【53問】基礎だけで合格できる(計算不要, 新用語不要)令和7年度ITパスポートの解説
このNoteでは「令和7年度ITパスポート公開問題(公式pdf)」のうち「必ず正解すべき53問」を徹底解説します。
参考書や問題解説サイトと違って、知識や解説ではなく「問題をどう解くのか」「他の問題に対応してどう勉強していくのか」に特化しています。
計算問題を全て捨て、新用語を18問から3問に絞っても充分合格できる布陣にしました。今回は、特集Note・過去問Noteへのリンクを豊富に付けました。各問題の復習を一段と深める工夫をしています。
私が専門学校で授業した実績に基づいており、「計算が苦手で」「覚えるのが苦手で」「問題文が変わると間違ってしまう」ような学生さんも合格して、立派にIT企業で頑張ってくれています。
ITパスポート独学970点合格・専門学校教員の、「問題の解き方」「勉強の進め方」を知りたい方だけ、今度こそ合格したいと強い思いのある方だけにこそ、購入して頂きたいと作りました。
確実に合格して、自信を持って履歴書に書き、次の資格や仕事に前向きに生かしていきたい方にだけに、読んで頂きたいです。
最初の10問+補強3個を読んで、ご自分に必要そうでしたら、宜しくご検討ください。
今年の変化はマイルド
昨年の令和6年は変化が大きくかなり焦りましたが、今回の令和7年の変化マイルドでした。計算問題を全部捨てても合格できます。今まで通りの基礎固めをしてください。
問題形式はマイルドですが時間がかかるように。前回は用語が減り、組み合わせ完答が増えましたが、今回は事例が増えたので、考える時間が増えました。

「必ず正解すべき問題」は53問がピックアップされました。
確率計算すると、47問確実に正解できれば、合格見込みがあります。>合格率と合格確率のNote
残り13問を勘で当てる確率は50%。勘には調子があるので、25%以上で当てれる勘が発動する確率は50%ですから。

今回挙げた53問あれば、約90%まで上がります。さらに4択から3択や2択に絞れば、ほぼ100%合格に。
選んだ問題形式
R07年には計算問題は12問でした。

今回選んだ問題の形式分布は以下。

計算問題を全て抜き、用語問題を多めにしました。また新用語18問は3問に絞りました。基礎学習だけで充分合格点を狙える構成です。
問1 | 請負/派遣は指揮命令/雇用に注目
A社がB社に作業を請負契約で委託している。以下のa~cから、偽装請負にあたるものを全て挙げよ。
a:B社社員が、A社以内で、A社社員の指揮命令の下、作業する
b:B社社員が、A社以内で、B社社員の指揮命令の下、作業する
c:B社社員が、B社以内で、A社社員の指揮命令の下、作業する
ア:a
イ:a, b
ウ:a, c
エ:b, c
正答はウ。請負(委託)なので、B社社員がB社の指揮の下業務する点にだけ注目。>10問:派遣・委託(請負)のNote
指揮命令関係に注目します。雇用関係は変わりません。


さらに、指揮命令関係がある方に業務成果物の著作権を持つのも覚えておきます。
なお、Iパスで委託と請負の区別はしないでOKです。委託は「完成品納品が必須」、請負は「仕事するのが必須」というちょっとした違いですが、ITパスポートでは問われません。
派遣元・先、委託先・元の呼び方もややこしいので、一度まとめて対策してくださいね。>10問:派遣・委託(請負)のNote
>10問:派遣・委託(請負)のNote
>Iパス令和6年問32のNote
問7 | AIブーム以降の新用語
新しい概念やアイディアの実証を目的として、開発の前段階に行う検証を何というか。
ア:CRM
イ:PoC
ウ:RAS
エ:SLA
正答はイ。「開発の前段階」に行う「新しい」ものの「実証」がキーワード。AIが台頭してから追加された新しい用語。
CRM:顧客情報を一括管理。問18, 31にも出るので追々補強しますね。
PoC:正しい。KWは、「開発の前段階」に行う「新しい」ものの「実証」。
RAS:コンピュータの評価(信頼性, 可用性, 保守性。RASISの元)かリモートアクセスサーバのこと。おそらく後者かと、今流行っているので。
SLA:サービス提供者と顧客の間でのサービス品質に関する合意書。問36, 37にも出るので追々補強しますね。
PoCについて。開発前の検証は以下の順で実施されます。>令和6年問3のNote の選択肢にPoC, PoVが出ました。
PoB:ビジネスとして成立するか検証
PoV:新商品が顧客に価値があるか検証する
PoC:新技術による商品が実現可能か検証する
>令和6年問34(CRM)のNote
>令和4年問22(SCM)のNote
>令和6年問1(MA)のNote
>令和4年問35(PoC)のNote
>令和6年問3(バックキャスティング)のNote
>令和6年問31(SoR/SoE)のNote
>9問:IoTの特集Note
>11問:AIブームで出だした新用語Note
>令和4年問39(可用性)のNote
>令和5年問47(SLA)のNote
>令和5年問44(SLA)のNote
>令和6年問75(CIA)のNote
問9 | 意識高い系新用語
ハッカソンについて適切な記述はどれか。
ア:主題について、肯定派・否定派に分かれてルールの下に議論する。
イ:情報セキュリティについて、合宿形式で実践的な知識を学ぶ。
ウ:参加チームが、与えられたテーマに関するプロトタイプを短期間で作成・発表をして競い合う。
エ:問題解決・利用者獲得などに、ITを活用してゲーム要素を取り入れて、利用者の参加動機づけにする。
正答はウ。短期間のチーム活動で、作成・発表をすることから判断。イの合宿形式と迷いますね。
ア:ディベート。日常語として知っておきます。
イ:情報セキュリティキャンプ。最近盛んです。
ウ:正しい。短期間のチーム活動で成果物の作成・発表をしている旨。
エ:ゲーミフィケーション。新用語。
問13 | 情報I/提案Pのリクエスト
新しいITソリューションを導入すべきか判断したい。ソリューション提供者に、活用事例や技術情報などの提供を依頼する文書はどれか。
ア:EDI
イ:KPI
ウ:RFI
エ:RFP
正答はウ。新しいシステムの開発発注に先立った作業は2つ。
RFI:ベンダーに情報提供を求める
※「I」はInformation(情報)RFP:ベンダーに提案書を求める
※「P」はProposal(提案)
結婚のプロポーズは提案だとイメージ
今回は「情報」だったのでRFI。
>令和4年問8(RFI/RFP)のNote
>令和5年問32(RFI/RFP)のNote
復習では全ての選択肢を調べます。
ア:EDI:企業間で受発注・決済のデータをやり取りすること
イ:KPI:企業目標に向けた実行状況を測る指標
さらに深く関連・似た用語を調べます。
EDIに関連した私のお薦めは、PCI DSS。PCI DSSは、クレジットカード情報の保護に関するセキュリティ基準。令和3年問61に出てます。
KPIとKGIはややこいですね。覚え方と一緒に(令和5年春問8)。
KPI:Pが「パフォーマンス(性能)」なので、実行状況を表す数値。
KGI:Gが「ゴール」なので、最終目標を表す数値
RFI/RFP、KPI/KGIのように、英単語を少しでも知っていると覚えるのが楽になります。>英単語で連結するNote
問15 | 4つの組織形態
事業運営の迅速な意思決定・独立採算を目的とした、企業内に事業用の組織を設置する組織形態はどれか。
ア:カンパニー制組織
イ:機能別組織
ウ:プロジェクト組織
エ:マトリックス組織
正答はア。組織の中に部署ではなく組織なので。
むしろマイナーなので他選択肢の方が重要です。
イ:機能別組織:人事部・開発部のように、機能別に部署に分けた組織形態
ウ:プロジェクト組織:特定の目的のために、一時的に結成される組織形態。目的が達成したら解散。
エ:マトリックス組織:1人の社員が複数の部門に所属する組織形態
さらに1つ追加。事業部制組織は、事業(支店, 拠点)ごとに、人事部・開発部のように必要な機能の部署が揃っている組織形態。
事業部制/機能別/プロジェクト/マトリクス組織の4つが重要。4用語は4選択肢と相性が良いので3~4個は覚えておきます。>4用語の3出題パターンNote
今回のカンパニー制組織は、覚えてなくても、消去法で迫れますし、カンパニー=会社って意味でも迫れますし。>英単語で連結するNote
問16 | 不正アクセス禁止法の2点
他人のIDとPWDについて、不正アクセス禁止法で規制されている行為を全て挙げたのはどれか。
a:正当な理由なく本人に無断で第三者に提供する
b:他人のIDとPWDを無効にするマルウェアを作成する
c:本人に無断でログインし、電子メールを閲覧する
ア:a, b, c
イ:a, c
ウ:b, c
エ:c
正答はイ。
不正アクセス禁止法のポイントは2つ。
他人のアカウントにログインした
※ログインしただけで違法第三者にID, PWDを晒した
※犯罪を助ける「ほう助」と云う
bのマルウェア開発は、不正指令電磁的記録作成罪(通称:ウイルス作成罪)などで取り締まります。なお、研究のための開発は違法ではありません(もちろん配布したらNG)。
ITパスポート, 基本情報技術者試験にはたくさんの法律が出てきます。全部覚えると大変なので、よく出題される法律・覚える点が少ない法律を優先すると良いです。お薦めは、不正アクセス禁止法・産業財産権法・著作権法。
>11問:不正アクセス禁止法のNote
>8問:産業財産権のNote
>8問:著作権法のNote
問18 | 不正解の方が重要
アクセシビリティの記述はどれか。
ア:高齢者はハンデのある方を含め、色んな能力・特性をもつ利用者が等しく利用できるように配慮したソフトウェアの設計
イ:顧客データを基に、コールセンターやインターネットなど様々なチャンネルを用いて顧客との関係を深める手法
ウ:製品・システム・サービスなどを、イメージ通りに実際に利用できることで感じられる人の感じ方や反応
エ:情報資産(ファイルやデータベースなど)に、参照・更新などの権限を付ける手段。
正答はア。アクセス+できる(アビリティ)で、アクセシビリティ。
>英単語で連結するNote
>令和5年問17(アクセシビリティ)のNote
もちろん全選択肢について一旦調べてください。結構バラバラの小粒ですが。
ア:正しい。誰でもアクセス(利用)しやすいこと。
イ:CRM。顧客データを一括管理
ウ:UX(User Exprience):利用者に良い体験をしてもらえば、ソフトウェアを使ってくれるようになりますね。
エ:アクセス制御の話。参照は閲覧、更新は編集すること。他にも削除や実行(プログラムファイルなら)もあります。
UXは流行語なので覚えます。基本語のCRMは、次節で少し広げます。
補強 | 一括管理の4兄弟
更に深く。CRM絡みの「一括管理の4兄弟」を強く薦めます。
ERP:経営資源(ヒト・モノ・カネ)を一括管理
MRP:材料/部品を一括管理
CRM:顧客データを一括管理
SCM:調達・製造・販売・配送まで一括管理
ERP/MRP/CRM/SCMは、私が授業最初に教える用語。更に問15の組織形態と同じで、4用語は4選択肢と相性が良いので重要。>4用語の3出題パターンNote
CRMを次節で更に深めます。
補強 | 3段階営業活動
令和6年にMAが出て、3段階の営業活動が出揃いました。
MA(マーケティングオートメーション)は顧客の嗜好や興味を分析して見込み客の抽出
SFAは、営業活動をITによる最適化
CRMは、顧客との関係を一元管理
>令和6年問34(CRM)のNote
>令和4年問22(SCM)のNote
>令和6年問1(MA)のNote
問19 | VR(仮想)と AR(現実)
VRの活用事例はどれか。
ア:ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着し、映された仮想空間内の火災の映像を見ながら避難経路の確認が行える。
イ:スマートフォンのカメラを通して、自分の部屋の映像に購入したい家具の画像を、リアルタイムに重ねて試し置きができる
ウ:史跡にスマートフォンのカメラを向けると、史跡の映像に説明情報がリアルタイムに重ねて表示される
エ:図鑑にスマートフォンのカメラを向けると、図鑑の映像に動画が重なって再生される
正答はア。
ア:仮想空間(CG)へ入り込む点で判断
イ~エ:拡張現実(AR)。現実世界にCGを持ってくる点で判断
VRとARをペアで知っておきます。
VR(仮想現実):コンピュータの中にCGで現実っぽい世界を作る
AR(拡張現実):現実の風景にCG(説明文や画像)を重ねる
>令和3年問27(BYOD)のNote
>令和6年問25(AR)のNote
問20 | ライフサイクルはおまじない
ソフトウェアライフサイクルを企画/要件定義/開発/保守プロセスに分けたとき、企画プロセスの時にベンダー企業から収集する情報として適切なのはどれか。
ア:システム化計画に基づいた開発コストの見積もり
イ:システム化する業務の分野に関する情報技術動向
ウ:システム構築における発注元企業の役割
エ:ベンダー企業の技術者の技術資格情報
正答はイ。問13と同く、ベンダーからの情報収集なのでRFIの話。
イ~エも発注前に行うでしょうが、問われているのは、新システムに関連する情報。どんな技術が使われているか、どんな業者がいるのかなど。
補強 | おなじないを軽く流す
問題文の冒頭の「ソフトウェアライフサイクル」もイメージだけで。
ソフトウェアを企画して作って販売/使用してメンテしてやがて廃止する一生(ライフ)ぐらいだな。とりあえず、ほーん。ソフトウェアの一生のことだよね、と流せばOK。
他にも「ISMS」なども良く枕詞で出ますよね。問59で触れます。
ソフトウェアライフサイクル、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)、PKI(公開鍵基盤)などの枕詞。尻込みしないで下さいね。はいはいソフト開発の流れね、組織のセキュリティ対策ね、公開鍵/秘密鍵を安全に使う仕組みね、ぐらいで流します。おまじないです。
問21 | 「フリー」シリーズ
基本的な機能/サービスを無償で提供し、追加の機能/サービスは有償提供するビジネスモデルを採用しているものはどれか。
ア:フリーウェア
イ:フリーミアム
ウ:フリーライド
エ:フリーランス
正答はイ。新用語です。フリーランスは削れて、フリーウェアと迷って、フリーミアムとフリーライドを知らなかったかもですね。
ア:フリーウェア:無料で使用できる
※フリーソフトと厳密には違いますが、同じと思ってOK
※シェアウェアは対義語。有料が基本。機能制限や期間限定で無料で使える場合もありますが、有料に重きを置いてます。イ:フリーミアム:ソシャゲのF2P(フリートゥプレイ)も含まれます。便利な機能を使うには課金が必要みたいな(古いですが、艦これのドッグ増設など)。
ウ:フリーライド:「ただ乗り」という意味。仕事もせず給料だけ貰う人のこと。
エ:フリーランス:自由業。自営業とほぼ同じ。仕事を受けたり、自分でサービスを作ったり。
他にも「フリー~」は、問42で出てきます。フリーアクセスフロア、フリーアドレス、フリースペース、フリースポット。全部覚えるのは大変なので、まずは正答からだけで。英語で何となく分かる用語は後回し。
>令和4年問3(フリーウェア)のNote
>令和6年問22(フリーウェア)のNote
ジャンルは違いますが、似た言葉をまとめて知っておくのも対策になりますね。例えば「デジタル~」「オープン~」など。次節でまとめます。
補強 | 「デジタル~」シリーズ
「デジタル~」を集めました。
デジタルトランスフォーメーション(DX):AI・IOT・クラウド・モバイルなどの新技術を使ってビジネスや生活を革新すること
デジタルサイネージは、ITを使った電光掲示板。
デジタルディバイドは、ITに接する環境の差・ITを使いこなす能力の差が、経済格差につながること。ディバイドが「分ける」という意味。
エのデジタルネイティブとは、生まれた時からIT機器を利用してきた世代のこと。
>令和5年問11(DX)のNote
>令和6年問29(デジタルディスラプション)のNote
>13問:実はIoTじゃない新用語Note
補強 | 「オープン」シリーズ
「オープン~」を集めました。
オープンイノベーション:技術革新(イノベーション)のために外部組織と連携するので「オープン」
オープンソースソフトウェア(OSS):プログラムを公開(オープン)しているソフト。Linux、androidなど具体的にも出題されます
オープンAPI:システムを外部から操作できる仕組み「API」を公開(オープン)
>令和6年度問5(ベンチャーキャピタル)のNote
>令和6年度問19(オープンAPI)のNote
補強 | 「~API」シリーズ
「~API」もまとめました。
API:システムの機能を外部から使える技術
オープンAPI:APIを外部に広く公開すること
WebAPI:インターネットを経由して公開しているAPI
APIエコノミー:APIを広く公開して、利用者数を増やしたり使用量を得ること(R03問31)
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