
設問5(1)g | 使ってない機能/設定は使う
模範解答は「認証方式1の電話番号として、個人所有スマホの電話番号を登録する」
【空欄g】は、「社有スマホの故障時でもKサービスが利用できるように」「MFA設定画面で~二つを行った」。
1番目は「認証方式を表2の認証方式3に変更」。認証方式3は、表2より「利用者が認証方式1又は2のいずれかを選択」できる方式。
方式1:「電話番号へのSMS通知による認証」
方式2:「スマホの認証アプリを用いた認証」
表2末「P社では認証方式2を設定」だったので、表2「スマホでの認証アプリを用いた認証」は、「社有スマホ」だと特定。社有スマホが故障した時って話と繋がります。
社有スマホが故障=方式2が使えない時に、方式1の電話番号で認証する話。社有スマホ以外で、電話番号を持ったもの。
15頁頭「社有スマホの故障~時については、個人所有のスマホの利用を許可している」。
「個人所有のスマホ」の電話番号を方式1で使うと判断。
模範解答が組み上がります。「認証方式1の電話番号として、個人所有スマホの電話番号を登録する」。
いつもは認証方式2を使い、故障時は認証方式1を使う策です。
細かいですが、通常時に方式2を強制した方が良い気がなんとなくしました。方式1で内部不正や外部攻撃が成立しないかなぁ。電話番号を攻撃者のTEL番に改ざんして、認証を受けるみたいな。
でも社有スマホの故障をどうやって検知して、方式1に切り替えるかの仕組みも必要になりますね。
設問5(2) | 働いている感覚で
模範解答は「Kサービス接続時のログからOSがバージョンXの社有PCを抽出し、アカウント名から利用者を特定後、利用者の所属する部の情報セキュリティ推進者に報告し、バージョンYへの移行を促してもらう」
下線③周辺。
「社有PCの移行が滞っている」のを「情報システム係がKサービスを利用して」把握し「移行を促進させる施策」を実施する、の3点。
1点目。「社有PCの移行が滞っている」。「移行」は、16頁頭「社有PCは、バージョンXから、バージョンYへのOSの移行中」なので、バージョンXのままであるということ。
2点目。「Kサービスを利用して」把握。図6-3「Kサービス接続時に、接続元PCのOSのバージョン~をチェックし~ログに記録」され、図6-7「管理者アカウントでログの検索及び参照ができる」ので、バージョンXのPCを探せる。
ここまではできます。次が無理ゲー。
3点目。15頁「各部には、情報システム係をサポートする情報セキュリティ推進者がいる」。
以上3点より模範解答が組み上がります。「Kサービス接続時のログからOSがバージョンXの社有PCを抽出し、アカウント名から利用者を特定後、利用者の所属する部の情報セキュリティ推進者に報告し、バージョンYへの移行を促してもらう」
私の解答は2点目まで。「KサービスのログからバージョンXの社有PCを特定し、利用者にバージョンYへ移行するよう連絡する」。
模範解答よりも3点目の推進者はないし、手順も浅いですね。図6アカウント名も書けず。設問文の「具体的に」の深度が難しい。部分点で1点ぐらいくれないかなぁ。
自分が情報システム係で働いていたらどう動くかを、しっかり想像する問題でした。
もう1つヒントありました。
表1-1-(3)「各部の情報セキュリティ推進者が、利用者が項番1(2)に従って適切に利用しているかどうかを~」。項番1(2)は「OS」で「バージョンX又はバージョンYを利用する 注釈1)」、表1下注釈1「バージョンXは1年後にサポート終了~Yはその後継」。
よって、情報セキュリティ推進者がOSのバージョン確認に加え、Yへのアップデートの推進もサポートします。
今回は私、雑に解いたかもです。解説作るまで気づかなかった。
まとめ
お疲れ様でした!
復習してしまえば、"合格点以上は獲れるかなぁ"と思えます。一方で、設問4(2)はいくら考えても分からなかったですし、設問5(2)の深さには驚きました。

新SCの文字数無制限作文は、なかなか点獲りがキビシイです。まずは”問題文からヒントを”を原則に、思い当たらねば"採点者が理解できるよう/それもアリだねと思われるように"丁寧に/具体的に/蛇足や勘なく理解してる範囲で解答するのが良いでしょうね。悔いも残りません。
私の解説Noteには、復習を深めるお手伝いを沢山加えています。面倒臭いかもですが、出来る範囲だけでも役立てて頂ければ嬉しいです。
以上になります!
学習は大変ですが、私も解説を作っていきますので、少しでも役に立ったら嬉しいです。でわでわ。
\私の3ヶ月の学習履歴/
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